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山川 智 院長の独自取材記事

山川医院

(京都市下京区/梅小路京都西駅)

最終更新日:2021/10/12

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京都市下京区の七条御前を南へ一つ下った角にある「医療法人 山川医院」。明治時代から続く同院で、5代目院長を務めるのは山川智先生。2021年の継承をきっかけに、より幅広いアプローチを展開すべくクリニックのリニューアルに踏み切ったという。整形外科と内科を同時に診てもらえるという、患者のメリットは変えないまま、整形外科に特化した診療をめざすために改装された院内には、DEXA法を用いた骨密度測定器やリハビリテーション室を導入。「長年かけてこの地で育んできた伝統を重んじるとともに、患者さんのニーズに合った先進の医療を提供し続けていきたい」と話す山川院長に、注力している治療や新たな診療への抱負など、じっくり語ってもらった。

(取材日2021年3月26日/再取材2021年6月16日)

地域に密着しながら、より専門性のある診療をめざす

開院が明治時代。ずいぶん由緒ある医院だそうですね。

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初代が医院を始めたのが1892年ですから、もう130年近く続いていることになりますね。私で5代目となり、4代目の父に代わって私が継承したのは最近のことです。私は川崎医科大学出身ですが、父と同じ兵庫医科大学で研修し、その後は関連病院に勤めて経験を積みました。勤務医時代は手術がメインで、外傷や骨折などの手術の他、人工関節や脊椎の手術なども行っていました。そんな時に聞こえてきたのが、「退院してからもリハビリテーションを続けたいけれど、どこに通ったらいいのかわからない」という患者さんの声でした。健康的な毎日を過ごしたいという方は増えてきていますし、それと同時に専門性を求める方も増えています。そこで、継承をきっかけに、より専門性を高めた診療をやっていこうと思ったのです。

リニューアルを機に、どのようなところを変えたのですか?

たくさんありますが、1つは理学療法士を迎え入れたことです。父からもらった助言の中に、「医師はちゃんと患者さんを触りなさい」という言葉があります。整形外科に限らず、しっかりと患者さんと関わっていくことで、患者さんに安心してもらことが大事だという意味ですが、文字どおり触診することの大切さを表わしているとも思います。今後は理学療法士と協力して、運動指導にも取り組んでいきたいと思います。また、子どもからお年寄りまで通っていただきやすいように、ハード面での改装も重点的に行いました。スロープやエレベーターを設け、バリアフリーに対応し、今までなかった駐車スペースも7台分を用意しました。従来どおり、父も午前中には内科の診療を引き続き行っていますから、患者さんにとっての利便性は変わることなく、診療の幅を広げたといったイメージです。

多くの患者さんを受け入れられるように、リハビリテーション室は拡張されたそうですね?

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はい。今までは1階だけだった診療スペースを2階にまで広げ、2階全体をリハビリテーション室にしました。従来のけん引や電気治療器といった物理療法はもちろん、理学療法士とトレーニングが行えるスペースも設けています。骨粗しょう症や骨折といった治療が必要な人に、自宅で行える筋力トレーニングの指導を行って、転倒防止などにつなげていきたいと考えています。外に向かって張り出た大きな出窓が、開放的で楽しくトレーニングができそうだと好評です。

最大のテーマは、手術になる患者を一人でも減らすこと

クリニックで注力している診療は何でしょうか?

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やはり、リハビリテーションと骨粗しょう症対策です。手術に至ってしまうような患者さんを一人でも減らすことが一番の使命と考えています。特に骨粗しょう症性骨折は高齢者の方にとって寝たきりや要介護につながることもある重大な病気です。皆さん、血圧や血糖値、コレステロール値などはよく気にされますが、それと同じように骨密度にも興味を持ってほしいですね。大きな病院に勤めていた時は、骨折して初めて骨粗しょう症だとわかるという人がたくさんいました。もっと身近で気軽に来られる場所であるクリニックから、患者さんを見つけて、骨折につながらないようにしていくことが大事だと考え、当院では骨折リスクを軽減していく取り組みに重点を置いています。骨粗しょう症は、今や国民病の一つです。早めに医療介入して、骨密度をコントロールしながら予防していけば、健康寿命はおのずと延びていくのではないでしょうか。

具体的にはどのようにアプローチしていくのですか?

