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吉田 雄一 院長、吉田 早苗 副院長の独自取材記事

吉田医院

(小牧市/小牧駅)

最終更新日:2019/11/27

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1951年に開業以来、地域に根付いた診療を行っている「吉田医院」。外観・内観ともに歴史を感じる趣きのあるクリニックだ。現在は初代院長の息子にあたる吉田雄一先生が院長を継承し、妻の吉田早苗先生が副院長を務めている。医師として経験豊富な両ドクターだが、ふたりとも朗らかで親しみやすく地域住民に親しまれている。マンション建設が進み世帯数も急増しているこの地域。地元住民の紹介で新たな住民も同院へ来院するというエピソードに、通院患者からの信頼の厚さがうかがえた。また、院内に飾られている多くの患者手づくりの作品にも、患者との絆を感じられる。長年地域住民に慕われている吉田院長と早苗副院長に、医師をめざした経緯から診療の際の心がけや今後の展望に至るまでたっぷりと話を聞いた。
(取材日2016年11月30日)

夫婦で診療する、地域に根付いた内科専門のクリニック

医師をめざしたきっかけは何ですか?

1

【吉田院長】僕の生まれた1ヵ月後に、父がこのクリニックを開業しました。そして、高校生になって自分の将来について考えた時、実は医師とともに弁護士の仕事にも関心があったのですが、やはりこのクリニックを継ぐことが親孝行になるのではないか、と思い医師をめざしました。
【早苗副院長】私は人の役に立つ仕事をしたいと思い、私も同じように医学部と法学部への進学を迷っていたのですが、高校の恩師からアドバイスを受け、得意な理系を生かすべく医学部へ進学しました。大学では勉強に明け暮れる一方で、当時まだ珍しいバドミントン部に所属し、部活動にも励んでいました。院長は部活動の先輩にあたります。

専門はどのようにして選びましたか?

【吉田院長】僕は将来、こちらに勤めることを見据えていましたから、内科に在籍しながらさまざまな診療科を回って勉強しました。中でも、この先開業医としての活動を考えた時に、内視鏡検査の必要性を感じ、消化器内科を専門に学びました。カメラ越しに遠隔操作をすることが好きでしたし、カメラを通して異常があるかどうかをその場で判断できるのは僕の性に合っていたのもあり、消化器内科は僕に向いていたと思いますね。
【早苗副院長】私の専門は循環器内科ですが、医師になった当時はまだエコーが普及しておらず、聴診器で心音や呼吸の微妙な変化を聞き分け、それに対してどのような薬を選択するかが医師の腕の見せ所でした。そうした職人技で治療するところに魅力を感じ、循環器内科を専門に選びました。

開業に至るまでの経緯を教えてください。

2

【早苗副院長】結婚して子どもが生まれてからは、大学の医局に所属しながら、さまざまな医療活動に携わっていました。循環器内科が専門ではありましたが、健康診断で問題が発見された患者さんの診療なども行ってきました。その後、こちらで診療を行っています。
【吉田院長】僕が医師になって2年たった頃、父が病気をしたのを機に、病院での勤務の傍ら、こちらへ診療の手伝いに来るようになりました。ですから、父と僕と妻の3人の名前が並んでいる時期もありましたね。それからだんだんとこちらに勤める回数が増え、1992年10月に院長を継承しました。現在は僕と妻で、交替制で診療しています。

さまざまな病状の患者のため、医療機関と連携も強化

長年、こちらで診療を行っていらっしゃいますが、地域の移り変わりをどのように見ていますか?

3

【吉田院長】1951年に建設されて以来、基本的に当時から院内に変化はありませんが、この近辺は区画整備が行われたので、周りの景色は大きく変わりましたね。それにより、住宅地にあった当院は道路沿いに面したため、患者さんにとって見つけやすくなったと思います。
【早苗副院長】この5年でマンションの建設が増え、この地域は新しい街並みと古い街並みが共存しています。そのため当院にも新しいファミリー層も増えましたが、先代の頃から来院してくださっている患者さんも多いです。先代は小児科も診ていたので、当時お子さんだった患者さんが大人になった今もかかってくださっているのはうれしいことですね。特に午前中は年配の患者さんが多く来院されるので、午前中の診療時間を長くし、通勤帰りの方にもご利用いただけるよう、夜は7時まで診療しています。

どのような症状での来院が多いですか?

