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清水 導臣 院長の独自取材記事

清水医院

(京都市右京区/山ノ内駅)

最終更新日:2025/04/17

清水導臣院長 清水医院 main

京福電鉄嵐山本線の山ノ内駅から徒歩1分の「清水医院」は、3代にわたり地域の健康を支えてきた。清水導臣院長は、救命救急などで重症患者を治療した経験を通して、病気の早期発見・治療の重要性を痛感。2021年に先代の父から同院を引き継いだ。患者とじっくり向き合う地域密着の姿勢を継承しながら、豊富な診療経験を生かして内科疾患から外傷まで幅広い分野を診ており、ED、睡眠時無呼吸症候群の治療、保険適用の薬物による多汗症治療、エイジングケアにも対応。診療では患者との信頼関係を大切に、わかりやすく丁寧な説明を心がける。「多世代の方がより自分らしく、豊かな毎日を送るための医療を提供したい」と話す院長に、理念や力を入れる診療分野などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年5月17日)

救命救急の経験を生かし内科から傷の処置まで幅広く

お父さまからクリニックを継承されたのはなぜでしょう。

清水導臣院長 清水医院1

病院で重篤な患者さん、例えば心筋梗塞や脳卒中の方を診る中で、重症化させないための医療を、より地域に近い場所で提供する重要性を感じたのです。救急で運び込まれた終末期の患者さんにこれからどう過ごし、どんな治療を受けたいですかとお聞きすると、「今までかかりつけ医から、そんな話はされたことがない」と驚かれたこともあり、そうした経験から、地域に根差してきた当院で、薬の処方だけでなく、長期的に患者さんの生活面まで支える医療を実現したいとの思いを強めました。一人ひとりと深く関わりながら、病気の早期発見・治療につなげたり、終末期の過ごし方を患者さんやご家族と一緒に考えたりしたいと思っています。

こちらの特徴や患者層、最近多い相談について伺います。

風邪から生活習慣病、切り傷、骨折、皮膚トラブルの診療からリハビリテーションまで、幅広く対応できる点が特徴です。患者層としては近隣住民の皆さんを中心に、お子さんからご高齢の方まで多世代がお越しになりますね。近年だと冬に向かうにつれ、新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪の患者さんが増えていき、これらの疾患の後で出る咳症状のご相談も多いです。現在、日本全体で咳止め薬の流通量が少ないのですが、当院では漢方も処方するなど、今ある医療資源をうまく活用しながら最大限の治療ができるよう努めています。また最近は、外傷の患者さんが増えました。傷の縫合だったり、病院が対応した傷痕のフォローであったりも行いますし、皮下に入った異物の除去や皮膚腫瘍の診療などにも対応しています。外傷については、その場ですぐに処置できるケースも多いですよ。

内科疾患も外傷も診てもらえるんですね。診療分野が幅広いのは、病院時代の経験が生きているのですか?

清水導臣院長 清水医院2

ええ。私はもともと、病院時代から診療科にこだわらず、多種多様な患者さんを診ていました。外傷系では、交通事故で意識不明の方、瀕死の状態の方をはじめ、全身骨折、腹部の臓器損傷、出血多量などの治療に携わっていました。内科系では、急性膵炎や急性肝炎といった緊急手術が必要なケースや、人工呼吸器や緊急透析を用いた治療にも多く関わっていたんです。患者さんの容体急変にも数多く立ち会ってきたため、症状の悪化や重篤な病気のサインを感知する嗅覚は鋭いほうだと思います。「体のことで何か困っている」「どの診療科にかかればいいかわからない」というときは、何でもご相談いただきたいですね。専門的な治療が必要かどうかを見極め、適切な医療機関を紹介することもできます。

多汗症治療やキャッシュレス決済など取り組みは多岐に

先生の理念をお聞かせください。

清水導臣院長 清水医院3

一つは、患者さんと対等な立場で一緒に治療をしていくこと。患者さんが理解し、納得した上で治療を進めることを大切にしています。丁寧でわかりやすい説明を心がけ、検査が必要なら、その理由や検査を受けないデメリットなども説明します。医師に言われて仕方なく……ではなく、納得して検査・治療に臨むというところに少しでも近づけたいのです。また、各世代のQOL改善につながる医療の実践を重視し、そのために診療の幅を広げてきました。ご高齢の方も若い方も満足して毎日を過ごせるよう支えたいのです。外見的な悩みで消極的になっている方もいらっしゃるでしょう。体調が悪いのが通常運転になり、病気だと気づいていない方、健康に無頓着な方も少なくありません。病気を治すだけの医療機関ではなく、その先を見据えて、より心豊かに人生を過ごすためのお手伝いをしたいですね。こうした取り組みの一つとして、多汗症治療に力を入れています。