例えば、当院ではDEXA法を用いた先進の骨密度測定器を導入しています。これは、従来のものよりもより精密な計測が期待できる機器で、「隠れ骨粗しょう症」の人までしっかりと見つけられるようにしています。合わせて、血液検査で骨代謝マーカーという物質を調べ、個々の患者さんに応じた適切な治療法の提案をしていきます。また、骨というものは運動の刺激が伝わることで強くなっていきますから、適度な運動も欠かせません。その部分をリハビリテーションでカバーできればと考えています。地域の皆さんの健康を、少しでも手助けできることが私たちの目標です。いつまでも健康を保ち、趣味に時間を割くなど、ぜひ有意義に過ごしていただければと思っています。

チームドクターの経験もあると聞きました。

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はい。サッカーチームのベンチドクターを務めていたことがあります。私も大学時代はサッカー部で、医大対抗でベスト16や、医局対抗の大会で3位になりました。また、中学と高校では陸上部にし属し、奈良市の代表に選出されたこともあるんです。自身の経験を生かして、今後はスポーツリハビリテーションにも力を入れていくつもりです。周辺は若いファミリー層にも人気のエリアで、中高生も多い地域です。部活動を一生懸命に頑張っている学生から、ゴルフやテニス、マラソンを趣味にしているお年寄りまで、スポーツが好きな人たちをサポートしていきたいと思います。

代々伝わる思いを大切につなげていきたい

診療で患者さんと接する際に、大切にしていることは何ですか?

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「患者さんが、自分の親や家族だったらどうするか」ということを考えて診療するようにしています。また、クリニックを訪れる患者さんは、少なからず不安を持って来ています。例えば、病気の説明では、なるべくわかりやすい言葉で、図や写真を使った丁寧な説明を行うなど、少しでも不安を取り除くような診療を心がけています。また、同じ病気の患者さんでも、職業や生活スタイルによって、ニーズは異なります。薬が飲みづらい人には注射を中心とした治療にしたり、アクティブな人には服薬だけでなく運動指導を取り入れたりと、一人ひとりに合った診療を提案するようにしています。

手術が必要な患者さんには、アドバイスも心がけているそうですね。

今までにたくさんの患者さんを手術してきた経験から、おおよその予測ができるので、どの程度の手術になるのか、術後の過ごし方などお話しさせていただいています。大きな病院に行くと緊張されると思いますし、今まで顔を合わせたことも話したこともない医師に気後れすることもあるでしょうから、事前に予備知識を入れた状態で手術に臨めるように、と考えています。また、手術先の病院をご紹介する際には、患者さんの希望を優先していますが、疾患によっては紹介先をお勧めすることもあります。長年のお付き合いから各病院の得意分野や特長などがわかっている点も、当院の強みです。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

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当院は、明治時代から変わらずこの場所で医療を提供してきました。しかし、今まで何も変わらずにいたわけではありません。時代とともに地域とともに成長してきました。特に今回は、新しく大きく変わっています。先進の機器や新しい治療法を取りそろえ、専門性の高い診療をめざします。整形外科は、投薬や電気・超音波治療器、運動指導など、同じ病気やケガでもさまざまなアプローチ法があることも特徴の1つです。近年は、お薬の種類も増えてきています。慢性的な痛みは仕方ないものと諦めていた人も、遠慮なくご相談してほしいと思います。また、今までどおり、前院長の内科診療も行っております。育ってきた街とそこに住む人たちを大切に、これからも医療で地域貢献していきたいと思います。

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