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向井 研 院長の独自取材記事

いわくら耳鼻咽喉科

(岩倉市/岩倉駅)

最終更新日:2019/11/14

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五条川の桜並木が美しい愛知県岩倉市。名鉄岩倉駅から徒歩約9分の場所にある「医療法人 いわくら耳鼻咽喉科」は、1992年の開院以来、27年にわたり地域住民の耳・鼻・喉の悩みと真摯に向き合ってきたクリニックだ。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医である向井研院長は、一宮市立市民病院、総合大雄会病院に勤務してきた豊富な知識と経験を生かし、同院での診療を行っている。また、院外での医療を通した活動にも積極的だ。「岩倉で開院を決めたのは、岩倉市の実情を知ったから」とのこと。常に市民と寄り添ってきた向井院長に、医療に対する想いから超高齢社会への対応まで、幅広く話を聞いた。
(取材日2019年10月23日)

耳鼻咽喉科が少なかった町で寄り添っていきたいと開業

この地で27年。ご出身も岩倉なのですか?

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いえ、私は隣の一宮の出身なんです。開業医になることを決めて地域をリサーチしたとき、岩倉には耳鼻咽喉科のクリニックが一院しかないことに気づきました。たまたまそのクリニックの院長先生の息子さんが私の後輩で、患者さんが集中して大変だという状況であることを知りました。小さな市とはいえ、人口は4万5000人強。やはり1つのクリニックで担える数ではありません。私が市内で開院することでそのクリニックの負担が減り、岩倉の皆さんのお役に立てるのならと、その思いを院長先生に伝え、この地で開院を決めました。

患者の主な年齢層と主訴を教えてください。

岩倉は名古屋駅まで電車で10分少々と、ベッドタウンとしての性格を持った町です。そのため昼間の働き世代の人口が少なく、平日はお子さんとお年寄りの患者さんが多くなります。そして土曜日になると、仕事がお休みの方たちが多く来院されるという傾向です。やはり高齢化は岩倉でも進み、以前と比べてお子さんよりもお年寄りが増えているという感じはあります。主訴としては季節に影響を受けるアレルギー性鼻炎などの急性疾患が多いですね。慢性疾患は、患者さんの病気に向き合う意識が高まったこともあり、適切に治療を行っていて減る傾向にはあります。慢性疾患で目立つのは、お子さんに多い滲出性中耳炎ぐらいでしょうか。これは季節と関係なく、難聴を伴う症状で来院されますね。

何がきっかけで医師を志し、耳鼻咽喉科を専攻されたのですか?

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父が一宮で耳鼻咽喉科の開業医をしていましたが、自宅とクリニックが一体だったんです。夜中に急患で来院され、急遽診察することもあり、そんな忙しい父の姿も見ていたので、自分が医師になることはあまり考えていませんでした。しかし、不思議なもので、受験が近づいた12月頃になって医学部へ行く決心をし、そこから猛勉強して医学部に入りました。心のどこかで、人に感謝される医師としての仕事の魅力を感じていたのだと思います。耳鼻咽喉科を選んだのも父の影響ですが、感覚器を扱うところが興味深いですね。症状が多種多様で、聴力検査ぐらいしか数値化できないところが他の科との大きな違い。においや味の悩みを数値化できないし、CTやMRIでもわかりません。患者さんが主観で訴えることを、医師の知識と経験で判断し、治療に導くところにやりがいを感じます。

アレルギーの診療や補聴器相談など幅広く対応

アレルギーの診療では新しい治療法を取り入れているようですね。

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はい。当院では一般的な薬物療法のほかに、レーザー治療や舌下免疫療法などがあります。まず、アレルギー性鼻炎のレーザー治療ですが、炭酸ガスレーザーを用いて鼻の粘膜の表面を焼いていきます。1回の照射では針で突いたほどの大きさしか焼けないため、30分ほどかけてじっくり施術。1回の来院治療でも構いませんが、経過を見るため2回の来院がお勧めですね。また、スギやダニのアレルギーに対する舌下免疫療法は、月1回ご来院いただき、花粉エキスを処方。1日1回、ご自分で舌の下に薬を置き、少し置いてから飲み込みます。3年の継続が必要ですが、より根治に近づく期待ができるといわれています。花粉症で悩んでいる方は一度、相談に来てみてください。

