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木佐貫 修 副院長の独自取材記事

医療法人 木佐貫整形外科

(大阪市生野区/今里駅)

最終更新日:2019/08/28

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今里駅の賑わいを抜けた昔ながらの住宅街に「木佐貫整形外科」はある。院長の父親から診療の大部分を引き継ぎ、日々、地域住民のケアに尽力する木佐貫修(きさぬきおさむ)副院長。会話によるヒアリングを重視しており、不調の原因へのアプローチはもちろん、患者の生活習慣や運動頻度などにも注目し、治療に反映。27年にわたる勤務医経験を生かした生活改善指導や、体づくりのアドバイスにも定評がある。また「高齢化社会における健康寿命の大切さを啓発したい」と予防医学にも注力。ベテラン医師となった今でも各種勉強会への出席をライフワークとしており、医療への熱意あふれる姿勢が心強い。地域に根差した診療への想いや、患者との向き合い方について詳しく聞いた。
(取材日2017年6月12日)

2世代にわたって患者の声に応える医療を実践

クリニック開業から現在までの経緯を教えてください。

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1968年、母方の実家があったこの地に診療所として開業しました。近隣に整形外科を専門に扱うクリニックが少なかったため、多くの患者さんが押し寄せたと聞いています。私自身は奈良で育ったのですが、夏休みや冬休みのたびに遊びに来ていましたので、なじみ深い土地ですね。当時は周辺に町工場が立ち並んでおり、そこで働く方々とご家族からのニーズも高かったとか。今は町工場の数が減ったのでかつてほどの活気はありませんが、昔ながらの住宅街らしい温かな雰囲気が漂っています。私の勤務開始は2014年からです。父が診療していた頃から通ってくださる患者さんはもちろんのこと、そのお子さんやお孫さんが来院されることも多々あり、当院が積み重ねてきた歴史の重さを感じる毎日です。

近年の大きなニュースはありますか?

古くなった箇所や導線の一新と、清潔感アップをめざして2015年にリニューアルを行いました。白とベージュ、ブラウンを基調とした内装で、落ち着いた雰囲気にしました。ソファーの色は癒やしやリラックス効果のあるグリーンにしました。クリニックのロゴマークは木佐貫から「木」をイメージして取り入れているんですよ。整形外科をメインとしていますので、足腰が悪い患者さんでも歩きやすいよう、院内やトイレはバリアフリーにしています。リニューアルに合わせて、2016年4月にはホームページを新設しました。トピックス用にインターネットのSNSを活用したページも設置しており、参加した学会のニュースや、院内勉強会の様子などをお知らせしています。スタッフやドクターが勉強している内容や、人となりを知るきっかけにしていただけるとうれしいです。

スタッフだけでなく、ご自身の勉強にも熱心に取り組まれているそうですね。

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医療機関での勤務が初めてのスタッフ向けに、患者さんと接する際の留意点をレクチャーしています。内容としては、基本的な医学用語はもちろん、多い症状や薬の効果、ケアの方法のほか、受付時の対応などです。定期的に勉強会を行うことでスタッフ全体の知識向上や、前述のSNSの活用にもつながっています。私自身も、クリニックの中にいると、得られる情報が偏りがちになるので、積極的に外部の学会や研究会などに出向くようにしています。若いドクターとの交流や、さまざまな立場からの意見はとても参考になります。

ケガ治療から健康寿命の支援まで見据えた総合的診療

主な患者層や、相談内容についてうかがいます。

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父の代から通ってくださる高齢の患者さんに加え、ホームページを開設してからは若い年齢層の方も増えてきました。男性と女性の割合は4対6くらいですね。近隣に小中学校がありますので、体育や部活でケガをしたお子さんが来院されることもありますよ。訴えとしては、肩、腰、ひざの痛み、手足のしびれ、ふらつきといった症状が多いです。治療では、まずヒアリングと触診を行い、症状に合わせた物療器械治療や、セラピストによるリハビリテーションなどを実施します。患者さんの中には、整形外科分野以外、例えば内科やそれ以外の要因によって痛みを感じている方も少なくありません。「足腰が悪いので、一ヵ所のクリニックで体全身を診てほしい」という要望もありますから、診療科目に関わらず、総合的な知識をもって皆さまをサポートすることを心がけています。

診療時に気をつけていることはなんでしょうか?

