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今井 昭人 院長の独自取材記事

今井内科胃腸科医院

(京都市中京区/丸太町駅)

最終更新日:2019/08/28

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京都市営地下鉄烏丸線の丸太町駅から徒歩3分の「今井内科胃腸科医院」は、3代にわたって続く歴史あるクリニックだ。院長の今井昭人(あきと)先生のモットーは、患者の話をよく聞くこと。病院では話しにくい、尋ねにくいことを丁寧に聞くのは、地域の「かかりつけ医」の大切な役割と考え、診療時間内で収まりきらない話は、別に時間を設定するなどして、しっかりコミュニケーションをとる。また、さまざまな問いかけに的確に応えるべく、内科の領域全般を学び直し、日本内科学会の総合内科専門医の資格を取得した勉強熱心な先生でもある。今井院長に、地域医療に注ぐ思い、医師としてのこだわりなどについて話を聞いた。
(取材日2018年11月20日)

患者の話を聞くことの大切さに気づく

歴史のあるクリニックですね。

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ありがたいことに祖父の代から3代続いています。私が生まれたのは、ちょうど父が当院を祖父から引き継いだ頃で、物心ついた時から父が仕事をする姿を見て育ちました。祖父の代から地域で診療してきた医院でしたし、地域の方の健康を支えていくことが役目だと思い医師をめざしました。

どんな患者さんが多いのですか?

医院の近辺の方が中心です。「胃腸科医院」なので、胃腸の疾患で来られる方が多いのですが、周辺にオフィスが多く、お勤めの方が風邪などで受診されるケースも多くあります。かかりつけ医は地域から信頼されることが大事と思っており、地域の方のお役に立てるように研鑽を積み、診療にあたっているつもりです。一方で遠方から受診してくださる方もおられ、本当にありがたく思います。

患者さんの話をよく聞く姿勢を大切にされているそうですね。

かかりつけ医にとって、患者さんの訴えを聞くことはとても重要です。若い頃は、救急の場面で患者さんを助けるといった、医師としての技術的なところにより興味を持っていました。しかし、当院で診療するようになって、患者さんから「病院では十分な説明が受けられない」といった声を聞き、大きな病院では話せない、聞けない話を聞くことの大切さに気づいたのです。今では、話をよく聞くことに医師としての生きがいを感じています。時間が限られて十分に話を聞けないけれど、きちんと聞いておく必要があると判断した場合には、時間外に話を聞く機会を設けるようにしています。これができるのは開業医の強みです。病院ではさまざまな問題があって、自由な時間設定は不可能ですからね。

患者さんと話をする際に心がけていることはありますか?

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当院はご家族の紹介で受診される患者さんが多く、患者さんの家族関係についてもよく理解するようにしています。ご家族のことを理解していると、さまざまな話がしやすいし、おっしゃることもよく理解できます。また、初めて来られた方は、皆さん多かれ少なかれ緊張しておられるので、言いたいことが言えなかったり、伝えたいことが医師にちゃんと理解してもらえるか不安を感じたりしておられると思います。特に、患者さんのご紹介や、病院から受診を指示されて来られた方は、比較的病歴が長い方が多く、話したいことをたくさん抱えておられます。このため、特に初回は時間を長めに取ってじっくりと話を伺うようにしています。

病院との交流を通して新しい知識を吸収する

病院やクリニックとのコミュニケーションも大事にされていますね。

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患者さんから質問を受けたり、悩みを相談されたりしたときに、その患者さんの主治医のことを知らないと的確に対応することができません。適当なことを言うと、患者さんにも、主治医の先生にも迷惑をかけることになりますからね。最近は時代の流れでしょうか、主治医を複数持っておられる方が多く、こういう患者さんを診た場合は、主治医の先生に連絡をとるようにしています。患者さんにも他にかかっておられるところがある場合は、隠さず教えてくださるようにお願いしています。