補聴器相談の時間を設けていらっしゃいますね。

はい。毎週火曜日の午後2時から行っています。まず聴力検査などの通常診療を行ってから適切な補聴器をご紹介しています。この時間に補聴器の業者に来院してもらい、診療結果をもとにご相談していただけます。補聴器は購入してすぐ使えるというものではなく、一人ひとりに合わせて調整が必要なオーダーメイドの機械。当院がお願いしている業者は認定補聴器技能者の資格を持っていて、アフターサービスまで含めて任せられます。聴力が落ちてくるとコミュニケーションをうまく図れず、認知症になりやすいという研究結果も報告されています。難聴でお困りの方はご自身だけでなく、ご家族についても、お気軽にご相談ください。

禁煙治療も行っていらっしゃいますが、耳鼻咽喉科で診る領域なのですか?

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禁煙治療は、内科や循環器科といったクリニックでも多く設けられていますが、当院では喉頭炎や喉頭がんの原因の一つが喫煙であることを踏まえ、10年ほど前から設置しています。治療としては飲み薬を処方します。3ヵ月から4ヵ月の禁煙プログラムを組み、患者さんを後押しします。ただし、薬を用いるとはいえ、ご自身の強い意志が重要で、挫折される方も少なからずいらっしゃいます。禁煙治療での診療は条件が合えば保険が適用されるのです。いわば公費の一部を使って、喫煙をやめさせようとしてくれているわけなんです。そんな意味からも、意志が弱い方には「成し遂げてもらわないと困ります」とはっきり申し上げています。「一緒に頑張っていきましょう」というこちらの思いが伝わるとうれしいですね。

聴覚・嗅覚・味覚の「三感」から健康寿命の維持を

博士号は「めまい平衡機能」の研究で取得されたそうですね。

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めまいと一言で言っても、耳の異常、頭部の異常、交通事故による首の障害、そして目の異常と原因はさまざま。耳の異常で起こるめまいが一番多いので、まずその原因を探っていくのが耳鼻咽喉科の仕事なんです。聴力検査や目の動きを見る平衡機能検査を行い、耳鼻咽喉科で扱うめまいなのか、それとも脳外科等に行く必要のある危険なめまいなのか、その判断がめまい診療のカギとなります。来院される患者さん全体ではそれほど多い症状ではありませんが、大きな病気が隠れている可能性もありますので、気になる方はご相談いただければと思います。

本当に幅広いご活躍ですが、診療全般でポリシーとされていることはございますか?

常に考えているのは、短い通院期間で済む診療を心がけるということですね。これには2つの意味があって、1つは多忙な患者さんの負担軽減、もう1つはクリニックで対応できる症状かを判断するためです。重篤な症状の場合、的確に判断して専門の病院をご紹介しなければなりません。私の診療の段階で時間をかけていては、取り返しのつかないことになりかねません。初期の段階のがんが見つかった方も何人かいらっしゃいます。病院をご紹介した後、患者さんがお礼に来てくださったりしたときは本当によかったなと思いますし、私自身の誇りにもなりますね。もちろんこういった診療が実現できているのはスタッフのおかげでもあります。家族的な雰囲気の中で和気あいあいと働いてくれていますよ。以前患者として通院していたお子さんが、「先生のところで働きたい」と医療事務を勉強し、今は受付を務めてくれているんですよ。

読者へのメッセージと、今後の展望についてお聞かせください。

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まず小さなお子さんをお持ちの親御さんへ。お子さんが風邪をひいて、咳が出たり鼻水がひどくなったりすると小児科へ行くと思いますが、実は耳鼻咽喉科に来ていただいたほうが早く治る場合もあります。それから、高齢者がいるご家庭へのメッセージなのですが、超高齢社会を生き抜くサポートをしていきたいと思っています。人間には視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の「五感」があり、健康寿命の維持という点で考えても、1つでも欠如すると非常に生きづらくなってしまいます。生活の楽しみが奪われてしまうんですね。このうち耳鼻咽喉科では聴覚・嗅覚・味覚の「三感」を扱っているので責任は重大。私もそれなりの年齢なので、健康寿命をできるだけ長く保つコツを、患者の皆さんと一緒になって考えていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ビタミン注射800円/1本、ピアッシング両耳6500円。

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