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神谷 透 院長の独自取材記事

神谷耳鼻咽喉科医院

(京都市右京区/常盤駅)

最終更新日:2020/04/09

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京福電鉄北野線・常盤駅のはす向かいにある「神谷耳鼻咽喉科医院」は、1階に大型薬局が入るクリニックビルの2階にある。JR嵯峨野線の太秦駅からも徒歩10分ほどだ。この地で30年以上、地域医療に貢献してきた初代院長である父から同院を継承した神谷透(かみたに・とおる)院長は、気軽に通院しやすい環境を備えた医院づくりのために、同じ常盤・太秦地区内での移転に踏み切った。あらゆる世代のさまざまな疾患に対応できるよう新しい機器を導入し、診療に取り組む同院では、電子カルテや予約システムを導入してスムーズな診療の流れになるようにも気を配っている。なんでも相談できる身近な存在として地域に尽くしたいという神谷院長に、めざす医療への思いを聞いた。
(取材日2020年3月23日)

隠れている症状を見逃さない丁寧な診療

こちらに移転された理由や患者層を教えてください。

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継承した父のクリニックは階段がありましたので足が悪い患者さんは来院できず、老朽化もあり建て替えの話が出ていました。そんな中ちょうどここが空き、階上へはエレベーターが利用できること、スペース的にも十分な広さがあることから即決しました。院内は車いすでもベビーカーでもストレスなく移動できるバリアフリーで、通路にも余裕を持たせています。この辺りはマンションが建つこともそうないですし、人口の推移も少なく、代々住まわれている世帯がほとんどでしょうか。患者層は全年齢層で、移転後は若い方や子どもさんの来院が増えましたが、父の代からの高齢の患者さんも引き続き通ってくださっています。

どういった症状でおみえになるのでしょう?

子どもさんですと風邪の症状での受診が多いのですが、診てみると中耳炎になっているケースが、皆さんが思っておられるよりも高い割合であります。小学校入学前の年齢のお子さんは、鼻と耳をつなぐ耳管という管が太く短いのと、角度も水平に近いために風邪の際に鼻の奥から耳に菌が移行しやすいのです。ですから幼稚園くらいまでは中耳炎を起こしやすいですが、小学生になるとだんだん減ってきます。また、鼻水がなかなか止まらないお子さんですと副鼻腔炎になっているケースが多いです。体質的なものや、個人差もありますが、風邪をひくたびに鼻水がドロドロしてくるお子さんは中耳炎にもなりやすい傾向が見られます。

一口に風邪といっても、その症状は多岐にわたるのですね。

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耳の症状を訴えていないのに中耳炎だったというケースも多くありますので、風邪の症状が続いている場合、小児科と合わせて耳鼻科にも足を運んでいただくことをお勧めします。通常の風邪による症状と捉えて良いのか、副鼻腔炎・中耳炎に対する治療が必要なケースなのかをより的確に判断できます。当院では耳の診療の際、内視鏡で耳の中をモニター画面に映しお見せしています。治療経過を保護者の方にも理解していただきやすく、きちんと治るまで通院していただくのに役立っています。あとお子さんの耳垢ですが、家で取ろうとして皮膚を傷つけている状態がよく見受けられます。場合によっては鼓膜に穴を開けてしまうこともありますので、特に小さいお子さんの場合は無理せずに、耳鼻科の医師に任せていただいたほうが良いですね。

気になった時のすぐの受診が予防にもつながる

先生が医師をめざされた理由やこれまでの経緯を教えてください。

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祖父の代から耳鼻咽喉科の医師の家系でしたので、医療の仕事が身近に感じられ自然にめざしていました。専門科については学生時代の実習で複数の科を回り、耳鼻咽喉科は専門性が高く、かつ内科的な治療から手術などの外科的な治療まで、幅広い分野に関われると改めて感じ選択しました。勤務医時代は耳の疾患を専門に診る一方、副鼻腔炎をはじめ、舌がんや咽頭がんの手術も多く経験し、術後管理にも携わってきました。病院におられるのは重症の患者さんですから、手術をすれば問題なしという症例ばかりではありません。手術は必要だが後遺症やダメージ、機能障害を抱えることになってしまう症例も珍しくなく、受ける側はご家族も含め相当な覚悟が必要になる場合もあります。

重症化する前に防ぐことはできないのでしょうか?

