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有賀 秀治 院長の独自取材記事

有賀耳鼻咽喉科

(大阪市城東区/鴫野駅)

最終更新日:2020/07/09

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JR東西線・学研都市線鴫野駅から徒歩2分。駅前のクリニックビル5階にある「有賀耳鼻咽喉科」は、小さな子どもから高齢者まで幅広い層に親しまれている。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医の有賀秀治院長は、大阪大学医学部卒業後、吹田市民病院、住友病院に勤務し、大阪大学医学部附属病院耳鼻咽喉科では上顎がん・喉頭がん・咽頭がんなどの手術を行ってきた経験豊富なドクター。1994年9月の開院以来、その経験を生かして、「町のかかりつけ医」として、「病気だけを診るのではなく、患者さんの不安を取り除いていくのがかかりつけ医の仕事だと思っています」と話す有賀院長。今回、医師としての真髄についても熱く語ってもらった。
(取材日2018年4月10日)

病気を治すだけでなく患者に寄り添う医療を

この地域に開業されたきっかけは何ですか?

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私が大阪大学医学部附属病院耳鼻咽喉科に勤務していた時、大学の先輩である酒井國男先生と一緒に、タイの医療ボランティアで中耳炎の手術をする活動に何度か参加させていただきました。酒井先生は、当時から関目に耳鼻咽喉科の医院を開院されていたのですが、「もし将来開業するのであれば、同じ城東区に開業しませんか」と誘われたのがきっかけです。開院してから知ったのですが、この辺りには同窓生もいて、なんとなく縁を感じています。

どのような患者さんが多いですか。

この辺りは都心に近いわりに昔ながらの人情味のある人が多く、親しみやすい住宅街です。古くからある住宅街なのでやっぱり高齢の方が多いですね。それと、子どもさん、特に小学校入学前までのお子さんが多いです。子どもさんは保育所に通われている方も多いので鼻水が出る、咳が出るといった風邪症状で来られます。高齢の方ですといわゆる蓄膿症である副鼻腔炎、あるいは滲出性中耳炎が起こす難聴、耳鳴り、めまいなどの症状の方が多いです。

先生の治療のスタンスを教えてください。

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私は大阪大学医学部では頭頸部がんを専門にし、卒業後、吹田市民病院、住友病院、大阪大学医学部附属病院などで治療、研究、後進の指導などに携わっていました。それら大きな病院ではゆっくり患者さんの話を聞くということができなかったので、開院するにあたって、大学病院ではなかなか実現ができなかった「患者さんのお話をよく聞く」ということをモットーにしています。患者さんが持つ悩みや事情が病気に関係していることが多くあります。そのため、お話をじっくり聞くということで、少しでも楽になってもらえ、症状が軽減されればと思っています。患者さんと一緒に考える。寄り添う。体と同時に心のケアをすることが医師の基本だと考えています。

患者の不安を取り除くことが医師としての務め

大学病院ではどのような治療をされていたのですか。

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私は頭頸部がんが専門で、大阪大学医学部附属病院では顔の一部や舌を取り除いたりする大きな手術をしていました。朝の8時から夜の12時ぐらいまで、耳鼻咽喉科ががんを取り除いた後、形成外科が再生手術を行うという、大体12時間ぐらいかかる手術です。頭頸部がんというのは、衣服で隠すことができない見える部分のがんなので、手術が成功したからといって患者さんの受け止め方が違う場合もあります。私はどこに患者さんの満足感があるかを大事にしていました。開業してから当院では手術をしませんが、悪性治療に対する知識は十分あるので、見極めはできます。手術が必要な場合でも、病院との連携は密に取れますし、どの先生が何が得意なのか、どんな人柄かなどもよくわかっているので、有利だと思っています。

