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山田 勢 院長の独自取材記事

やまだ産婦人科

(江南市/江南駅)

最終更新日:2020/04/06

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江南駅から車で5分ほどのところに位置する「やまだ産婦人科」は、山田勢院長の祖父の代から、3代にわたって地域に根づき、女性と子どもを長く支えてきた。ベージュやピンクを基調とした院内は清掃が行き届き、やわらかな太陽の光が差し込んで、温かく優しい気持ちにさせる。「町にいる普通のお兄ちゃんやおじさんのように、話しやすい医師でありたいですね」そう話す山田院長は、スタッフとも気さくに話している姿が印象的な、まさに「町にいるお兄ちゃん」を体現しているような温かい人柄だ。大垣市民病院時代には婦人科系がんの手術にも多く携わるなど、さまざまな分野で技術を磨いてきた。そんな山田院長に、これまでの経験や診療方針など話を聞いた。
(取材日2020年2月26日)

祖父の代から地域に根差し診療を続けてきた産婦人科

医師をめざすようになった理由を教えてください。

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当院は祖父の代に開業し、そこからずっと地域に根差して診療してきました。父が引き継いでからも、地域の患者さんに長く親しまれていたこともあり、その流れを絶やさないために、長男である自分が後を継ごうと医師になりました。愛知医科大学を卒業後は、大垣市民病院で約6年産婦人科で勤務し、その後安城更生病院でも勤めました。2008年4月に院長交代という形で当院に来て、現在に至ります。また、開業当初は江南駅の近くでしたが、1999年7月に父の代で今の地に移転しました。

大垣市民病院時代には、婦人科系のがんの治療に携わっていらしたそうですね。

はい。子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科系のがん治療に携わっていました。手術、抗がん剤、放射線といった方法で治療していくのですが、早期発見治療で快方に向かう方もいれば、末期の方、術後再発して終末期医療となり、看取った方もいます。手術によって治療が終了した方でも、外来で引き続き再発がないか追っていくこともしていました。当時はホスピスのような、終末期医療を行う病院がまだあまりなかったので、すべてのステージの治療に関わっていました。子宮頸がんは特に早期発見できれば完治をめざせるものなので、20代の方でもがん検診は毎年受けるようにしてほしいですね。

相当多くの手術を経験されたのではないですか?

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そうですね。午前中は外来診療を担当して午後は手術と、それこそ毎日手術をしていましたし、本当に幅広い治療に携わることができました。勤務した6年の間に、極端な話ですが20年分は経験できたかなと思うくらい、密度の濃い日々を送っていましたね。手術だけでなく、麻酔処置も多くの症例で行っていました。とても忙しい日々でしたが、その分多くのことを学べましたし、若い頃にそういった経験を積めたのは、今の自分にとってプラスになっています。

女性スタッフの目線も取り入れ、現場の声を反映する

産前産後のサポートのために、さまざまな取り組みをしていらっしゃると伺いました。

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今は主にマタニティー教室、ソフロロジー教室の2本立てで行っています。マタニティー教室は、お産に向けての準備や栄養面の話など、従来の母親教室に最近の話題も取り入れた内容です。ソフロロジー教室は、お産の時に陣痛に対してリラックスできるように、ヨガの呼吸法などを練習します。ソフロロジーはお産の方法の一つですが、教室では人数を限定して、助産師が一人ひとり見て、ちゃんとできているかチェックしているんです。個人レッスンに近い形で、丁寧にやっていますね。あとは、産前産後に体を動かしたい方のために、マタニティービクス、アフターヨガも行っています。マタニティー教室は父の代からありましたが、時代とともに内容や時間帯を変えて、今の形になっています。

どのようなクリニックをめざしていらっしゃいますか?

今は少子化もあって、産婦人科の開業医が減ってきているんですね。江南市でも産婦人科クリニックは少なく、地域の方の期待に応えたいという思いがあります。設備がしっかりしているなどのハード面を重視する方は大きな病院、一人ひとりの希望に添ったケアを必要とされる方は開業医と、お産は患者さんによってニーズが大きく分かれますので、開業医でと望まれる地域の患者さんが安心してもらえるクリニックでありたいです。患者さんの安心のために、近くの江南厚生病院とは日頃から勉強会に参加させていただき、連携をとっています。小児科の先生との連携も同じく、その他、なにかあったときにすぐに搬送できる体制も整えています。

教室などは、先生ご自身が勉強されて取り入れているのですか?

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もちろん私自身もそうですが、スタッフからもいろいろと提案があって変えることもあります。他にも、アメニティーやお土産に関してどういった物がいいか、現場の女性スタッフの目線を取り入れて、入院患者さんに喜ばれる物を提供するようにしていますね。あとは、スタッフ全体でカンファレンスを定期的に行っていて、現場で起こった問題などを掘り下げて反省したり、どういうふうに改善していけばいいかなどについて話し合っています。

4Dエコー検査も取り入れているそうですね。

4Dエコー検査とは、従来のエコー画像より立体になるため胎児をよりリアルに、細かい表情までみることができます。動いている映像になるため、タイミングによってはあくびをしたり、まばたきしている瞬間がみられることも。希望されれば、USBなどに入れてお渡ししています。導入した理由は、先端の機械を入れたかったこともありますが、一番は患者さんの喜ぶ顔が見たくて取り入れました。

患者が安心でき、満足できる技術やサービスをめざす

生理の悩みに関する外来もされているそうですね。特に心がけていることはありますか?

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まずお話ししているのは、「痛みを我慢する必要はないんだよ」ということです。薬で痛みを抑えて楽にしていくのは悪いことでも特別なことでもない、と知ってほしいですね。欧米では低用量のホルモン剤で治療することは割と一般的ですが、日本ではすごく痛くないと薬は使っちゃいけないとか、一度使うと使い続けなきゃいけない、というような考えが浸透していて、薬を使うことに対するハードルが高いと感じています。病気が潜んでいる可能性もあるので、不調を感じたらまずは診察を受けてほしいです。ささやかですが、少しずつ私の想いが広がっていって、皆さんの考え方が変わるきっかけにつながると良いと思っています。

診療で大切にされていることを教えてください。

まずは患者さんの安心が第一です。そして、患者さんが話しやすい雰囲気も大切にしています。診察時間だけでは限りがありますが、マタニティー教室などで私が30分ほどお話しするコーナーがあって、そこで話しやすい人なんだと思ってもらえることも多く、そういう場も利用していますね。患者さんと同じ目線に立って考え、近所のお兄ちゃんという感じで接することができたらと思っています。患者さんが満足できる技術やサービスを提供するというのが、私の思っている医師としての基本姿勢ですね。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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少しでも体の不調を感じたら、早めに受診するようにしてください。生理痛や生理不順などはもちろん、更年期障害など人によって症状や出る年齢に差があるので、閉経前後に関わらず一度ご相談ください。また、不妊治療や妊婦健診を受けたい方も早めにいらしてください。当院のお産用の入院部屋はいくつかタイプがあり、いずれも設計時に広く面積をとったためゆったりと過ごしていただけます。一部畳を用意しており、患者さんにも喜んでもらえています。お産に対して恐怖感を持つ方も多いと思いますが、赤ちゃんが産まれた喜びにかわるものはありません。産前産後のケアでもしっかりサポートさせていただきますので、ぜひ構えずにいらしてください。

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