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立石 健人 院長の独自取材記事

立石クリニック

(京都市左京区/一乗寺駅)

最終更新日:2021/10/12

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京都の一乗寺で40年以上の実績をもつ「立石クリニック」。開院以来、地域のかかりつけとしての役割を果たしてきた町の診療所だ。7年前から診療に加わり、現在2代目の院長を務めるのは、長身で若々しい風貌が印象的な立石健人先生。京都府立医科大学や京都大学医学部などで研鑽を積んだ循環器内科のエキスパートで、心筋再生治療の研究が専門。その立石院長が、なぜ町の開業医に転向したのか、どのような医療をめざし実践しているのか、その真意をじっくりひもといてみた。

(取材日2020年3月26日)

早期発見・再発予防を目標に包括的な循環器医療を展開

こちらには、どのような患者さんが来られますか?

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当院はもともとは外科医師だった父が「立石医院」として始めた医院で、2011年に私に代替わりしてからは一般内科診療や循環器医療をメインに展開しています。循環器内科を掲げていますが、別に心臓病ばかりを診ているわけではなく、中心となるのは普通のかかりつけとして利用される地元の患者さんです。この一乗寺は私が幼少期から過ごした町で、古くは染物屋さんの工場などがたくさんありました。時代が変わって住宅地としての人気が高まり、今はお勤めの方やヤングファミリーも結構いらっしゃいます。昔からずっと住んでおられる層と、比較的新しい層、その2つが混在しているのがこのエリアの特徴ですね。

以前は大学病院などにお勤めだったそうですね。

私は京都府立医科大学の出身で、同大学や京都第一・第二赤十字病院に勤め、京都大学医学部附属病院では心筋再生の研究などを行っていました。そもそも私が循環器内科を選んだのは、循環器の患者さんは命に関わる状態で病院に運ばれてくることが多いのですが、その緊迫した状況に立ち向かう、その可能性に興味を抱いたからです。それでカテーテルや救急外来などを行っていましたが、それはあくまで総合病院でやる治療。もっと地域に目を向けて、最終的にはかかりつけ医のような職務に携わりたいと考えるようになりました。そうした時期にたまたま父が体調を崩し、結果的にはこの医院を継ぐことになったわけです。海外留学の予定もあり、もう少し研究を続けていきたいという思いもありましたが、そこはちょうど人生の転機だったように感じます。

こちらでは、どのような診療をめざしていますか?

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当院では循環器疾患の早期発見、再発予防を第一に掲げています。医療というものは、その患者さんのためになるものでなければ意味がありません。病院では「これはこういうものだ」というスタンスで検査や治療を進めていきますが、地域の診療所では患者さんの普段のライフスタイルの中で健康管理を行うなど、一つ手前の立ち位置で、その方が何を求めているかを常に考えながら診ていく必要があると思います。例えば、薬をもらっても自己管理がうまくできず、治療目標を達成できないまま再発してしまう患者さんも大勢いらっしゃいます。まずはそうした方の疾病管理をしっかりと行い、予防的な治療を皆さんに発信していくことが大切だと考えています。

心臓リハビリで再発を防ぎ元気な生活を取り戻す

こちらでは心臓リハビリテーションを実施していますね。

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今、高齢者の心不全が問題視されており、その予防や管理を考えると薬だけの治療では限界があります。そうした患者さんの二次予防として、当院でも展開しているのが心臓リハビリテーションです。これまで自信をもって生活していた人も、心臓病になると不安で普段の活動ができなくなり、途端に生活の質が落ちていきます。ADL(日常生活動作)が落ちれば筋力が衰えるという悪循環で、心肺機能にさらに負担がかかることもあります。病院でも急性期医療が終わればリハビリを行いますが、正直なところ、数週間レベルではなんとか生活には戻れても元の生活の質を取り戻すことは難しいでしょう。運動不足のままだと病気の再発やリスク管理の悪化なども促されますので、その対策という意味でも心臓リハビリに注目が集まっています。

具体的には、どのようなことを行いますか?