多汗症治療について詳しく知りたいです。

当院は薬物による多汗症治療に対応しています。多汗症治療というと、注射、手術やレーザー治療を思い浮かべる方も多いと思いますが、甲状腺疾患などから生じているのでない原発性の場合、保険診療の薬物でも汗のコントロールが図れるんです。汗の匂いやしみが気になり、活動が制限されている方は多い反面、多汗症の人の1割ほどしか受診に至っていないともいわれます。汗を気にするあまり好きな服を着られない、仕事のパフォーマンスが下がっているという方もいますし、コミュニケーションに影響が出て対人恐怖症になることもあり得ます。さまざまな弊害が考えられますので、汗にお悩みの方は、女性はもちろん男性も早めにご相談ください。受診を躊躇されている方には、かつて汗に悩んだ一人として、汗のせいで思うような生活ができないという状況の改善を図り、QOLを高めることがいい未来につながっていくとお伝えしたいです。

待ち時間を短くするための取り組みにも積極的だとか。

清水導臣院長 清水医院4

ウェブ予約・問診、キャッシュレス決済の導入で待ち時間短縮につなげています。キャッシュレス決済は保険・自費問わず利用可能で、その利便性も手伝って若年層のご来院も増えました。さらに当院は診察券とクレジットカード情報、処方箋を薬局に自動連携するサービスに対応しています。スマホアプリなどから登録できるサービスで、登録者が当院で受付をすると診療費用は後から自動決済され、診察後は処方箋を受け取れば薬局に向かえます。簡便なサービスで待ち時間がだいぶ減らせますから、患者さんのメリットは大きいでしょう。当院ホームページをご参照の上、ぜひご登録ください。こうしてスマート化をめざす一方で、ご高齢の方が世間話をしに来がてら受診できるような、地域のクリニックの良さも大切にしたいですね。待合室をカフェのようにデザインしたのも、気軽に人が集える場になれればと思ったからで、患者さんはスタッフと楽しく世間話をしていますよ。

何でも気軽に相談できる右京区のかかりつけ医をめざす

医師を志したきっかけを教えてください。

清水導臣院長 清水医院5

祖父と父が医師だったので医療は身近でしたが、小さい頃はサッカーが好きで、スポーツ業界への憧れもありました。ただサッカー観戦中も医療スタッフに目がいくんです。ケガをした選手を素早く処置する医師を見て、何かあったときに、迅速に対処できる職業はいいな、と。救急科を選んだのは、さまざまな科を回る中で最も自分の性格に合っていたからです。投薬をして1ヵ月後に経過がわかるような分野とは違い、自分が施した治療が結果にすぐに結びつくところにやりがいを感じました。

医師人生の中で印象的なエピソードはありますか?

救命救急の現場にいた時に、交通事故で運び込まれたある患者さんが印象に残っています。車が大破する大事故に遭い、ひどい状態で治療は困難を極めましたが、われわれも患者さんも粘り強く、いろいろな部位を合計6回も手術しました。その患者さんがお礼の手紙をくださったのですが、救命救急の医師が患者さんと接するのは初療時だけで、入院後は関わることがないため余計にうれしく、医師をしていて本当に良かったと思いました。

読者へのメッセージ、今後の展望を聞かせください。

清水導臣院長 清水医院6

生活の中で少しでも困り事、悩み事のある方には、何でもご相談いただきたいと思っています。ここまでお話しした以外にも、例えば更年期障害に対する保険適用のプラセンタ注射も提供しており、ホルモン治療に進む前に、更年期とうまく付き合っていく、そのためのサポートもできます。展望としては、山ノ内地区、ひいては右京区全体のかかりつけ医になれるよう、今後も柔軟な姿勢でより良い診療と受診しやすい環境づくりをめざしていきたいですね。将来的には、待合室で予防医学などをテーマに、誰でも気軽に参加できる健康講座を開こうと考えています。当院がどんな新しいことするのかが楽しみだと皆さんに思ってもらえるよう頑張ります。

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