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山田 勢 院長の独自取材記事

やまだ産婦人科

(江南市/江南駅)

最終更新日:2022/09/29

山田勢院長 やまだ産婦人科 main

江南市で長年にわたって診療を続ける「やまだ産婦人科」。山田勢院長の祖父が開業し、3代にわたって女性や子どもの健康に寄り添ってきた。山田院長は婦人科系がんの手術をはじめさまざまな治療の経験を積んだ人物。麻酔管理の経験も豊富で、帝王切開が必要な場合もベテラン助産師などと連携し適切かつ迅速に対処する。「長年培ったノウハウを生かしつつ、今あるニーズに応えるため診療のブラッシュアップに余念がありません」と語る山田院長。2022年から要望の多かった無痛分娩をスタートし、5月には院内を改装し診療環境を刷新した。診療に対する思いを真剣に、ときにフランクな話しぶりや笑顔を織り交ぜながら語る山田院長に、同院の特徴などを聞いた。

(取材日2022年9月6日)

3代続く歴史ある産婦人科クリニック

貴院の歴史と、院長のご経歴をお聞かせください。

山田勢院長 やまだ産婦人科1

私の祖父が江南駅近くに当院を開業し、後を継いだ父の代に現在の場所に移転しました。1999年7月のことですね。祖父、父が長年にわたって地域に根差した診療を行い、患者さんに長く親しまれてきた姿を目にしていましたから、長男である私も自然と同じ道を進むことを決意。愛知医科大学を卒業後、大垣市民病院の産婦人科に約6年間勤務し、その後安城更生病院で産婦人科医師としての経験を積みました。そして2008年4月の院長交代を機に当院の診療に入り、現在に至ります。

勤務医時代にはどのような研鑽を積まれたのですか?

主に子宮頸がんや子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科系のがん治療に携わっていました。がんは手術、抗がん剤、放射線といった方法で治療するのですが、当時はすべてのステージの治療に関わっていたので、担当する患者さんには早期発見・治療で快方に向かう方もいれば、末期の方もいました。術後再発して、終末期医療の末に看取りまで行った方もいらっしゃいます。外来では治療を終えた患者さんの予後追跡もしていましたね。麻酔管理については、手術だけでなく多くの症例を手がけられたのも大きな経験と感じています。子宮頸がんは特に早期発見できれば治癒をめざせるものなので、20代の方でもがん検診は毎年受けるようにしてほしいです。勤務医時代は外来と手術の連続で、密度の濃い日々を送っていましたね。とても忙しい日々でしたが、その分多くのことを学べましたし、若い頃にそういった経験を積めたのは、今の自分にとってプラスになっています。

診療のモットーを教えてください。

山田勢院長 やまだ産婦人科2

まず第一とするのが、「患者さんの安心」です。そして、患者さんが話しやすい雰囲気も大切にしています。話しやすさを感じてもらうためにも、私自身の人柄を知ってもらうのも大事と考えているのですが、診察時間だけでは限りがあります。そこで、スタッフがメインで行うマタニティー教室などで私が30分ほどお話しするコーナーを設けることに。こういった工夫も患者さんと関係性を築く上で欠かせませんね。また、患者さんと向き合う際には同じ目線に立って考え、近所のお兄ちゃんという感じで接することができたらと思っています。患者さんが満足できる技術やサービスを提供するというのが、私の思っている医師としての基本姿勢です。

患者ファーストを信条に、ニーズに応える診療を実践

院内を改装するなど、診療環境の刷新にも積極的に取り組まれているそうですね。

山田勢院長 やまだ産婦人科3

2022年のゴールデンウィークの時期に院内改装を行いました。内装の雰囲気は約20年前に先代院長である父が建てた当時のままといった状態でしたから、壁紙を新しくして、天井や窓枠の装飾、カーテンなどのインテリア品も現代的なデザインのものに改めました。年月が経過すると、インテリアの潮流も変化します。患者さんに選ばれるクリニックとなるためにも、より今の時代に即した雰囲気にしたいと考えました。入院室の壁紙は1室ごとに色合いなどを変えています。将来的には希望するお部屋に入室できるような仕組みも導入したいと考えています。あとは、入院室でもストレスなくインターネットが使えるように環境を整えたのも大きな変化の一つですね。他にも玄関口や院内にフォトスポットを設けたり、スリッパの履き替えを廃止したり。小さな変化ともいえますが、患者さんにとって居心地良く楽しんでお過ごしいただける空間をめざしました。

診療内容にも変化などあったのでしょうか?

