全国のドクター12,859人の想いを取材
クリニック・病院 158,338件の情報を掲載(2024年9月09日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市東住吉区
  4. 針中野駅
  5. 医療法人 森沢クリニック
  6. 森澤 大祐 院長

森澤 大祐 院長の独自取材記事

森沢クリニック

(大阪市東住吉区/針中野駅)

最終更新日:2023/09/11

森澤大祐院長 森沢クリニック main

針中野駅から徒歩5分、下町の情緒が残るこの地で約40年にわたり地域住民の健康を支え続ける「森沢クリニック」。2022年に森澤康二前院長から息子の森澤大祐先生に院長職が引き継がれたのを機に、これまでの整形外科・リハビリテーション科に加え、内科・循環器内科にも診療の幅を広げ、丁寧にそして柔軟に患者のニーズに応えるため、スタッフも一丸となって診療に励んでいる。「高齢化が進む中で心不全など循環器のケアは大事です。小さい頃からお世話になっている地域の皆さんのために、身につけた専門知識や経験を生かして健康維持をサポートしていきたい」と森澤院長は話す。爽やかな笑顔で誰に対してもオープンな姿勢が印象的な森澤院長に、新たに生まれ変わったクリニックの特徴や、めざす医療への想いなど、話を聞いた。

(取材日2023年7月25日)

医療の継承と発展、患者との関わりを深め健康を支える

現在はどのような体制で診療されていますか?

森澤大祐院長 森沢クリニック1

1986年の開業以来、整形外科・リハビリテーション科を中心に父が診療を続けてまいりましたが、新たに内科・循環器内科を私が担当することとなりました。それを機に、2022年にクリニックをリニューアルして、院長職を継承しています。これまで大学病院などで心不全の治療を専門に研鑽を積んできましたので、その経験を生かして循環器内科には力を入れており、父とともに二診制で診療にあたっております。リニューアルでは先進の超音波検査機器を導入したことで、院内で行える検査の幅がぐっと広がりました。診療に大いに役立てています。来院される患者さんの年代は幅広く、近隣にお住まいの方が多いですね。中には循環器の専門的な治療を求めて来られる方もいて、ご縁が広がっています。

リニューアルの際、どういった点を新しくされましたか?

継承するにあたって、従来のシステムを一部変更しました。例えば、ご高齢の患者さんも増えていることから、院内には靴のまま入れるようにしています。また、検査室や中待合室を設け、診療に必要な動線、業務システムを見直しました。電子カルテも導入して、患者さんの症状や情報をスムーズに把握できるように整備し、会計には自動精算機を設置するなど、患者さんはもちろん、医師やスタッフにとっても良いと思える院内環境づくりを大切にしています。また、院内は落ち着ける雰囲気が良いかなと思い、ダークブラウンなど温かみのある色調を基本とした内装にリニューアルしました。

院長のご専門について教えてください。

森澤大祐院長 森沢クリニック2

循環器内科の中でも、専門としているのは心不全ですが、狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患や不整脈に関しても十分な経験を積んでいるので循環器疾患は幅広く対応できます。心臓疾患や動脈硬化の不安があるとき、専門の医師による診察が望ましいので気軽に相談していただきたいです。高齢化が進む日本では心不全を発症する人が増えています。その前段階の「隠れ心不全」も増加傾向のため、それをどのように見つけていくかが課題です。そこで当院で重視するのが、心疾患のリスク因子である高血圧や糖尿病、脂質異常といった生活習慣病の予防や治療、そして心疾患の早期発見です。丁寧にお話を聞いて、必要に応じて検査を検討し、心疾患だとわかれば適切な薬を処方したり、専門病院に紹介するなど、常に適切な対応を心がけています。整形外科の通院のついでに、心臓などの不調についても気兼ねなく相談できるのは、当院ならではの利点といえるかもしれません。

一症例、一症例、実直に取り組む

医師をめざしたきっかけ、循環器内科を選んだ理由とは?

