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墨 卓哉 院長の独自取材記事

墨医院

(一宮市/玉ノ井駅)

最終更新日:2022/07/25

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名鉄尾西線玉ノ井駅から徒歩約5分、近くには大型スーパーやホームセンターもあり、通勤通学や買い物のついでに寄ることができる好立地にあるのが「医療法人 墨医院」だ。同院は、院長の墨卓哉先生の祖父が1953年に開業。それ以来、木曽川町を中心に地域住民の健康を支えてきた。墨院長は大学の医学部卒業後、総合病院や市民病院で心臓カテーテル治療などの研鑽を積み、2020年5月に同院を継承。日本循環器学会循環器専門医・日本内科学会総合内科専門医でもある。「狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患をはじめとする、これまでの幅広い経験をもとに研究の成果を生かし、地域住民の方の健康寿命を延ばすサポートをしたい」と語る墨院長に話を聞いた。

(取材日2022年6月29日)

臨床と研究を両立させ、研鑽を積む

先生で3代目となり、地域に根差した内科医院だそうですね。

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1953年に祖父が開業し、2020年5月に父の後を継ぎました。祖父も父も内科医でした。医師が多い家系に生まれ育ったこともあり、小学生の頃から家業を継いで内科医になるのが義務だと言われたこともありましたね。親に反発したい若い頃は、絵を描きたいとかファッションに携わる仕事をしたいなどと思っていました。しかし、地域の皆さんに頼られている親の背中を見て育ちましたし、高校生の頃には医学部一本に道を絞りました。

内科の中でも循環器を専門にされたのはなぜですか?

進学先である東京の大学の医学部での恩師が、循環器内科で著名な先生であったことと、心肺停止の患者さんの蘇生を担当するなど、循環器内科の救急医療的な領域に興味があったからです。当時は、急変した患者さんの一命を取り留めるといった、成果がすぐにわかる治療に魅力を感じました。その後、より深く循環器内科について学ぶにつれ、統計を取るなどスパンの長い地道な研究も大事であるとわかりました。愛知県に戻り総合病院や名古屋大学の医局に所属してからは、ヨーロッパで積極的に研究成果を発表したりと、臨床と研究を両立させてきました。

総合病院ではどういった研鑽を積んでこられましたか?

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最初の赴任先は、24時間いつ呼ばれるかわからないほど忙しく、不整脈の治療が有名な病院でもあり、私も取り組みました。さまざまな経験を積んだ後心筋梗塞や狭心症の緊急カテーテル治療を任せられるようになりました。次の市民病院は、救急車の受け入れが当時、愛知県内でも多い病院で、数多くの患者さんの治療に携わらせていただきました。目まぐるしい忙しさでしたが、数多く積ませてもらった臨床経験と並行して患者さんの統計データを取り、研究したことは開業医となった現在非常に役に立っています。例えば、愛知県内の狭い地域別でも患者さんがかかる病気の傾向が違ったりすることもあるんですよ。

心疾患の再発予防に心血を注ぐ

開業医になられて、気にかけていることはありますか?

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現在の医療制度は、総合病院や大学病院は急性期の患者さんを治療して、その後は町のクリニックに任せる連携体制となっています。日常生活を営みながら病気と付き合っていく患者さんを診ていくので、お付き合いしていく期間が病院よりずっと長いのです。ですから、患者さんのちょっとした変化にも気を配るように細心の注意を払っています。循環器専門医として診ると、初診で生活習慣病の患者さんの場合、日々の血圧の管理が十分でない方が多く見られるかなと思います。そういった患者さん一人ひとりに合わせた診療や指導を心がけています。また、患者さんには日頃から血圧手帳をつけてもらうようにお願いしています。水分補給や塩分の取り方など日常生活におけるきめ細かな管理を指導しています。健康診断で数値が悪かった、少し気になることがある方は気軽に相談してくださいね。