やはり早期発見に尽きますので、少し喉が痛いとか声がかすれるといったことでも、念のために来ていただくほうがいいですね。舌がんでも口内炎から始まる頻度が高いことを考えると、不調の原因に重症疾患が潜んでいないか、気にかけて診察を受けるように心がけていただくと予防にもつながってくると思います。当院の場合、風邪による喉の痛みで来院される方が一番多いのですが、中には炎症がとても強く喉の奥の腫れの程度が大きい方もおられます。こうした場合、急な処置が必要でここから病院に救急対応を依頼するケースもあります。ただの風邪と我慢せずに、喉を診る専門科である耳鼻咽喉科での早めの受診を意識していただけたらと思います。あと冬場は夜間に口呼吸で乾燥した空気を吸って喉を傷める方もおられますので、寝ているときのマスク着用や加湿器などもアドバイスしています。

我慢し過ぎは良くないのですね。

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お年寄りの方で風邪以外の時にも痰がからみやすい方は、肺の調子が悪い、加齢により分泌物の粘性が強くなっていることなどが考えられますが、実は副鼻腔炎を患っていることが少なくありません。鼻の奥の診察を受けてやっと長年くすぶっていた症状が判明したというケースが多々あります。治療としては抗生剤を用いますが、当院での処置として鼻の奥の菌を含んだ鼻水を洗い流す鼻洗いも行っています。ただ慢性的な症状の方は薬だけでの根治が見込みにくく、手術適応になる場合もあります。洗浄やネブライザー吸入、内服で様子を見ながら治療し、必要に応じCTでも状態を確認しどう対処することが良いのか見極めた上で、これまでに築いてきた各病院分野の先生方との関係を通じて、患者さんの通いやすさなども総合的に判断し、適した病院をご紹介させていただいています。

地域の声に応えられるかかりつけ医でありたい

伝えたいメッセージなどはありますか?

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高齢化が進むにつれて、耳の聞こえが悪くなっている方が増えてこられたと感じます。最近では補聴器をできるだけ早期につけたほうが良いと言われており、さほど困難に感じていなくても試してみたら生活音が聞き取りやすく、日常生活が便利になったという声も聞かれます。また耳の聞こえが悪くなると、あまり話しかけられなくなり会話の機会が少なくなることから、認知症予防としても補聴器の早期の使用が推奨されています。ただ補聴器は専門の技術者による調整が不可欠です。補聴器を購入したものの、雑音ばかり聞こえるなどの不具合からつけなくなったというお話を患者さんからもよく伺います。補聴器について一般に正しく認識されておらず、誤解がある現状から啓発の必要性を感じています。当院では専門の技術者による貸し出し、調整、効果測定を繰り返しすることで多くの方にご満足いただいています。いつでもご相談ください。

ご多忙の毎日ですが、休日はどのように過ごされていますか?

子どもが3人おりまだ小さいので育児がメインです。子どもができると、小さい子を受診させるお母さんの大変さがわかるので、できるだけ少ない通院で済むように気を使っています。私のもともとの趣味は高校生の頃から始めたバイオリンで、大学でもオーケストラに所属していました。今も市民オーケストラに所属して年に数回、定期演奏会に出演していますが、最近は子どもの世話で出演が難しいときもあり、それが今の悩みですね(笑)。

今後の展望を聞かせてください。

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ここは京都の中心部から少し離れていることもあり、地元の方は近くで診てもらいたいという要望が強くあります。そうした思いをくみ取り、本当に難しい病気で入院や手術が必要になる患者さんを除いては、当院で対応できるように設備も充実させて質の高い医療提供に努めています。一方で、いつでも気軽に来ていただけるように、木のぬくもりや温かみある照明で、院内の雰囲気づくりにもこだわりました。自覚症状が乏しく放置されたままの疾患など、受診がきっかけで発見に至る症例もよくありますので、ちょっと気になるとか、相談だけでもいいので町のかかりつけ医として頼っていただきたいと思っています。

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