森澤大祐院長 森沢クリニック3

私が小学校2年の時に父が開業し、2階が住居でしたので自然と診療の様子を見ながら育ちました。父から「医師になれ」と言われたことは一度もなかったですね。高校時代は物理が得意で工学部へ進むことも考えましたが、病気で困っている患者さんを救う父の姿を見て医師になることを決めました。卒業後は内科にもかかわらず緊急の患者さんを扱う領域に魅力を感じ、循環器の分野を選びました。お世話になった先生から刺激を受けたことや、多くの方とのご縁もあり、医学博士取得後は、米国の大学の生体医工学部で心不全の基礎研究などに励む貴重な経験もできました。

日頃から心がけていることはどんなことですか?

一症例一症例、患者さんに寄り添い、実直に取り組むことですね。そして常にニーズを考えることや、やるべきことを認識してきちんとやることです。大学病院では専門的な医療に専念していたので、循環器の分野の治療に関しては自信を持っています。開業する前の3年間は、地域の中核病院に勤務し循環器以外の内科疾患も幅広く経験することができました。救急の当直業務にも従事していたので大変ではありましたが、循環器以外の疾患に対しても一症例一症例、実直に取り組んだ経験が開業してからの診療に生かされていると実感しています。

患者さんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

森澤大祐院長 森沢クリニック4

勤務医時代のことですが、担当した患者さんから治療後に手紙を頂いたり、ご家族からお礼の言葉をかけていただいたことがありました。「先生に診てもらって良かった」といった丁寧な言葉があり恐縮する一方で、そういうメッセージを頂くと、「ああ一生懸命やって良かった」と実感することができました。

患者の思いを尊重しつつ医師として適切な治療へ導く

スタッフの皆さんについて思いを聞かせてください。

森澤大祐院長 森沢クリニック5

これはもう感謝しかないですね。私が当院を継承する前から働いていたスタッフが全員残って支えてくれていて、一番新しい方でも10年近く働いてくれています。皆さん穏やかで、患者さんとのやりとりも良好です。プロ意識が高く、本当に感心します。電子カルテや自動精算機を導入したことで業務に慣れるまで時間も要したはずですし、二診制になって増えた事務処理なども見事にさばいてくれました。また看護師さんも、採血、心電図、超音波といった内科的な検査が増えましたが、しっかりと対応してくれておりこちらも頭が下がります。院内の様子が変わっても、スタッフがいい意味で変わらないことで患者さんの不安が解消されていると思いますし、私自身も救われているのです。

これからさらに実践していきたいことはありますか?

クリニックの役割の一つは、患者さん本人も気づかないちょっとした異変に「気づく」こと。そのために、超音波検査機器をはじめ、新たに導入した設備をうまく生かし、心臓、おなか、血管、甲状腺などに病変はないか、検査の充実を図ります。私はなかなか検査に時間を割けないので、定期的に熟練の技師さんに来てもらっています。検査後にレポートが作成され、それを用いて患者さんに結果を説明しながら今後の方針を一緒に検討していきます。その際、どんな治療があるかきちんと説明しますが、あくまで患者さんの意思が優先です。やりたくない検査・治療を押しつけることはしませんので安心していただきたいですね。

読者へメッセージをお願いいたします。

森澤大祐院長 森沢クリニック6

当院では、医師もスタッフも、会話のキャッチボールを大事にしながら、患者さんの考え方や思いを感じ、診療に生かせるように努力しています。「なんだか体の調子が悪い時、森沢クリニックに行けばわかってもらえる」「気持ちが楽になる気がする」と思っていただけるように、日々実践しています。悩みすぎずに、どうぞご来院ください。気軽に寄れる雰囲気ですし、緊張せずに一歩、踏み出していただけたらうれしいですね。各種検査や健康診断も行っていますので、わからないことはなんでもご相談ください。

Access