生活習慣病は患者自身の健康管理が重要で、大変なこともあると思います。どのように対応していますか。

過去に行ってきた研究がそこで生きてきていると感じますね。例えば心不全なら、ある症状が出たら注意が必要だとか、この症状が出たら治りが悪い傾向にあるといった症例のデータベースを自分の研究成果として持っていますし、海外のデータベースも参考に、重症度を推定して治療にあたっています。また、検査装置は私が当院を継承した機会に、心臓や血管といった循環器に特化したものに切り替えました。特にカラードップラー法を採用した超音波検査装置は、全身の血管を診る際に使用しますが、血流をリアルタイムでカラー表示でき、精度の高い診断をめざす上でとても重要です。

先生のご専門である虚血性心疾患の予防について教えてください。

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脂質異常症(高脂血症)をはじめとする、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の方の場合、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈の血管の壁にコレステロールがたまってきます。冠動脈が狭くなると、血液が心臓に行き渡らなくなり、胸の痛みを感じます。詰まった先の血流がなくなると心臓の筋肉が急速に死んでゆき、心臓に一生ダメージが残ってしまい、最悪の場合死に至ることもあります。これを虚血性心疾患といいます。まずは1次予防といわれる生活習慣病の管理が重要です。虚血性心疾患になった後の再発予防の管理は、リスクがより高い傾向にあるので注意が必要です。具体的には、虚血性心疾患になる前となった後では、血圧やコレステロールの目標値が違うので、同じ薬を出し続けるのではなく、症状と目標値に合った処方が必要となります。

地域の患者のため、朝は早く、夜遅くまで診療を実施

診療開始時間は早く、終了時間は遅いですね。何か理由はありますか?

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当院の診療時間は祖父の代から変わっていません。この地域はベッドタウンだから、患者さんが仕事に行く前に通院できなければいけないというのが祖父のポリシーだったようで、朝8時からの診療です。最終の受付時間は19時半です。なので、20時を過ぎても診療していることがあります。地域の皆さんは結構気を使ってくれるのか、あまり遅くなることは少ないですが。また、ここは最寄りの玉ノ井駅からは徒歩約5分ですし、近くのスーパーとホームセンターからは約1分です。通勤通学の前後や買い物の行き帰りでも寄れる立地ですので気軽に来院していただきたいですね。

一部の検査や健診は予約なしでも可能と伺いました。

長い期間診ている患者さんが多いですし、早期発見・早期治療につなげていくために検査・健診は重要です。しかし、事前予約は面倒だったりしますよね。当院では、胃がん検診の内視鏡検査とバリウム検査以外の健康診断は、予約なしで当日検査ができます。入社が決まると会社から健康診断の結果を出してくれと言われたりすると思いますが、そういった企業用の健康診断も予約なしで受けつけています。また、心疾患との関わりが指摘されている睡眠時無呼吸症候群の検査も、機器をご自宅に持ち帰っての検査に対応しています。胸がドキドキする不整脈も放置している方が多く、こちらもホルター心電計というコンパクトな装置を使っての当日検査が可能です。冬が近づくとインフルエンザの予防接種をされると思いますが、こちらも予約なしでOKです。私自身が予約するのが面倒と思いがちな人間なので、垣根を取っ払いました。ぜひ気軽にご利用ください。

先生が患者に対し、一番気にかけていることはなんですか?

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超高齢社会の中、健康寿命を少しでも延ばせるようお手伝いをしたいですね。総合病院に入院されて、急性期の治療はひとまず終わったけれども、このままじゃ寝たきりになってしまうかも、と言われた方も多いと思います。そうならないように、なんとかご自分で立ったり歩いたりできる時間を少しでも長く延ばせるようにすることがQOL(生活の質)を高めることになると思います。当院ではリハビリ施設もありますから、そのための健康指導もしっかりやっていきたいですし、先ほどお話しした心疾患の再発予防の管理をきめ細かくすることで、寝たきりにならないよう、楽しく余生を送ることができる患者さんが多いクリニックにしていきたいです。

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