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心臓病の予防と再発防止は
生活習慣と運動習慣の改善がポイント

立石クリニック

(京都市左京区/一乗寺駅)

最終更新日:2020/05/15

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  • 保険診療

狭心症や心筋梗塞といった心筋症、そこから引き起こされる心不全など、悪くすれば生命にも関わる心臓病。急に症状が現れ、生活上に大きな制限や不安が生じることもある恐ろしい病気だ。加えて現在は比較的若い年齢層にも増えつつあり、その予防や早期発見と早期治療、治療後の健康維持などが大きなテーマとなっている。そのテーマに対して積極的に取り組んでいるのが、京都市左京区にある「立石クリニック」の院長を務める立石健人先生。循環器内科を専門としながらも、一般内科を含む幅広い診療で地域のかかりつけ医として活動する立石院長に、心臓病の基礎知識から治療や改善法、生活上の注意点まで、じっくり解説してもらった。 (取材日2020年4月9日)

患者一人ひとりに合わせたメニューで有意義な生活を取り戻す

Qまずは心臓病の代表的な病名や病態について教えてください。
A
1

▲心臓病は、ほかの生活習慣病が原因で発症する場合も

一般的に知られているのは狭心症や心筋梗塞といった血管の病気で、動脈硬化によって心筋(心臓の筋肉)への血液の供給が減ることで起こります。血管が細くなり血流が減って起こるのが狭心症、完全に途絶えて心筋が壊死するのが心筋梗塞ですね。動脈硬化の原因には生活習慣病などさまざまなものがあり、日々のリスク管理やセルフチェックによって早期に発見して治療することがポイントです。また、高齢者に多い心不全という病態の増加は、近年の循環器医療の中でも大きな問題となっています。高血圧や糖尿病で急に発症する場合もあり、血管さえ守っていれば安全というわけではありませんから、やはり普段からの包括的な生活管理が重要です。

Q動脈硬化の原因には、具体的にどのようなものがありますか?
A
2

▲近年では生活習慣の乱れから、若年層にも患者が増加している

動脈硬化を引き起こす生活習慣病にはいろいろありますが、昔から喫煙や糖尿病、高血圧や高脂血症といったところが重要なリスク因子となります。肥満もその一つですね。睡眠時無呼吸症候群で睡眠不足になると夜に交感神経が活性化して血圧が上がりやすくなります。ここ十数年で顕著なのは、20代や30代などにも動脈硬化の進行が多く見られ、狭心症や心筋梗塞になる方が増えていることです。性別でいえば男性が明らかに多く、女性は女性ホルモンの関係で動脈硬化になりにくいといわれています。ただ、更年期以降になって女性ホルモンの分泌に変化が起こるとリスクが高まってきますから、女性だからといって決して安心できるわけではありません。

Qクリニックでは、どのような治療を行っていますか?
A
3

▲発症前の段階で予防することに重点を置いたアドバイスを実施

基本となるのは投薬治療ですが、進行している場合は病院でカテーテル治療や手術を受けていただく必要があります。従って当院での診療の対象となるのは心臓病の前段階の方や、退院後の生活管理が必要な方が中心で、その検査や症状の改善、健康管理などが主なメニューとなります。未病の方に関しては、症状がなくてもスクリーニング検査によって病気の進行を発見できます。生活改善では、どのようなものを食べているか、どれほどの時間や量を運動に割いているか、なるべく具体的にチェックするのがポイントです。可能であれば院内で運動耐容能などを調べ、必要な有酸素運動のレベルを数値化した上で生活習慣のアドバイスを行います。

Qこちらでの心臓リハビリテーションについて教えてください。
A
4

▲心臓病につながりやすい生活習慣を見直し、QOL向上をめざす

心臓リハビリテーションは、心臓病によって低下した機能回復と再発防止を目的に、一人ひとりの患者さんに合わせたメニューを医師と看護師、健康運動指導士による指導下で行います。指導時間は1回につき1時間程度で、準備運動が10分、有酸素運動が20分、筋力トレーニングが30分、運動後のクーリングが5分。初回から150日間は週に2~3回、以降は月4回程度まで減らしていきます。心臓リハビリは、患者さんの社会復帰への自信回復や運動習慣の獲得、高齢者の筋力の保持や改善にもなり、再入院の可能性が下がるともいわれています。何より、心臓病になっても楽しく生活できる、その環境づくりが大切だと考えています。

Q心臓病の予防や治療で、私たちが気をつけるべきことは何ですか?
A
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▲何のための治療なのかを自覚した上で治療に取り組むことが大切

十分な睡眠や正しい食生活、喫煙しないなど、きちんと取り組んでおられる方も多いことでしょう。その場合も過信せずに、時々は自分の体を少し見つめ直すことが大切です。体の状態は常に変化し得るもの。例え症状がなくても、どこかの時点でチェックをして、気になる点や問題点があれば放置せずに介入してあげてください。感覚に頼るのではなく、最低でも人間ドックなどを受けて数字でしっかり認識することがポイントです。また、治療を受けておられる方は、何のために治療しているかを常に忘れないことですね。せっかくの薬も適当に飲んでいては無駄になってしまいますから、ご自身の病状をよく自覚して取り組んでいただきたいと思います。

ドクターからのメッセージ

立石 健人院長

元気な人でも、ある日突然に発症するのが動脈硬化疾患。発病する前に、早めに芽を摘んでおくことが何より大切です。今はさまざまな検査で早期発見が可能ですし、万一心臓病になったとしても、投薬だけではない幅広い包括的な治療があり、そこに私たちも全力で取り組んでいます。患者さんによって年齢やバックグラウンドもいろいろでしょう。そこをしっかりと踏まえながら、当院ができることはどんどんお伝えしていきたいと考えています。超高齢社会に突入した今、皆さんには元気で健康寿命を維持していただかなくてはなりません。心臓病や生活習慣病、病後の生活や健康に不安を抱えておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

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