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竹島 弘知 院長の独自取材記事

たけしま胃腸科内科

(四日市市/川原町駅)

最終更新日:2021/10/12

竹島弘知院長 たけしま胃腸科内科 main

鈴鹿山系を臨む豊かなエリアに位置する「たけしま胃腸科内科」は、近鉄四日市駅から車で10分ほど。竹島弘知院長は探求心旺盛かつ誠実な人柄のため、三重県内各地から多くの患者が来院するのだそう。診察、治療はもちろん検査へのニーズも高く、経鼻内視鏡と経口内視鏡どちらでも選べる胃の検査や、総合病院にも劣らないような性能の高さにこだわったエコー検査が身近なクリニックで受けられるというのは大きなメリットだ。きちんと説明すること、そして納得してもらうことを大切にしている竹島先生に、日々の診療への想いを語ってもらった。

(取材日2019年1月31日)

探求心から、医学の道へ

先生が医師になったきっかけから教えてください。

竹島弘知院長 たけしま胃腸科内科1

子どもの頃、僕は喘息持ちで、運動会のシーズンはちょうど発作の時期にあたっていたんです。それで運動会に出られない時がありました。昔は良い薬がなかったので、発作が起きると1週間以上、下手をすると10日近く休むことになりました。かと言って、運動が苦手だったわけじゃないんですよ。サッカーもやっていたし、マラソンも走っていました。そんな少年時代もあって、自然科学、中でも生物に関することが好きになっていったんです。挑戦するには医学部が面白いと思ったんです。さまざまな情報を見ても医学部にやりがいを感じたため名古屋大学に進学しました。

消化器を専門に選ばれたのはなぜでしょうか?

名古屋大学は当時、研修医制度があって、学生が関連病院で1~2年いろんな科を経験するんですね。その中で自分の進む先を決定します。僕は鈴鹿出身ですが、当時、市立四日市病院が新装したんですよ。実習で行った際には、東海地区の中でもほとんど見ることのなかったCTの検査などが受けられる所も見学しました。そういった背景もあって、地元・三重で勤務するのもいいのではと思い、四日市に来ました。その四日市病院で消化器科の研修を受けた際に、「こういう症例があったけど、こう診断して、こういうふうに治療して……」と、臨床研究もたくさんやることになり、その深みに入っていったんです。また、「消化器科は検査などやることが多いのに医師が少ない」と先生に言われたことも後押しになりました。

病院勤務時代の経験や学びで、心に残っていることはありますか?

竹島弘知院長 たけしま胃腸科内科2

脳梗塞と診断して患者さんに入院してもらったのですが、短時間で症状が悪化したことがありました。脳梗塞では起こり得ることでしたが、やはりご家族は心配されていました。そこで先輩医師がそれをカバーして、家族にきちんと話し、納得させてくださったんです。僕は事前の説明をもっとしてあげるべきだったのではないかと痛感しました。人にしゃべる、納得してもらえるよう説明するというのは大変なことですが、やらなければいけないことです。思いがけないことは起こりうるけれど、そこで隠してはいけない。自分がわかる限りのことをちゃんと説明して、明らかにしないといけないんです。そうやって実地で学んだことは今の診療にも生かされています。

真剣に患者と向き合い、納得できる説明を心がける

先生の誠実なお話の仕方に安心感を抱きます。

竹島弘知院長 たけしま胃腸科内科3

ありがとうございます。もともと僕はどちらかと言うと、話すよりもリサーチをしたかったんですよ。国立大学というのは何か研究できるのではないかというイメージがあったんです。だから一般外来診療を2~3年経験したら、大学に戻るなどして研究をしようと考えていました。でもさまざまな現場を経験していくうちに、こちらの考えをきちんと理解してもらえる話し方などが徐々に身についていったんです。きっと、正しいことを言えば相手は納得してくれるんですよね。その結果、「竹島先生に診てほしい」という方も出てくるようになったんです。もちろん自分自身、現場が面白くなっていった一面もあります。四日市は穏やかで素直な患者さんが多いおかげなのかもしれませんね。

現在、得意とされている治療は何ですか?

