三木 佳代子 院長、三木 雄三 副院長の独自取材記事
三木医院
(大阪市鶴見区/門真南駅)
最終更新日:2026/08/31
「三木医院」は鶴見区安田の閑静な住宅街で40年以上にわたり、小児科・内科として診療を続けている。三木佳代子院長が、小児科・内科の医師として地域住民の健康を支え続けてきた同院に2026年5月、息子の三木雄三副院長が加わり、呼吸器内科とアレルギー科の対応を開始した。れんが造りで2階建ての重厚感ある外観だが、内装は2026年6月に完全リニューアルし、院内は白を基調とした内装で開放的な空間となった。歴史ある医院のため、古くから訪れている患者や親・子・孫の3代で来院する患者も多く、地域住民に頼られている。「町のよろず相談係の気分です」と語る佳代子院長と「古くからの患者さんを大切にしながら、さらに幅広く患者さんの層を広げたい」と語る雄三副院長。それぞれの思いや今後の展望について、話を聞いた。
(取材日2026年7月28日)
40年以上の歴史を持つ病院の新たなスタート
御院は1983年開院と大変歴史のある病院ですが、開院された経緯を教えてください。

【佳代子院長】私が医大を卒業したのは1976年。その後大学病院に勤務していました。1983年、地域の皆様に少しでもお役に立てればと、自宅の近くで開業いたしました。もともとこの鶴見区安田はなじみのある町。開業してから40年間、地域の患者さんの治療を行ってきました。小さい頃に当院を訪れて、中高年となっても来院してくれる患者さんや、親子3代で来院してくれる患者さんもいますね。また、この町から転居しても、わざわざ遠くから来院してくれる患者さんもいます。これだけ同じ町で長いこと医院をやっていると、私自身も医療者としてではなく、町内会の一員としての活動で仕事をしているような気分になることもあります。
雄三副院長が医師をめざされた理由は何ですか? また、三木医院に合流された経緯を教えてください。
【雄三副院長】両親が医師だったということの影響は大きかったと思います。明確な将来の進路として、医師になることを意識したのは高校生になってから。そして医大に入学して卒業、その後はいくつかの病院で呼吸器内科での経験を重ねてきました。また、日本アレルギー学会のアレルギー専門医でもあります。呼吸器を専門分野に選んだのは、必要とされている診療科であるにもかかわらず、医師が不足していると感じたから。将来に当院で働くことを明確に予定していたわけではありませんが、母も高齢になりましたし医院のリニューアルも行われたことから、ここで専門性を生かして地域の人々を支えていくことを決めました。今は母との二診制です。これまでどおり、当院の診療科であった小児科と内科に加え、私の専門分野を生かして呼吸器内科とアレルギー科を新たに設置しました。
院内の内装を大きくリニューアルされましたね。

【佳代子院長】白い壁を基調に、明るく開放感のある院内をめざしました。以前は玄関で患者さんに靴を脱いでいただき、院内はスリッパ履きだったのですが、衛生上の観点から靴のまま診察を受けられるようにしました。受付や待合室の床は白っぽい木目調。院内には自然光が入り、とても明るい雰囲気になりましたね。
【雄三副院長】お子さまからご高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんに来院いただいていますので、特に若い方が気軽に入ってきやすい雰囲気になったと思います。またリニューアル前からあるのですが、小児科向けにお子さま用待合室もあり、子どもたちが床で遊べるようウレタンのシートを敷いたスペースも設けています。
母と子、それぞれの強みを生かした二診制
医院のある鶴見区安田に対するお二人の印象を聞かせてください。

