スタッフ全員で地域の患者を支える
困ったときに相談できる場所へ
西七条診療所
(京都市下京区/梅小路京都西駅)
最終更新日:2026/07/14
- 保険診療
地域に密着した医療機関は日々、患者のさまざまなニーズを受けとめている。京都市下京区の「西七条診療所」もその1つだ。診療科目が内科、小児科、皮膚科、放射線科と幅広く、患者の年齢層や主訴は多岐にわたる。同院では、「無差別平等の医療」を理念に掲げ、医師や看護師、事務スタッフ、さらには地域の医療・介護職が垣根を越えて連携しながら患者を支えている。生活環境に不安を抱える人も少なくない中で、質の高い医療を提供するためには、一人ひとりの患者に対してスタッフ全員が思いを同じくし、密に連携を図ることが重要となる。医療のゼネラリストとして30年にわたり尽力してきた関沢敏弘所長のもと、どのようなチーム体制を築いているのか、看護師と事務のスタッフ4人も交え話を聞いた。
(取材日2026年7月2日)
目次
医師のもと、看護師や事務職、さらに外部の専門職が同じ方向を見つめ、情報共有しながら密に連携
- Qこちらの診療所におけるチーム体制についてお聞かせください。
-
A
▲それぞれの専門性を生かし、一つのチームとして診療を行う
【関沢所長】当院は看護師や事務スタッフのほか、神経内科医や訪問診療の医師、ケアマネジャー、訪問看護師、薬剤師など、多くの専門職の方々に支えてられています。患者さんの生活や健康を支えるために、それぞれのスタッフが専門性を生かしながら、一つのチームとして診療にあたっています。
【福田看護師】私たちは先生の指示を待つだけではなく、患者さんのためになると思ったことは積極的に提案するようにしています。関沢先生が普段から「どう思う?」「どうしたい?」と声をかけてくださるので、意見を発信しやすい環境なんです。スタッフ全員本当に距離が近くて、職種の垣根なく意見交換ができることが、当院の強みだと感じています。
- Q患者さん一人ひとりについての情報共有や連携はどのように?
-
A
▲一人ひとりに合わせた治療を進められるように心がけている
【福田看護師】当院は訪問診療も行っていますので、外部の関連職種の方々との連携も欠かせません。専用のアプリを京都府医師会が導入してくださっていて、私たちもそのアプリを使わせてもらっています。医療介護専用のメッセージアプリのようなイメージで、患者さんについて気になることやお知らせしたいことを共有し合うことができます。文字だけでは伝わりにくい場合には患部の写真を添付することもあり、より正確で迅速な対応につながっています。もちろん、緊急性のあることや詳しく相談したい時には電話も活用しています。患者さんを地域全体で支え、見守るための大切なツールになっていますね。
- Q看護師さんはどのような思いで患者さんと向き合っていますか?
-
A
▲気軽になんでも相談できる環境を整えている
【鶴原看護師】私は以前、別の病院で働いていたのですが、子どもたちのために家の近くで働きたいと考えてこちらに来ました。病院の病棟と違って、地域の診療所は患者さんの生活背景がより見えやすくなるので、その方が置かれている環境にも配慮して接するようになりましたね。また、先生がどれだけ穏やかに話されても、やはり医師の前で緊張してしまうという方はいらっしゃいます。私たち看護師も、患者さんとゆっくり雑談したりはなかなかできないのですが、「先生には言えないけれど看護師には言える」ということを少しでも引き出したいという思いで関わっています。先生に言いづらいことや、その他どんなことでも気軽に相談してくださいね。
- Q事務スタッフさんの思いはいかがでしょうか?
-
A
▲院内で過ごす時間は、ホッとできるように心がけている
【濱事務員】私たち事務スタッフは、先生や看護師さんたちの「患者さんのために」という強い思いを知っています。そういった医療職の方々の仕事が、よりスムーズになる方法はないか、お手伝いできることはないかと常に気を配るように心がけています。患者さんに対しては、「ちょっとしたことでも聞きやすい」と思ってもらえる存在でありたいですね。そして、この診療所に来るとホッとすると感じてもらい、待ち時間やお会計の間も、最後まで不快な思いをしないで帰っていただけるように……そんなことを考えながら仕事にあたっています。
- Qあまり知られていない工夫や取り組みがあれば教えてください。
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A
▲医師や看護師、事務スタッフなどが連携しながら患者を支えている
【西本看護師】関沢先生は、患者さんのためになることであれば労力を惜しまない方です。表立って言わなくても、私たちが「そこまで」と驚くほど患者さんのために動かれていることはたくさんあります。例えば、知的障害のある方の健診では、先生は最初私服に着替えて対応されるのですが、それは患者さんを怖がらせないようにという配慮から。また、患者さんの体調がとても悪いなど、場合によっては車でお迎えに行ったり、薬を届けたり。そういった一つひとつの積み重ねが患者さんの安心につながり、「ここに相談して良かった」と患者さんに思っていただけているんだと思います。私自身も先生の姿勢に感銘を受け、もう14年間ここに勤めています。