基本的には1時間のメニューで、健康運動指導士が運動をレクチャーし、私と看護師が健康状態のチェックや生活管理指導、必要であれば栄養管理指導も行います。月1回程度の外来にくらべて、より密な管理ができることがポイントです。患者さんの知識も深まりますし、目標を達成することで病気に対する不安も自然に消え、普段の生活でも自信を持っていろんな活動ができるようになるでしょう。ただ単に「運動してください」と言うだけでは患者さん任せになってしまい、結局はできないままずっと続いてマイナスに向かってしまいます。そういう方に橋渡しをしてあげることがリハビリの意義だと思います。飲み薬だけの人とは生命予後や心不全の発症率も違ってきますから、シンプルな療法ですが、こうした有意義な医療があることを知っていただければと思います。

近年はエイジングケアにも力を入れているそうですね。

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日本は長寿ランキングで常に上位にいます。同じ長生きするのなら健康で若々しくというのが私の以前からのテーマです。私は内科の医師ですから、まずは皆さんの健康づくりが基本です。いかにADLを落とさずに元気でいられるか、若いうちから何ができるかという課題に対してお手伝いをしていきたいと考えています。近頃は一般の方にもエイジングケアという概念が浸透してきましたが、やはり医療機関で管理し、医師がアドバイスしていくことがポイントではないかと思います。もう一つ、ご高齢の方に向けたアプローチとして行っているのが訪問診療です。外来で通院できなくなった方を対象に、あくまで時間の許す範囲ですが、そうした患者さんを見放さないことも、かかりつけ医として当然の姿だと考えています。

すべては患者のため。それ以上でも以下でもない

前院長であるお父さまの影響はありますか?

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父は私と同じ京都府立医科大学の出身で、外科医師でした。私が医学部に入った頃、「立石先生の息子さん?」と、全然知らない人からよく声をかけられましたね。おかげで学内や研修先でも先輩の先生方によくしてもらったり、今もいろいろ連携させていただいたり、さまざまなつながりが生まれています。父がかかりつけ医をしていなかったら私もきっとやっていなかったでしょうし、そういう意味でも父の影響を感じます。

休日は、どのようにお過ごしですか?

うちは妻と3人の子の5人家族です。長女は大学2年生で、医学部に通っています。家族みんなで出かけることもよくありますよ。子どもたちが小さいうちはよくキャンプをしていましたが、今は年に1回程度の旅行が楽しみです。私の両親の実家もすぐ近くにあるので、みんなでしょっちゅう集まって顔を合わせています。両親にしてみれば、孫の顔をすぐに見られるのは幸せでしょうね。ちなみに私は少年時代からサッカーが好きで、大学ではサッカー部のキャプテンをしていました。今も昔の仲間と汗を流して楽しんでいます。

今後に向けた展望があれば教えてください。

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昨年、医院を法人化して、将来に向けた新たな一歩を踏み出しました。ゆくゆくはこのクリニックを母体にしながら、さらにできる範囲を広げていきたいと考えています。リハビリテーションを希望する方が増えていますし、訪問診療に行ってあげたい患者さんもまだまだおられます。正直なところ、私一人ではマンパワー的に時間が限られているのが現実です。今後は別のドクターやスタッフの増員を行うなど、これまで以上に良い医療が提供できる体制をつくっていければと思います。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

治療や健康維持の方法など、現代の医療は皆さんがイメージする以上に進歩しています。それを踏まえた上で、いろんな相談窓口のような役割が果たせればと考えています。今後の日本は超高齢社会。皆さんの健康を守るために、循環器を中心とした疾病の管理をしっかりやらせてもらいますし、エイジングケアのお手伝いもさせていただきます。「すべては患者さんのために」で、それ以上でも以下でもありません。今後も地域社会に貢献できる医院をめざして、患者さんのために頑張っていきたいと思います。

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