胃と大腸の内視鏡検査や、肝機能異常の検査などが得意分野だと思います。胃の検査は鼻からの内視鏡と口からの内視鏡のどちらにも対応しています。口からの内視鏡を経験したことのある人は、鼻は楽に感じると思いますよ。検査についても、コミュニケーションをうまく取りながら進めることが大事だと考えています。また、C型肝炎は薬での治療の可能性が広がりましたし、B型肝炎も医療費の都合や患者さんの健康状態によっていつから治療に入るかという問題だけで、投薬が中心の治療になっています。薬を飲めば症状は抑えられ、肝硬変や肝臓がんなどになりにくい。ただ、薬をやめてしまうと大きな副作用が起きるかもしれないので、患者さんが自己判断をしないよう注意しなければいけません。きちんと通院して、きちんと薬も飲んでもらうために、説明することや納得して治療に取り組んでもらうことが大切なんですね。

診療の上で大切な点は、やはりきちんと説明して、納得してもらうことなんですね。

竹島弘知院長 たけしま胃腸科内科4

そうですね。事前に治療の全体像を説明するのが大切だと思っています。中途半端な説明だったりすると患者さんも「なんで飲まなきゃいけないの」と、嫌になってしまいますよね。最初にご本人に納得してもらえれば、投薬治療にも協力してもらえるでしょうし、長い経過観察が必要な場合でもしっかり通院してもらえると考えています。そのためにはしっかり患者さんと向き合って丁寧に丁寧に、説明していくのが一番ですからね。

予防と検査で、未来の自分を守る

設備や施設の雰囲気づくりにも力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

竹島弘知院長 たけしま胃腸科内科5

内視鏡はつい最近、新しいものに更新したばかりです。超音波検査装置も大学病院などに置いてあるのと同じ機器で、以前のものよりもより画像が鮮明に見えます。設備投資は惜しまず、できるだけ良いものをそろえて、いい治療が提供できるように努めています。超音波機も「一番良いものを」と意識しているんです。また院内の環境面では、待合室は落ち着ける空間にしたいと思っていたので天井を高くしました。木の材質なのでやわらかい雰囲気も気に入っています。装飾は妻に任せているんです。開業から20年たちましたが、きれいに保てているのではないかと思っています。

地域の患者さんに日々の生活の中で気をつけて欲しいことはありますか?

まずはバランスのいい食事を心がけてほしいです。偏食はないほうがいいですよね。また、年齢を重ねていくと、知らぬ間に筋力が低下してきます。そのせいで、例えばおなかが痛いという症状が起きることもあるんですよ。これは横になると痛みがなくなったりして、どこか悪いのか、そうでないのか不安になると思います。また、ふらつきが起きた時も頭の中の異常を心配されると思いますが、これも筋力低下によることがあります。そういう場合、病気なのか筋肉低下なのかを説明すると、安心される患者さんは結構いらっしゃいますね。まずは筋力が弱らないよう、少し速いスピードで歩くとかスクワットをするとか軽い運動に励んで、10年先、20年先を見据えた体力づくりをしていただくといいと思いますよ。

今後、地域にとってどのようなクリニックでありたいですか?

竹島弘知院長 たけしま胃腸科内科6

僕は検査が好きで、現在、検査を求めて患者さんも広い範囲から来てくださっています。いなべや亀山からいらっしゃる患者さんもいますね。初診の時に来院のきっかけを伺うと、家族や知人の紹介という人が多いんです。信頼していただいているのかなと思うとありがたいですね。これからも信頼に応え続けられるように、先進の機器を用いた検査と、納得してもらえる丁寧な説明をご提供していきたいです。気になることや不安なことがあれば気軽に相談していただき、一緒に治療に向き合っていきたいと思っています。

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