耳鳴りは治らないと悩んでいる方が多いと聞きますが。

耳鳴りで悩んでいる方に、検査して異常がないから大丈夫ですよと言っても、納得されない方が多いんです。検査で異常がないと言われても、ご本人の耳鳴りはあるわけですから。検査がおかしいという方も結構いらっしゃる。そうじゃないですよね。異常がないという結果を「あ、そういうことか~、意外に悪くなかったんだ」と受け入れてほしい。「大丈夫であることは、あなたにとっていいことだと考えてほしい」と、私はいつも言っています。皆さん、悩んでいる時はそういう発想ができなくなっているんですね。医者はそういった患者さんの不安を一つずつ取り除いていくことが務めだと思います。

めまいは女性に多いそうですね。

今、女性に多い症状はめまいなのですが、例えば、ある方の話をじっくり聞くと旦那さんの介護をしているとか、そういう背景がありました。めまいはストレスによって発生することが多く、患者さんの話をよく聞くことで、症状が改善されるということもあります。実際、そういう話を聞いてくれる人は周りに少ないみたいで、今まで心情を吐露する場もなかったようです。「どうしたの? 何かあったの?」と聞くと、患者さんに泣かれたりしますが、泣いた後は皆さん、すっきりした顔で帰っていらっしゃいます。少しは楽になっていただけたのかと思うとうれしいですね。

難聴の方には補聴器をお勧めされていますね。

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滲出性中耳炎から起こる難聴など治るタイプの難聴は治療すればいいのですが、年齢からくる難聴は治らないことが多いです。聴力が落ちてくるとコミュニケーション力も落ちてくる。このコミュケーションの低下は認知症にもつながるといわれていますので、コミュニケーションを取るためにできるだけ早く補聴器を利用したほうがいいと思っています。難聴の方は雑音が入らない静かな環境で生活されているので、音に対して脳が鍛えられてない。そのため、補聴器をつけるとやかましいと感じてしまう。それでつけてもすぐ取ってしまうのです。なので、できるだけ早く補聴器をつけて慣れてほしい。何歳からなどは言えませんが、日常生活に支障を感じ始めた時が、補聴器の着け時です。当院は補聴器を販売しているわけではないですが、耳鼻科できっちりした検査を受けた上で補聴器の相談をしてほしいですね。

「かかりつけ医」に何でも相談を

大阪市城東区医師会の活動に注力されていますね。地域の皆さんに伝えたいことがありますか?

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皆さん、内科や外科、整形外科などいろいろな科にかかっていらっしゃると思うのですが、診療科目に関係なく、現在、かかっている医者にいろいろな相談をしてもらったらいいと思います。私は耳鼻科が専門ですので、患者さんから血圧が高いと言われて診ることはありませんが、それならどの先生が血圧に詳しいとかいろいろ知っているので、ご相談に乗ることはできます。もちろん、紹介状を書くこともできます。どの科の先生にかかっていても近所の「かかりつけ医」のイメージで、気軽にご相談していただければうれしいですね。相談しやすい先生をつくっておいて、介護の相談などされたら良いと思います。大阪市城東区医師会でも、会員の先生方には診療科を飛び越えてかかりつけ医の役割をしてほしいとお願いし、その考えが浸透していっています。

休日はどのように過ごしていらっしゃいますか?

たまにゴルフと舞台を鑑賞しています。歌舞伎が大好きなんですよ。ひいきにしている役者さんがいるのですが、今、ご病気されているので、最近は他の役者さんの演目を観に行っています。歌舞伎は大阪が中心ですが、東京も行きますよ。他にも女優さんや劇団など、応援している方々がたくさんいますので、そういった方々の舞台を観に行っています。

読者にメッセージをお願いします。

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昔から「病は気から」という言葉がありますが、これは言葉だけではなく、医学的にも正しいことです。毎日、にこにこして生活を送るということが一番、健康にとって大事なことだと思います。同じ生きるなら、しかめっ面しないで楽しく生きたらいいんじゃないですか(笑)。「笑う門には福来る」ともいいますしね。現実にはなかなか難しいことかもしれませんが、そういう気持ちが人にはちょっと必要ですね。それが健康の源だと思います。

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