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和田 昌教 院長の独自取材記事

和田医院

(大阪市東住吉区/鶴ケ丘駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR阪和線鶴ケ丘駅から徒歩2分、古くからの住宅街の一角に立つ「和田医院」。和田昌教院長の父が開業し、今年で41年目を数える歴史あるクリニックだ。「地域のかかりつけ医」として、和田院長の専門である呼吸器、アレルギー疾患を中心に内科全般を診療。終末期患者などへの訪問診療も積極的に行う。特に訪問診療では、患者家族の思いも大切にしながら診療にあたっていると言い、患者だけでなく家族の心にも寄り添おうとする姿勢に、思慮深く優しい人柄がうかがえる。そんな和田院長に、開業までの経緯や専門分野、訪問診療への思いなどについて語ってもらった。
(取材日2018年10月22日)

父の後を継いで「地域のかかりつけ医」に

医師になったきっかけと開業までの経緯を教えてください。

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父は内科の医師で、1977年に当院を開業しました。子どもの頃から父が診療する姿を見ていて、中学生の時には自然と医師の道に進もうと思うようになっていましたね。高校を卒業後は、栃木県にある獨協医科大学に進み、その後は大学病院などで経験を積みました。当時は父の後を継ぐことは考えておらず、そのまま勤務医を続けようと思っていたのですが、父が他界したため、2012年に急遽、後を継ぐことになりました。とにかく「ずっと来てくださっている患者さんをこれからも診ていかなければ」という一心で、開業医としてのスタートを切ったんです。

大学病院の勤務医から開業医へ、がらりと環境が変わりましたが、何か違いはありましたか?

大学病院では重症の方が多く、まずは病気を治すことを優先していましたが、地域のクリニックでは病状が比較的安定している方が多いので、診療の内容は随分変わりましたね。例えば、糖尿病の方の場合は、薬に頼るよりも食事や運動など生活習慣の改善のほうに重きを置いてアドバイスさせていただいています。ただ、事務的なことを詳しく知らなかったので医療事務の方に教えていただくなど、最初は戸惑うことも多かったですね。周りの皆さんに助けられて、今に至っています。

こちらのクリニックの患者層と主訴について教えてください。

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父は心臓疾患が専門だったので、以前は70~80代のご高齢の方が多かったんですが、僕の代になってからはお子さんから学生さん、働き盛りの方も含めて幅広く来てくださっています。この地域は駅前の古くからの住宅街ですが、昔に比べると若いファミリー層が増えてきているように思います。主訴は、僕が呼吸器、アレルギーの専門なので、喘息が最も多いです。風邪の季節は咳が止まらないなど咳症状も増えます。あとは糖尿病、高血圧など生活習慣病の方が多いですね。

呼吸器、アレルギー疾患を中心に禁煙治療も

先生のご専門は呼吸器、アレルギーということですが、なぜこの分野を選ばれたんですか。

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父の姿を見ていたからか、まず内科か外科かというと内科のほうがしっくりきたんですよね。患者さんとじっくりコミュニケーションを取るほうが自分に合っていると感じましたし、人と話すのも好きなので。その上で最も興味を持ったのが呼吸器、アレルギーの分野だったんです。研修医時代、当直していたら明け方に喘息発作で来院される方が多く、対応して事なきを得る様子を見て、「ああ、良かったな」と胸をなで下ろすことがよくありましたね。また、新しい吸入薬などが登場したことで治療法も進化して、薬一つで大きく変わるんだなということも実感しました。医局は雰囲気も良く、面白い先輩もいて、恵まれた環境で経験を積めたことが今につながっていると思っています。

禁煙治療にも力を入れているそうですね。

タバコは本当に「百害あって一利なし」だと思います。さまざまな病気の原因になりますし、タバコを吸い続けて肺気腫になれば、酸素ボンベを持ち歩かなければいけなくなるなど生活に制限が出て、旅行に行くのさえ大変になります。言葉で伝えるだけでなく、肺の画像などもお見せしながら、禁煙の大切さを訴えるようにしています。当院での禁煙治療はほとんどが飲み薬です。禁煙治療は多くが3ヵ月程度の期間で、保険も適用されますので、禁煙したい方は一度ご相談ください。

生活習慣病の患者さんも多いということですが、どのように対応されていますか。

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糖尿病や高血圧の患者さんが多いのですが、基本的には、できることからやっていこうというスタンスですね。血圧や血糖値が非常に高い場合には薬をお出ししますが、定期的に採血をして数値が改善に向かっていたら、徐々に薬を減らしていきます。生活習慣は毎日のことですから変えるのはなかなか難しいのですが、数値で見えると皆さん頑張ってくださいますので、血液検査のデータをお見せしながら計画を立てて、患者さんと一緒に取り組んでいくようにしています。

訪問診療にも注力。患者と家族の思いを大切に

訪問診療も行っているそうですね。

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父の時代は行っていなかったのですが、僕が引き継いだ後、訪問看護師の方から頼まれたのをきっかけに始めました。訪問先は徐々に増えて、現在30人ぐらいでしょうか。訪問範囲は東住吉区を中心に、主に平日の昼休みの時間帯に伺っています。対象は病院やクリニックへの通院が困難な方や在宅で終末期療養を希望される方、寝たきりの方、認知症の方、障害のある方などで、最近多いのは末期がんなど終末期ケアですね。国でも在宅医療を推進していますし、実際にやってみてその大切さを痛感しています。訪問診療では、ご家族がどういうことを望んでいるかということも大事なので、周りの方のお話もしっかりお聞きするようにしていますね。言いづらいこともあるかと思いますが、遠慮なくお話しいただけるようにコミュニケーションを密に取るよう心がけています。

患者さんとの心に残るエピソードはありますか。

訪問診療では、後から振り返って「これで良かったのかな」「もっとこうしてあげたほうが良かったんじゃないか」と考えることも少なくありません。例えば、ご本人はご自宅で最期を迎えることを希望されていたのですが、その思いを知らないご家族が救急車を呼んだため、望みがかなわなかったということがあったんです。その時、ご本人が最期をどのように迎えたいと思っているかということについて、同居しているご家族だけでなく、普段はいらっしゃらない息子さんや娘さんなどにも伝えておくことが大切だなと感じました。これからもこういったケースは増えてくると思いますので、その都度、患者さんやご家族と向き合いながらしっかり考えていきたいと思っています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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父の思いを継承しながら、「地域のかかりつけ医」として、町の皆さんの健康を見守っていきたいですね。「こういう症状があるけど、どの診療科に行ったらいいか」ということも含めて、何でも聞ける、何でも言えるのがかかりつけ医だと思っているので、気になることがあったらいつでも来ていただきたいです。特に喘息や咳は専門ですので、症状が続く場合はぜひ一度ご相談ください。違うアプローチができるかもしれませんし、できる限りのことはさせていただきます。訪問診療もこれからますます増えてくると思うので継続していきたいですし、最近増えている一人暮らしのお年寄りの方の助けにもなれたらうれしいですね。

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