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岩谷 全亮 院長の独自取材記事

大森整形外科内科

(大阪市鶴見区/徳庵駅)

最終更新日:2023/11/14

岩谷全亮院長 大森整形外科内科 main

「大森整形外科内科」は、学研都市線の徳庵駅から西へ徒歩約8分。1989年に開院した歴史あるクリニックで、現在は3代目にあたる岩谷全亮(まさあき)先生が院長を務めている。岩谷院長は、麻酔科の医師として長年にわたって病院の手術室や集中治療室での診療を経験。患者のより幅広い要望に応えたいと、前任の先生から院長を引き継いだ。地域に根差したクリニックとして、診療科目に掲げる整形外科、内科はもちろん、さまざまな患者の悩みや疾患に対応しており、就任後に開始した訪問診療・訪問リハビリテーションにも力を入れている。「断らない」がモットーという岩谷院長に、同院の診療姿勢や診療の特徴、地域医療にかける思いなどを語ってもらった。

(取材日2023年9月21日)

患者の相談や要望を「断らない」姿勢を大切にする

医師を志したのは何かきっかけがあったのですか?

岩谷全亮院長 大森整形外科内科1

叔父が精神科医で、医師が少ないエリアで診療をしていました。精神科の領域に限定せずさまざまな悩みや疾患に対応しており、私も風邪をひいた時に診てもらったことがあります。地域の方から信頼されている様子を見て、叔父には漠然とした憧れを抱いていたし、私と誕生日が同じだったこともあり、「お前は医師になるしかないな」などと言われたこともありましたね。私が医学部に進学したことをすごく喜んでくれたのですが、私が医師になりたての頃に残念ながら他界してしまい、一緒に働くことはかないませんでした。叔父は今でも医師としての私の目標です。

専門領域とご経歴を教えてください。

日本麻酔科学会の麻酔科専門医の資格を取得しています。勤務医時代はずっと病院の手術室と集中治療室に勤務し、その後15年間ほどは麻酔科の医師の団体に所属して、フリーランスの麻酔科医として、兵庫・大阪の病院の心臓麻酔と心臓手術の術後管理を担当しました。いわゆる急性期医療にずっと関わってきたことになります。

どのような経緯でクリニックを継承されたのですか。

岩谷全亮院長 大森整形外科内科2

年齢を重ねるに従って、叔父の影響で医師を志した初心に帰りたいという思いが強くなり、その頃にちょうど継承のお話をいただいたのです。共通の知人を通じて前任の先生をご紹介いただきました。実は前の院長は血管外科が専門で、クリニック名の筆頭に整形外科を掲げてはいるものの、内科の疾患も含めて幅広く診ておられました。ここなら、私が医師を志した頃に抱いていた、患者さんのさまざまな悩みや疾患に対応した地域医療を実践できると考えて、継承を決心したのです。現在、患者さんの7割くらいは整形外科のクリニックとして受診され、診療内容もリハビリテーションが中心ですが、半分程度の患者さんは内科の疾患も併せて診てほしいと希望されます。

患者さんに対して心がけておられることは?

「断らない」をモットーにしています。整形外科や内科の診療はもちろん、外科的な処置も含めて対応しており、例えば工作機械で指をケガした、粉瘤やガングリオンと呼ばれる良性のしこりを取ってほしいといった患者さんも診るし、傷跡をきれいにするための処置が必要なケースにも対応しています。とはいえ、傷が深い場合などは、適した病院に紹介するようにしています。

健康寿命を延ばすため、シームレスな診療をめざす

整形外科の診療で大切にされていることは?

