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中野 明夫 院長、中野 由起子 先生の独自取材記事

小野外科内科

(四日市市/桜駅)

最終更新日:2021/10/12

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三重県四日市市の中心部から少し離れたのどかなエリアにある「医療法人小野外科 小野外科内科」。1973年に先代が外科として開業したクリニックを、1995年に娘夫婦である中野明夫、中野由起子先生が引き継ぎ、2017年にクリニックをリニューアル。それぞれの専門性を発揮し、外科領域から内科領域まで、幅広く診療を行っている。通院が難しい患者の自宅へ訪問診療にも対応し、移動手段を持たない患者への送迎サービスも実施している。一人の患者を外科と内科の医師、そして看護師やクリニックのスタッフ皆で支え、多面的にサポートしていくことをモットーに、地域に根差した診療を提供する2人に、地域やクリニックへの思いを聞いた。

(取材日2020年1月18日)

美しい窓からの景色が楽しめる開放的な院内

吹き抜けで天井が高く、明るい院内ですね。

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【明夫院長】義父である先代が47年前の1973年に開業したクリニックを、2017年に建て替えました。正面の窓からは近鉄湯の山線の電車も見えるので、お子さんも喜んでくれるんですよ。
【由起子先生】父が開院した時、たくさんの桜の木をいただきました。すべて植樹するのに敷地内ではスペースが足りず、父は近くの踏切からクリニックまで桜を植えました。一部は切ったのですが、春には桜並木が本当にきれいで。その美しい景色を患者さんと共有したくて、院内に入ってすぐ、桜が正面に見えるように窓をつくりました。木をすべて見せるために、天井を高くせざるを得なかったんです。夏にはみずみずしい新緑、秋には色づいた紅葉の風景が楽しめますし、冬はクリスマスイルミネーションの飾りつけもしています。

クリニックを受け継ぐことになった経緯を聞かせてください。

【明夫院長】名古屋大学医学部を卒業後、名古屋第一赤十字病院や静岡厚生病院などのさまざまな病院の外科で働いてきました。義父が高齢となり「手伝ってほしい」と相談を受け、1995年に四日市市に戻ることにしました。当院では外科や整形外科領域を中心に診察しますが、風邪や高血圧、高脂血症、糖尿病などの一般的な内科疾患にも対応しています。
【由起子先生】私は名古屋保健衛生大学を卒業後、国立療養所鈴鹿病院を経て大学院に戻り、保健衛生大学(現・藤田医科大学)の神経内科の講師をしていました。当初は講師とを兼任しながら診療を行っていましたが、 2000年からは当院で脳神経内科を中心に内科一般を診察しています。

医師を志し、それぞれのご専門科目を選んだ理由は?

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【明夫院長】祖父も医師でしたし、細かい作業をするのが苦にならないタイプだったので、手術ができる外科の医師に憧れました。専門は消化器外科です。内科で悪いところが見つかると、その後は外科に託すケースが少なくありません。外科は、診断から悪い部分を取る手術、術後の経過観察まで携わることができます。最初から最後まで一貫して患者さんと関わりを持ち続けられるところに魅力を感じました。
【由起子先生】私も祖父、父が医師をしており、保育園の帰りに父の職場で遊んでいるような子でした。実際に医師を志し働くうちに、患者さんに長く寄り添りたいという思いが生まれ、脳神経内科を選びました。神経変性疾患は進行を食い止めるのが難しい現実があります。そんな中でも疾患を抱える患者さんが希望を持てるように、一緒に患者さんと歩んでいく存在としてお役に立ちたいと考えたのが理由です。

先代からの「まずは小野さんに」を守り続ける

クリニックの特徴を教えてください。

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【由起子先生】父の代からの患者さん、そのお子さんやお孫さんまで幅広い世代の方が来院されます。風邪などの一般的な内科の症状から認知症をはじめとする神経変性疾患まで幅広く診察しています。複数の医療機関を受診したものの、原因がわからなかった症状で相談される方もいますね。大学病院では心療内科に携わった経験もありますから、メンタルの不調を抱えて通院される患者さんもいますし、年齢層も病態も幅広いのが当院の特徴です。
【明夫院長】外科も内科も標榜しているので実にさまざまな症状の方が来院されますね。診療所と総合病院の中間的な存在として頼りにしてくださっているようで、「困ったら小野さんに診てもらおう」と来てくれます。外傷の患者さんも多く、外来小手術も行っています。

外科と内科を併設するメリットは?