医療で大切なのは、「人と人」のつながりだと思っています。カルテやパソコンばかりを見るのではなく、患者さんと向き合っての診療を意識しています。リラックスして会話をしていただけるような、気軽な雰囲気づくりも重要ですね。症状を伺うだけでなく、日常的な話題をこちらから投げかけることも多々あります。特に一人暮らしをされている高齢の患者さんは話し相手にお困りでしょうから、会話を通して脳の活性化やリフレッシュをお手伝いできればと思います。テレビの医療系番組を見た患者さんから内容について質問されることも多いので、「健康」「医療」と名のつく番組はほぼ録画して目を通していますよ。「病気というほどじゃないから」「こんなこと質問したら笑われるかな」と来院を迷われる方もいらっしゃいますが、それを判断するのは私たち医師の役目です。ちょっとしたお悩み相談の気分で、お顔を見せにきていただけるとうれしいですね。

トレーニングなどの予防医学にも注力されているとか。

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平均寿命が延びたことで、一人で健康的な生活を送るための体づくり、いわゆる「健康寿命」の確保は高齢化社会で生きる人々全体の課題となりました。当院でサポートしているトレーニングは、日常生活に必要な筋力、関節の可動域やバランス感覚の維持を目的としたものがメインです。合わせて、骨折を防ぐためのケアや、食事およびビタミン各種の摂取指導なども提供しています。もちろんケガへの対応は行っていますが、願わくば「手術をしなくていい体づくり」をお手伝いする機会が増えるといいですね。患者さんには日頃から「痛くなってから来院するのではなく、痛くなる前に来院してね」と伝えています。

豊富な知識と新分野への積極性をもって地域医療に貢献

治療における得意分野はありますか?

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勤務医時代は、救急の骨折治療や人工関節、腰、首、肩などたくさんの手術を中心とした治療を手がけてきました。これらの経験は現在、「手術をせず治療したい」という患者さんに対して、どこまで院内治療でケアできるかというシビアな線引きにも役立っています。整形外科分野の幅広い治療を得意としていますが、一つ特筆するとしたら、手の治療に特化した「手外科」でしょうか。専門的に勉強していますので、スペシャリティを発揮した医療を提供できればと思います。専門の医師を頼って来院される患者さんも多いですから、その期待に応えられるよう、常に努力を続けたいですね。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

開業医である父の背中を見て育ちましたから、物心ついた頃には「医師になりたい」と思っていました。父はいつも診療に忙しくしていて、私が起きている時間に帰ってきた記憶がほとんどありません。近所の方から相談を受けることも頻繁にありましたので、「大変だけど、やりがいのある仕事なんだ」と憧れていました。本好きな子どもだったということも、医師をめざした理由の一つかもしれません。図書館に通うたび、医療界の礎となった偉人たちの伝記を読んで、いつも感銘を受けていました。いずれは自分も人を救う仕事がしたい、と強く思うようになりました。内科をめざした時期もありましたが、大学在学時に受けた整形外科の教授による講義や臨床実習がとても興味深く、現在の分野を専攻しました。

今後の展望や、読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんの健康的な体づくりをお手伝いするべく、リハビリテーションにより力を入れていきたいですね。通院が困難な患者さんに対しては、診療の空き時間を活用したデイサービスも検討中です。当院が率先して専門的な運動器のケアを提供することで、地域の患者さんの悩みにお応えできると考えています。読者の皆さんへは、「もっと気軽に整形外科を受診してほしい」ということを強くお伝えしたいです。首、肩、腰、膝の痛みでお困りの方は、ぜひ一度、骨や神経、筋肉の状態をクリニックで確認してみてください。マッサージだけで病気を見つけることは難しいですし、専門の医師による診断を受けると安心感にもつながりますよ。特に、30~50代の子育て世代の方は自分の健康を後回しにしがちです。将来を元気に過ごすためにも、気軽な受診をお勧めします。

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