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岡村 靖久 院長の独自取材記事

岡村医院 腎・泌尿器科クリニック

(長岡京市/西向日駅)

最終更新日:2020/05/01

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長岡京市で1988年に開業した「医療法人社団 岡村医院 腎・泌尿器科クリニック」。2017年には改名し増改築工事も完了。黒を基調としたスタイリッシュな外観やシックな待合室は、訪れる者にひと時のやすらぎを与えている。院長の岡村靖久先生は、日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医の資格を有するスペシャリスト。先代から引き継いだ同院をさらに発展させたいと、内視鏡を用いた手術や送迎システムなどを導入し、日々通いやすいクリニックとは何かを探求し続けている。患者と真摯に向き合いながら診療にあたる岡村院長に、クリニックの特徴や今後の展望など、じっくり語ってもらった。
(取材日2020年3月31日)

父親の代から続く医院を、専門性を特化させて継承

お父さまから医院をご継承されたそうですね。やはり、医師をめざされたのはお父さまの影響でしょうか?

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そうです。父が働く姿は幼い頃から間近で見ていましたので、自然な流れの中で医療の道を志すことになったのだと思います。父はここで開業する前、勤務医だったのですが、父の仕事場に、習い事の帰りなどによく遊びに行っていたのを思い出します。成長していく過程でも、気持ちがブレることはなかったですね。泌尿器科をめざしたのもそうです。特に泌尿器科は外科的要素と内科的要素が組み合わさっている点にも惹かれました。また、父以外にも金沢医科大学泌尿器科の宮沢教授には大きな影響を受けましたね。

貴院では、どのような治療を行っているのでしょうか?

頻尿、排尿困難、尿失禁などの排尿障害をはじめ、前立腺がんの検査、夜尿症の相談など泌尿器疾患全般について扱っています。また糖尿病などに伴う腎不全疾患治療も行っており、透析治療を専門とする分院もございます。それぞれはまったく異なる別の科、別のクリニックですが、高齢化に伴い両方の科にかかる患者さんは増加しています。より専門性に特化し、患者さんの治療がスムーズに進むよう時には連携して治療を行っています。透析を行うかを診断する腎臓内科診療はこちらの本院で行っていますので、まずお越しになられる際は、この本院で受付していただければと思います。

2017年に増改築されたそうですね。立派なクリニックですが、こだわられた点を教えてください。

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患者さんに、クリニックへ行くことにもっと興味を持ってほしくて、外観や待合室など患者さんの目に触れるところは特にこだわりました。例えば、待合室はすべての年齢層の方がゆったりと時間を過ごしていただけるよう、水槽や美術品などを飾って心和む空間にしています。また当院は泌尿器科です。男性と女性が一緒の狭いスペースにいたのでは、お互いに居心地が良くないでしょうから、十分な広さを取りました。2017年のリニューアルはクリニックの30周年を記念とした事業の一環で、同時に名称も変更したんですよ。泌尿器科と透析を二本柱として、ここで根を張ってやっていくということを地域の皆さんに宣言し、治療内容を明確にすることで、患者さんにとってより通いやすいクリニックにしたかったんです。

日々積み上げる「安全」から患者の「安心」へつなげる

手術や入院設備も整っているそうですね。

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そうですね。せっかく当院にお越しいただいても、手術が必要な患者さんも多く、総合病院へ託すというケースが非常に多かったんです。そうなると通院や手術までの時間など、患者さんの負担が増えてしまうことが気になっていました。幸い、当院は有床診療所でしたし、私も継承する以前は総合病院で数多くの手術を行ってきました。その経験を生かし、より患者さんが安心して通っていただけるクリニックにしたいと考えたんです。正確な診断につなげるための先進機器や総合病院と同程度の規模の手術室を導入し、現在は尿管結石のレーザー内視鏡手術や膀胱がんの経尿道的内視鏡手術などを当院で行っています。ご高齢の方を中心に「できるだけ地元で」という声は多く、私もこの町に愛着があるからその気持ちに応えたい。これからもご希望に沿った治療を提供できるよう努めていきたいですね。

現在はどのような診療体制でいらっしゃいますか?