これまで当院では、先代院長の代から重点的に取り組んできたソフロロジー法を、多くの患者さんに提案してきました。ソフロロジー法は心身ともに落ち着いた状態で分娩に臨めるよう、心構えと母性を育むプログラムです。これに加え、長年実現したいと考えていた無痛分娩を2022年初頭からスタートしました。最近では無痛分娩もスタンダードになりつつあります。当院では帝王切開によるお産にも対応してきましたから、私はもちろんスタッフも麻酔管理に慣れています。無痛分娩においても知識と経験を重ね、安全性向上に努めていく思いです。麻酔、つまり薬によって痛みの軽減を図る無痛分娩は、精神面にアプローチするソフロロジー法とは対極に位置するともいえますが、無痛分娩もソフロロジー法もどちらも「陣痛に対する不安を軽くするためのもの」。この2つを組み合わせれば、分娩の負担をもっと軽くできるのではと期待します。

これまで培ってきた強みを生かしつつ、より良いお産の在り方を追求されているのですね。

山田勢院長 やまだ産婦人科4

そう感じていただけるのならうれしいです。診療空間も内容も、時代によって患者さんが何を求めるかも変化します。新型コロナウイルスの影響ももちろん少なくありません。対面形式で行っていた各種教室は、オンライン形式で実施することになりました。以前と比べて少人数体制となりましたが、スタッフからは「今まで以上に患者さん一人ひとりに気を配れるようになった」との声も挙がっています。一方で、立ち会い出産はできる限り対応できるように工夫しております。他にも、4Dエコー動画を提供するクラウド配信サービスを導入しました。今回導入したサービスを使えば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの通信端末から専用サイトにアクセスすればいつでも4Dエコー動画を見ることができます。診療後すぐにクラウドにアップロードされるので、遠方にお住まいのご家族も閲覧できますよ。社会のニーズの変化に対応し、柔軟に応えていきたいですね。

女性の暮らしをより良いものに

月経トラブルや更年期障害などの相談も多いそうですね。

山田勢院長 やまだ産婦人科5

そうですね、特に若い層であればPMSの相談は増えています。相談時にまずお話ししているのは、「痛みを我慢する必要はないんだよ」ということです。最近では保険適用の薬も増え、低用量ホルモン剤も活用しやすくなったと感じています。ニーズに応えるため、漢方薬の種類も増やしました。月経トラブルの影に病気が潜んでいる可能性もあるので、不調を感じたらまずは診察を受けてほしいです。その他、更年期障害や、加齢や産後の尿もれの相談も多いです。特に尿もれなどのトラブルは口にしづらいですし、泌尿器科を受診することもハードルが高いもの。当院でも診察に応じて必要に応じて薬を処方するのはもちろん、「フェムテック」の知識なども取り入れながら改善に役立つアドバイスを実践しています。

今後の目標をお聞かせください。

少子化に伴って分娩数も減少傾向にある現在、付加価値のある診療基盤を整えておくことが、地域のクリニックに求められると感じています。同時に、分娩を取り扱う医療機関もまた、減少傾向にあります。地域に暮らす方々が安心してお産ができる環境を守っていくためにも、当院のような地域密着型のクリニックの役割は大きいといえるでしょう。長く診療を続けられるよう努力するとともに、時代に沿った診療をめざしアップデートを重ねていく思いです。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

山田勢院長 やまだ産婦人科6

生理痛や生理不順などはもちろん、更年期障害など人によって症状や出る年齢に差があるので、閉経前後に関わらず一度は相談を。また、不妊治療や妊婦健診を希望する方も早めに受診ください。お産に対して恐怖感を持つ方も多いと思いますが、赤ちゃんが産まれた喜びに代わるものはありません。また当院は、江南市が展開する産後の疲れや育児に不安を感じている方や、ご家族などから産後の支援を受けられない方を対象とする産後ケア事業の実施医療機関に登録しています。産前から産後ケアでもしっかりサポートさせていただきます。少しでも不調や不安を感じたら、ぜひお気軽にお越しください。

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