岩谷全亮院長 大森整形外科内科3

体の機能の回復・維持に努めて、健康寿命を延ばすことに力を入れています。現在、理学療法士が2人在籍しており、器具を使ったいわゆる物理療法と理学療法士が指導する運動療法を併用するのが特徴です。患者さんには積極的に当院に足を運んでもらって運動療法でしっかりと治療を行い、その後のメンテナンスに関しては物理療法も併用しながら進めることで、同じようなリハビリテーションを漫然と続けるような事態にならないように注意しています。訪問リハビリテーションでは、理学療法士が患者さんの所へ訪問し、関節の可動域を広げたり痛みを抑えたりするためにモビライゼーションを行います。平均寿命が長くなった今、老後を動けない状態で過ごすのと、動ける状態で過ごすのとではストレスが全然違いますからね。

内科ではどのような相談が多いのですか?

やはり生活習慣病ですね。患者さん自身の生活習慣の改善が大切なので、例えば食事については1日3回の食事をできるだけ同じ時間に取る、食事の内容や量にも注意する、就寝時間から逆算して食事時間を決めるなど、しっかりとアドバイスするようにしています。病院での診療経験から、心臓エコーなどに対しても速やかに対応可能で、漢方でいうこところの「未病」の状態を早めに察知して、病気に至らないよう食い止めることが大事ですね。一方、高齢になると筋力低下が低下して、フレイルやサルコペニアのリスクが高くなるので、運動についても積極的にアドバイスします。

訪問診療にも力を入れておられます。

岩谷全亮院長 大森整形外科内科4

訪問診療は院長を継承してから開始しました。幅広く診ることを基本としているので、通院が難しい方、通院に対して抵抗がある方の健康寿命を延ばすためのお役に立ちたいと考えました。当院に通院されていた方はもちろん、介護職の方や近隣の病院からの紹介にはすべて応えるようにしており、訪問リハビリテーションも活用して、また通院していただける状態をめざせればと考えています。訪問診療の場合、携帯できる器具などの関係でクリニックと同様の診療ができない部分があるのは事実です。しかし、「断らない」という基本姿勢に従い、クリニックでできることは訪問診療でもできるというシームレスな状態をめざしています。

医療や健康についての適切な情報を提供したい

スタッフさんの役割も大きいですね。

岩谷全亮院長 大森整形外科内科5

私がクリニックでの診療と訪問診療を兼任しているので、訪問診療の患者さんに何か問題があった際に、患者さんのもとへ駆けつけることができる看護師の存在が不可欠です。しかも、外部のスタッフではなく、当院の看護師がその役割を担うことが大切だと考えています。このため、看護師の教育にしっかり時間をかけ、まだ1人ですが対応してくれるスタッフを育成しました。

スタッフの教育のために取り組んでいることはありますか。

週に1度、リハビリテーションスタッフが中心となったスタッフミーティングを開催しています。持ち回りで当番が決まっており、論文を読むなどして得た新しい知見を報告します。一方、私自身も、診療開始前の5分程度の時間を使って、最近読んだ知見などについて共有しています。1日も欠かすことなく続けているんですよ。現在は、インターネットで検索すればいろいろな情報が得られる時代なので、適切な情報を学び、提供することが大切だと考えています。

今後の展望を教えてください。

岩谷全亮院長 大森整形外科内科6

患者さんのご要望に対してしっかり応えていきたいという思いがあるので、訪問診療などの設備や機器をもっと充実させたいと考えています。また、スタッフ教育を通してスタッフのスキルアップも図っていきたいですね。訪問診療の患者さんに何か問題が起こったときに私が速やかに対応できるように、将来的にはクリニックでの診療チームと訪問診療のチームを分けて、両チームのさらなる充実をめざしたいと思います。ただし、基本はクリニックでの診療なので、私が院内で一切診療しないということはありません。

読者や地域の方にメッセージをお願いします。

私自身を含め、スタッフ一同これからも研鑽を重ね、施設や設備の充実にも取り組んでいく予定です。「ここに来れば、どんなことでも何とかしてくれる」と思っていただけるクリニックをめざしてまいりますので、「こんなことで受診してもいいのかな?」などと考えずに、気軽に相談に来ていただければと思います。

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