現在は二診体制で診療を行っています。院長である私以外にも、今も現役で外来を担当する父の岡村康彦医師のほか、分院の腎クリニックを担当しています弟の岡村基弘医師、長年一緒に働いてきた、丹後中央病院の福井勝一医師などの力を借りています。皆、日本泌尿器科学会認定の泌尿器科専門医の資格を持っていますので、泌尿器に関するお悩みをぜひご相談ください。また、京都大学から何名かの先生にも来ていただいています。スタッフ一人ひとりにいつも私が伝えていることは、「安全」かどうかということ。手術でも外来診療でも、準備でも後片付けでも、安全第一であったか1日を振り返り、患者さんの安心につなげていってほしいと伝えています。それが何より患者さんの命を守る私たちの務めだと思っています。

患者さんと接する際に、気をつけていることは何でしょうか?

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患者さんに細かく聞き過ぎると、それに対する答えしか返ってこないものです。そこで、「どうですか?」のひと言だけ聞くことにしています。大まかに尋ねることで患者さんが言いたいことを話せる環境ができます。例えば、お薬の使用感を聞く時も「これはどうでしたか? こっちは?」と聞くと、「効かなかった」とは言いだしづらいですよね。それでは治療も進みませんし、満足感を得ていただくことはできません。お薬の効き方は千差万別。治療をうまく進めるには、患者さんが感じた素直な印象を言い出しやすい雰囲気を心がけています。

これからも患者にとって適した治療を提供し続けていく

印象的だった患者さんとのエピソードを教えてください。

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勤務医時代に担当していた患者さんで、わざわざ私がどこにいるか調べてお越しくださった方がいたんですよ。今まで関わってきた患者さんの名前と顔と病歴は大体覚えているので、ひょっこりと外来に来られた時は驚きました。数年ぶりだったのですが「またちょっと症状が出てきたから、引き続き岡村先生に診てほしい」といわれた時には、感慨深いものがありました。実はそういった患者さんは1人ではないんですよ。私がめざしてきたのは、現場密着型の専門性に特化した医師。患者さんに頼られたり、1人の患者さんを診療し続けられたりできることは医師冥利に尽きます。もちろん、当院ではできない手術が必要な場合や、持病をお持ちで合併症のリスクが高い方には素直に話して、京都大学をはじめ近くの総合病院をご紹介させていただいています。

患者さんの送迎も行っているそうですね。

ええ。もともと透析の患者さんは送迎をしていたんです。しかし、泌尿器科などの外来の患者さんの送迎は行っていませんでした。そんな時、私の長男が「外来の送迎もしたらいいのに」と話しかけてきたんです。「なんでしないの?」という素直な疑問だったようですが、私にはその一言が刺さりました。今では長岡京方面を回るコース以外に、洛西方面のコースも巡回しています。運転免許証を返納したから助かっているという声も多く、もっと早くから導入すれば良かったと思います。患者さんや第三者の声に耳を傾け、より柔軟に対応できるクリニックにしていかねばと思いますね。

ところで、休日はどのように過ごされていますか?

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健康維持のためにウォーキングをしています。また、車が好きなので、よく洗車もしますね。車好きというと、ドライブしたり、新車好きだったりという人が多数派だと思うのですが、私は何年も乗っていて愛着がわいた車を大切にするのが好きなんですよ。ドライブもいいのですが、忙しくてなかなか行く時間がないので、洗車になるというわけです。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

泌尿器科は、敷居が高く治療に行きづらい科だといわれています。しかし、中には重大な病気が隠れている人がいるかもしれません。環境を整えれば、恥ずかしさから躊躇していた方も、クリニックに行くことをためらわなくなるのではないかと考えました。例えば、送迎システムや心和らぐような空間造り、適切で素早い診断、治療につなげるための先進機器の導入、スタッフ教育など、すべては患者さんのためです。泌尿器・腎臓疾患の外来と透析の二本柱で、さらに専門性を高めた医療で地域に還元し、父の代から引き継いだこの場所でいつまでも変わらない安心を提供していきたいと思います。

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