【明夫院長】整形外科と脳神経内科の疾患はリンクするところが多いのです。しびれや麻痺など整形外科の病態だと思っていたら、実は脳神経内科が原因の疾患だったり、その逆だったりするケースがよくあります。2人で診察しているメリットは、すぐに相談できることです。患者さんにも有益だと思うし、私自身のストレス軽減に大いに役立っています。2人がまったく正反対の科目を専門にしているというのがいいのかな。
【由起子先生】それぞれの立場で見方も異なりますので、病気に多面的にアプローチできる利点があります。例えば「痛み」一つとっても、痛み止めを用いることもあれば、他の方法を用いて痛みの緩和をめざしていくことも。私たち2人の医師だけでなく、クリニックのスタッフが一丸となって、1人の患者さんをたくさんの手で支えていきたいですね。選択肢が多いのも、患者さんのニーズに応えるという面では大きなメリットではないでしょうか。

訪問診療にも取り組まれていますね。

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【明夫院長】通院が難しくなった患者さんのお宅に訪問して診察もしますし、 特別養護老人ホームなどの施設でも診察しています。患者さんの健康管理から、心身の苦痛を軽減する緩和ケアや看取りを含めたターミナルケアなどのサポートを行っています。
【由起子先生】午前中は送迎サービスにも対応しています。高齢で一人暮らしの患者さんは、車などの交通手段がないと通院が難しいですし、遠慮からご家族に送迎をお願いできずに、クリニックから足が遠のいてしまう方もいるのです。ですからご自宅まで車でお迎えに行き、診察後は処方したお薬と一緒にご自宅までお送りしています。お薬については院内・院外処方どちらでも対応が可能です。

患者もスタッフも、医院に関わる皆を幸せにしたい

地域の皆さんへの強い思いをお持ちなのですね。

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【明夫院長】はい。四日市エリアの大きな病院である三重北医療センター菰野厚生病院や三重県立総合医療センター、市立四日市病院、四日市羽津医療センターとはすべて緊密な連携体制を整えています。当院はさまざまな医療機器をそろえているのですが、CTとMRIはありません。すぐ近くにある菰野厚生病院と連携して、スピーディーに対応してもらっています。その上、年に数回、移動式のMRIをクリニックに導入しています。
【由起子先生】認知症や脳疾患などは、定期的に検査をする必要があります。ただ大きな病院で検査を受けるのが苦手な方、困難な方のために移動式のMRIを導入しています。かかりつけ医である私たちが近くにいれば、患者さんもきっと安心できるだろうと思うのです。

今後取り組んでいきたいことは?

【由起子先生】私は患者さんやご家族にも、病気や治療について理解をしてもらいたいと考えています。検査値などデータはすべてお渡ししますし、話すときはゆっくり、口を大きく開け、聞き取りやすい声でお伝えするようにしています。物忘れがある患者さんには、必要事項をまとめて印刷してお渡しします。一人ひとりに合った治療を模索していきたいですし、症状を見逃したくありません。結果的にじっくりお話を伺うことを優先すると、どうしても待ち時間が長くなってしまうので、ご迷惑をかけているのは重々承知しておりますが……。予約制など工夫はしているのですが、待ち時間の解消は、取り組んでいかなくてはならない課題だと認識しています。

今後、どのような医院にしていきたいですか?

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【由起子先生】クリニックに関わる人皆が、幸せであってほしいと思っています。患者さんはもちろん、クリニックで働くスタッフもやりがいを持って楽しく仕事ができる環境を大切にしたいですね。スタッフがハッピーであれば、クリニック全体がいい雰囲気になり、患者さんにもそれが伝わります。当院に来れば一緒に治療に取り組んでいける、そういう一体感が得られる場所でありたいと願っています。
【明夫院長】実際に送迎で一緒になった患者さん同士親しくなり、和やかにお話しされている姿をよく見ますね。先代が築いてきた地域での信頼を守りながら、頼られる医療を提供していきたいですね。

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