全国のドクター8,903人の想いを取材
クリニック・病院 160,933件の情報を掲載(2021年10月23日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市旭区
  4. 千林大宮駅
  5. 医療法人 たにぐちクリニック
  6. 谷口 一則 院長

谷口 一則 院長の独自取材記事

医療法人 たにぐちクリニック

(大阪市旭区/千林大宮駅)

最終更新日:2021/10/12

72309 top

高い専門性を持ちながらも、幅広く対応できる総合的な診療を実現している「たにぐちクリニック」。2004年の開業以来、「何でも診られるかかりつけ医でありたい」との想いから、得意分野の垣根を超えた診療を追求し続けているのは、院長の谷口一則先生だ。消化器外科を専門とする谷口院長以外にも、同院にはそれぞれの専門分野を持つ4人の医師が在籍しており、質の高い地域医療をめざしている。また、リハビリテーションの充実化を図るためにデイケア室を併設するほか、「自宅で最期を迎えたい」という患者の要望に応えるべく在宅医療にも対応。まさに地域のかかりつけ医として日々の診療に従事する谷口院長に、同院の特徴や診療に対する想いを聞いた。

(取材日2017年6月21日/再取材日2021年2月18日)

各分野の専門家を迎えて質の高い総合的な診療を追求

クリニックの特徴について教えてください。

1

当院の一番の特徴は、総合的な診療を実施していることです。開業したからには、自分の専門性を追求するというよりも、オールマイティーに何でも診られることが大切だと思ったんです。それで、どんな疾患にも初期対応できる体制を整えました。僕の専門は消化器外科ですが、当院には肝臓・膵臓・胆のうを専門とする医師をはじめ、血管外科や手外科、整形外科を専門とする医師らも非常勤で在籍しています。ここで各分野の専門治療を行うことができますし、さらに高度な設備や治療が必要な場合は、担当の先生が勤務している病院で手術を受けることもできるんですよ。迅速に病診連携できる体制が整っていることも強みです。

なぜ総合的な診療を実現しようと思ったのですか?

もともと外科医としてがん治療に携わることが多かったのですが、開業してからは特定の疾患だけでなく、一人の患者さんにさまざまな症状があることを痛感したんです。例えば、内科的疾患がある患者さんが当院に通院していたとしても、日常の中で湿疹になったり、不意にやけどをしたり、時には尿の不調が現れることだってあるかもしれません。その都度専門の医療機関を紹介しても、なかなか受診につながらないことも……。どの分野の診療も、当院ですべて完結できれば複数の医療機関に行かなくて済みますし、患者さんの負担も軽減できると思い、いろいろな勉強会に参加して専門分野以外の知識も身につけました。また、ますます高齢化社会が進む中で、広く患者さんのニーズに応えたいとの想いから、在宅医療や通所リハビリにも対応しています。

専門の先生が在籍されていると、安心感にもつながりますね。

2

向上心を持ち続けているとはいえ、やはり僕一人ではできないこともあります。例えば整形外科と一口に言っても、こまかい分野に分かれているんです。当院には、一般的な整形外科疾患をはじめ、脊椎などの専門分野を診療できる医師も在籍しているので、病院に行かなくても診療を受けていただくことが可能です。手外科に関しても、腱鞘炎や靭帯損傷といった手の疾患に困っている人の多さを目の当たりにしたことから、別枠で外来時間を設けたいとずっと考えていました。今ではたくさんの方に受診していただいていますし、「診てもらえてよかった」というお声も寄せられていて、私としても診療枠を設けてよかったと感じています。

通所リハビリや在宅医療に注力。患者と長い付き合いを

通所リハビリを始めた背景には何がおありだったのでしょうか?