日本内科学会認定の総合内科専門医の資格を取得されています。

患者さんからの問いかけに、いい加減な返答はしたくないと考えています。きちんとした返答をするためには、専門の胃腸科だけでなく内科学全般をもう一度しっかりと学ぶ必要があると考えて、資格を取得しようと思いました。取得後は、患者さんへの説明がしやすくなったと実感しています。また、病院の先生方との交流が生まれたのも大きなメリットです。クリニックと病院の間にはどうしても垣根があるので、研究会の世話人をするなどして、こちらから積極的に交流しています。おかげでお互いの顔が見えるお付き合いができるようになり、若い先生方から新しい情報を得る機会もあります。開業医になると先進的な医療現場との交流が減って、ともすれば勉強の機会も少なくなるので、病院との交流はとても大事にしています。

専門の内視鏡検査についてこだわりを聞かせてください。

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胃カメラは負担が大きいという方が多く、当院では経鼻内視鏡を中心にしています。また、軽い麻酔を使用することで、さらに負担を小さくしています。内視鏡の検査を受けるとなると、緊張や不安を感じてしまうので、特に初回の検査時には積極的に麻酔を用います。というのも、初回の内視鏡検査が楽に済むというのは、実はとても重要なポイントです。ここ数年で検査の精度が向上して、内視鏡検査でピロリ菌のチェックを行い、胃がんのリスクが判別できるようになったので一度胃カメラを受けていただきたいです。初回の検査で負担が小さいことが実感できると、ご家族やお知り合いにも検査を勧めてもらえます。実際、ご家族に言われて検査を受けに来たという方は多いのですよ。大腸内視鏡についても麻酔を使いますが、痛みの軽減は挿入の際の医師の技術にかかっているので、豊富な経験が必要です。大腸がんも増加していますので、一度受けていただきいたいですね。

人脈を生かして高齢者のサポート充実をめざす

先生はケアマネジャーの資格も持っておられるそうですね。

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介護保険法が導入された際に、勉強のために取得しました。ケアマネジャーはほかの仕事をしてはいけないので、実働はできないのですが、介護のシステムについて学ぶことができ、さらに医師、看護師、理学療法士、介護ヘルパーなど、さまざまな職種の人とのネットワークを築くことができました。当院の周辺でも高齢化が進み、独居の高齢者も多くおられます。こうした方々をサポートするためには、介護の仕組みを理解しておくことが大切です。また、医師一人の力ではどうにもなりませんので、多くの専門家の力が必要です。ケアマネジャーの勉強をして、どのようなサポートが必要なのか、そのためにはどのような方にお願いすればいいのかを判断できるようになったのは大きな収穫です。

訪問診療も行っておられます。

当初から訪問診療を希望される方と、通院が困難になって訪問診療に切り替えられる方がおられます。また、ご高齢の方は少し風邪をひいても通院できなくなることがあるので、こうしたケースにも対応しています。訪問診療をしていると、通院してくださるご高齢の患者さんも、「いつか通えなくなっても自宅に来てもらえる」と安心してくださるので、それはこちらとしてもうれしいですね。現実的には24時間対応は難しいのですが、できるだけお役に立てるように努めています。

今後の目標を教えてください。

病院との連携の中で、新しい医療の情報や知識を得ることはこれからも大事にしていきたいと思います。先端の現場に触れるというのは医師としてのモチベーションが上がるところでもあります。その一方で、介護関係の方々とのネットワークも大事にして、一緒に仕事をしていきたいと思います。両方に一生懸命取り組めるというのは、なかなか有難い状態でもあるので、できる限り頑張っていきたいと思いますし、両者をつなぐ懸け橋になれればと考えています。

読者にメッセージをお願いします。

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どんなことでも、相談に来ていただきたいというのが私の願いです。相談していただいたことすべてに即答できるとは限りませんが、さまざまな方々とのネットワークを一生懸命形成しているところですので、相談していただくことで可能性が開けることもあると思います。私が専門とする胃腸のことはもちろん、ストレスなど精神面のこと、さらに介護や福祉に関わることでも、きちんとお話を聞いて、問題の改善、解決の突破口になれればと考えています。

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