【佳代子院長】この近辺は昔からちっとも変わらないですね。そのため、古くからお住まいのご高齢の方が多いです。生まれてからずっとこの町に住み続ける方が多いので、たくさんの患者さんと長年にわたるお付き合いをしています。ご高齢の患者さんは高血圧症で通院されている方が比較的多いです。また子育て世代もかなりいるので、赤ちゃんの発熱などで来院される親子連れの患者さんもいますよ。
【雄三副院長】町は古くからのお家が多くて、落ち着いた雰囲気ですね。私もこの界隈で生まれ育ったので、とてもなじみ深い町です。こちらで診療を始めてから、患者として訪れた高校生の同級生と再会できました(笑)。
お二人それぞれの「強み」は何でしょうか?
【佳代子院長】これまで、たくさんの患者さんのさまざまな悩みを聞いてきました。患者さんに寄り添うために、いつも最善を尽くしていることが私の強みでしょうか。昔ながらの医師としての役割を果たしています。一方で、副院長はこの医院に必要な新しい取り組みにとても積極的です。ホームぺージの制作やウェブ予約の導入などに取り組んでくれ、とても助かっています。
【雄三副院長】私の強みは呼吸器とアレルギー疾患に対する専門性です。一方、院長の診察を見ていると診察で病気だけを診るのではなく、患者さんの「人」をよく見ているなと本当に感心します。患者さんが普段の生活や家庭で困っていることはないか、そこまで気にかけている。まだまだ私はその域に達していないと思います。
新設された呼吸器内科・アレルギー科ですが、どのような症状の人が受診できますか?

【雄三副院長】咳でお困りの方はぜひ受診してください。3週間未満の急性の咳は風邪やインフルエンザ等の感染症が主な原因のことが多いです。一方、8週間以上の慢性的な咳は気管支喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群、逆流性食道炎など、原因はさまざまです。当院ではエックス線、肺活量検査、息に含まれる一酸化窒素の濃度を調べるFeNO(呼気NO)検査などを行い、咳が喘息などアレルギーに起因するものかどうかを調べます。咳に加えて喉にかゆみやイガイガ感がある、痰が多いなどの症状が見られれば、検査されたほうがいいでしょう。また、花粉症や食物アレルギーの検査・治療も行っていますので、どうぞ気軽にご相談ください。
どんな症状も、どんな悩みも相談を
お二人が患者さんとのコミュニケーションで気をつけておられることは?

【雄三副院長】診察の時にいろいろとお話をお伺いするのですが、最後に「何か他に、聞いておきたいことはありますか?」とお尋ねするようにしています。診察終了後にお伺いすると案外、本音が聞けるものです。患者さんにはすっきりした気分で帰っていただきたいですしね。
【佳代子院長】自分が話しかけるよりも、患者さんの話を聞くことに徹するのが私のコミュニケーション法です。そういう気持ちを態度で示せば、患者さんはいろいろと必要なことをお話してくれるものです。時には病気や症状とは関係ない日常生活のことなどに話題が飛んでしまうこともありますが、患者さんが普段どのように生活されているのかということも、医師にとっては大切な情報。「よろず相談」を受け付けている気分で、患者さんのお話をお聞きしています。
現在の体制やアピールポイントを教えてください。
【佳代子院長】私たち2人を入れて、看護師・受付・スタッフの合計11人体制です。特に「こういう方針でやろう」というようなスローガンなどは設けていないのですが、それぞれがこの地域の特性をよく理解し、人々に寄り添った医療・サービスを実践しています。
【雄三副院長】この町から転居された方も来院してくださるという話もありましたが、そういう方々も含め、車で遠い所から来院される患者さんに向けて、当院は10台停車できる駐車場を設けています。ご高齢の方や足の悪い方は、ご家族が運転する自動車を利用されている方も多いですね。また、バスを利用して来院される人もけっこういらっしゃいますね。
読者にメッセージをお願いいたします。

【佳代子院長】「何でも相談できる場所」だと思って、気軽に来院してください。ご高齢の患者さんには認知症を発症されている方もいて、お話は同伴されるご家族からもお聞きしています。相談の上、当院から地域の福祉資源への橋渡しを行うこともあります。ご本人だけではなく、ご家族も含めて健康に関する心配事、悩み事を何でも受け止められる病院でありたいと思います。
【雄三副院長】今後、呼吸器科・アレルギー科の存在をもっと知ってもらうことで、患者さんの幅をさらに広げていきたいと思っています。地域に根づきながら、専門性を持つ病院として頼られ、さらに信頼を獲得していきたいですね。