3

高齢化社会においては、寝たきりや介護が大きな問題になり、医師にとっては患者さんの健康寿命をどう延ばしていくかが課題となります。それで、「健康に長生きするには、まずは足腰を鍛える必要がある」と思い、リハビリテーションの実施を考えるようになったんです。もともと当院は今市で開業していたのですが、リハビリテーションを行うスペースを広く取るため、現在の場所に移転しました。現在は体操指導をはじめ、温熱・光線・電気療法機器なども導入しているので、充実したメニューを提供できているのではないでしょうか。

通所リハビリの特徴について教えてください。

一番の特徴は、要支援の方であっても送迎サービスを実施し、個別のリハビリプログラムを提供していることです。一般的にはどちらも要介護の方向けのサービスですが、当院では通院の負担を減らしたり、丁寧なリハビリにつなげたりと、少しでも患者さんにとってプラスになりたいと思い、独自で行っています。リハビリプログラムに関しても、単に機器を使って体を動かすよりも、理学療法士などのスタッフとコミュニケーションを取りながら行うほうが、楽しんで取り組んでいただけますからね。人とのコミュニケーションは認知症予防につながるだけでなく、運動への前向きな気持ちも後押ししてくれますから、当院がこだわっている部分でもあります。

在宅医療にも対応されていると伺いました。

4

総合診療を掲げた外来や通所リハビリに対応しているとはいえ、患者さんの中には年を重ねるにつれて足腰が弱くなったり、通院が難しくなったりしてしまうケースも少なくありません。患者さんからの「自宅で診療してほしい」「自宅で最期を迎えたい」という要望に応えたいと思い、当院は在宅医療にも注力しています。在宅医療と聞くと、患者さんご本人だけの希望で成り立つものだと捉えられることもあるのですが、実はご家族の理解や協力が何よりも欠かせません。ご本人・ご家族の合意があってはじめて在宅医療に移行するかどうか、移行するなら方針をどうするかを決めていきますから、双方の本音をきちんとお聞きしたいと思っています。状況によっては話しにくいこともあるでしょうから、それぞれ時間を取っていただいて個別にお話を聞く場合もあります。ご家族の中に在宅医療が必要な方がいるなら、一人で悩まずに、まずは相談していただければと思います。

スタッフ全員で「クレド」を決めてチーム医療を実現

クリニックの「クレド」をスタッフ間で共有しているそうですね。

5

クレドとは、働いているすべての従業員が心がける信条や行動指針のことをいいます。当院は総勢30人のスタッフが診療に携わっていますから、まさにチーム医療が不可欠なクリニックです。そのため、開業と同時に僕一人で考えたクレドをスタッフに共有していたのですが、スタッフの人数が増えるにつれて共感しづらい部分が生まれてきたんです。だから、2019年に「クレド委員会」を発足し、全員で意見を出し合ってクリニックの指針を再考案しました。思い返すと、この時の話し合いを経てさらにチームワークが強まったように感じます。同じ想いを持って診療に取り組めるように、胸ポケットに入る小さなサイズのパンフレットにして全員がクレドを持ち歩き、月に一度は診療前に唱和するようにしています。

診療で大切にしていることは何ですか?

医師としてではなく、兄弟や友達のように接することを常に心がけています。というのも、普段どおりリラックスしていただくことで、内面的な部分にふれながらお話しできますし、それによって病気の発見につながるケースもあるんです。信頼関係を育んでいくことにもつながりますから、話しやすい雰囲気づくりは大切にしています。高齢の方の場合は、お誕生日に一緒に写真を撮ったり、手作りのグッズを作ったりと、楽しく受診できるような工夫もしています。写真を撮ると、患者さんの表情がパッと明るくなって、笑顔を浮かべられるんです。年齢を重ねると楽しみが減ってしまうこともあるので、もっと日々を楽しんで元気になってもらえればと思い、こうした工夫を始めました。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

6

近頃は腰痛などの整形外科疾患や高齢者ならではの相談が増えているため、今後は整形外科の先生をもう一人迎えて診療の幅を広げたいと思っています。通所リハビリに関しても、通院そのものが負担になってしまう患者さんはたくさんいらっしゃいますから、送迎サービスを今まで以上に充実させるために運転手などの人員増加を検討しています。ほかにも、体の外側から健康を意識することを目的に、エイジングケアにも挑戦していきたいですね。まだまだやりたいことはたくさんありますし、今後も総合診療の可能性を追求し続けたいと思っています。当院にはさまざまな分野の専門家が在籍していますから、気軽にコンビニに行くような感覚で、まずは一度相談にお越しください。

Access