【吉田院長】やはり生活習慣病などの慢性疾患が多いです。そういった患者さんには、同じ生活を続けるとどのようなリスクが高まるかをお話しして、治療を長く続けてもらえるよう一緒に診療に取り組んでいます。また、胃と大腸の検査はエックス線検査と内視鏡検査を行っています。上部消化管内視鏡は経鼻内視鏡を使用し、通常光観察に加え、NBI観察を取り入れています。早期胃がんは当然のことですが、早期食道がんの発見にも努めております。また、大腸内視鏡では小さいポリープであればポリペクトミーも行っています。
【早苗副院長】総合病院やクリニックと相互に強い病診連携を取っているのも特徴です。当院では内科全般の診療を行っていますが、同じ内科でも私たちの専門でない分野についてより高い専門性を要する場合、他院をご紹介することも可能です。特養施設などにも協力関係があるのでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

その他に、こちらのクリニックの特徴はありますか?

4

【早苗副院長】当院はご家族でかかっている方が多いので、患者さんのバックグラウンドを把握し、それを踏まえた診療を行っています。例えば、ご主人が禁煙に努めていれば、ご主人に対してだけ診療を行うのでなく、ご家族のみえた際にご主人の様子を伺ったり、ご主人への協力の仕方についてアドバイスを差し上げたりと、家族全員で向き合い、健康な生活を送れるようにお手伝いさせていただいています。また、スーパーで買い物をしていると患者さんによくお会いするのですが、それが糖尿病の患者さんで、買い物カゴにマヨネーズが入っているのを発見すれば、カロリーハーフのものに替えるようにその場でアドバイスをする、なんていうおせっかいをすることもあります(笑)。それだけ地域密着度の高いところも当院の特徴ですね。

検査結果だけに頼らず、患者の訴えを尊重

診療する上で心がけていることはありますか?

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【早苗副院長】先代が患者さんへの話し方に対して厳しく、その時の教えを今も受け継いでいます。例えば、お年を召した女性に対して「おばあちゃん」と呼びかけるのは厳禁で、必ず「○○さん」とお呼びしています。年齢に関係なく全員に分け隔てなく接することは礼儀の基本ですからね。
【吉田院長】僕自身の話になりますが、以前、食道に小骨が刺さり大学病院を受診したところ、内視鏡所見で、異常がなかったため、気のせいにされた事がありました。本人は明らかに骨が刺さった自覚があるわけです。これを機に、検査結果よりも患者さんの訴えのほうが、より重要なものだと感じるようになりました。そして、今でも肝に銘じています。

患者さんへアドバイスはありますか?

【吉田院長】40歳を過ぎたらがん検診を行っていただきたいですね。自分はがんにはならない、と思われている方が大勢いらっしゃいますが、まさかの事態は誰にでも起こり得ることです。小牧市はがん検診受診率が近隣の都市よりも低く、中でも年齢の高い方に比べ、若い方の受診の少ない状況です。早期発見によって完治が期待できる病気もありますので、年齢の節目にはがん検診を行ってもらえるよう、引き続き医師会と協力して啓発を続けたいと思います。

最後に、今後のクリニックの展望を教えてください。

6

【早苗副院長】何をやっても治らないという方の中には漢方で症状の改善につながる方もいらっしゃるので、患者さんにとっての治療の選択肢を増やせるよう、近年は漢方薬の研究も行っています。
【吉田院長】漢方をはじめ、これからも新しい知識をどんどん取り入れて、患者さんのどんな疑問やお悩みにも答えられるように努めることがわれわれの役割だと思っています。われわれの診療はすべて、今いる患者さんを大事にしたい、いつまでも元気でいてもらいたい、という思いに尽きますね。

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