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森永 康文 院長の独自取材記事

医療法人 森永産婦人科

(春日井市/春日井駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR中央線春日井駅から徒歩10分に位置する「森永産婦人科」。モダンなデザインの建物に入るとすぐ目に入るのが、吹き抜け部分のカラフルな花の壁画だ。花びら一枚一枚には異なる色が配色され、その色数は全366色。新しい命が誕生した1日を彩る色が表現されており、足を運んだ人々や誕生した命を温かく照らしている。同院では自然分娩をはじめ、帝王切開や無痛分娩などさまざまな分娩に対応。そんな同院をけん引するのが、院長の森永康文先生だ。これまで数多くの出産に立ち会ってきたベテランドクターで、その技術と経験の豊富さに頼もしさを感じるとともに、朗らかな表情には優しい人柄が表れている。森永先生に、同院の歩みや診療体制、患者に対する思いについて深く語ってもらった。
(取材日2018年3月20日)

充実した人材と積み重ねた歴史を基盤に患者に寄り添う

たいへんきれいな建物に驚きました。開院されたのはいつ頃のことなのですか?

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当院は1972年に僕の父が開院し、45年以上にわたって診療を続けてきたクリニックです。僕は2000年に副院長として戻り、父とともに診療に励んだ後、2003年に院長に就任しました。その歩みの中で、ありがたいことに患者さんの数も増えてきまして。多くの患者さんを受け入れられるよう、増床のため2度の移転改築を行い、現在の建物は2011年に竣工した3代目。設計ではスタッフが動きやすい動線づくりと、患者さんがゆったり過ごせる雰囲気づくりに非常にこだわりました。春日井市自体、開発が進んだことで人口が増加傾向にありますが、昔からこの地で生活し、お産をしてきたという方がたくさんいらっしゃいます。当院でも、ここで産まれた赤ちゃんが成長し、今度はお母さんとして当院で出産を迎えるというケースも増えてきていて、うれしく感じています。

スタッフの多さにも、目を見張るものがあります。

現在は医師が非常勤を含め10名、助産師が30名、看護師が35名、コメディカルスタッフが25名と、かなり大所帯となっていますね。でもこれは、安全を確保する上で必要な数と思っています。どんな時も、患者さんに「楽しく過ごしてもらう」ことを第一に考えていますから。特に妊娠中は、お母さんの不安も少なくありません。また妊娠中にお母さんに正しい知識を身につけてもらうことや、産後の心身のケアも非常に重要となってきます。あらゆるサポートを充実させるためには、マンパワーは不可欠なもの。またスタッフのスキルアップも常に求められてくるため、一足飛びには実現できるものではありません。だからこそ、父が築いてきた歴史を大切にしながら、時代に合わせて医院の体制を変化させ、時間をかけて自分なりの形で今の体制を作り上げてきました。

人材と歴史があってこそ、現在の森永産婦人科があるのですね。

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僕も、院長の立場から意見を言うことがありますが、それに対してスタッフ一人ひとりが、自分の立場を踏まえながらすぐ動いてくれるんです。そういった文化が根付いていることに、心強さを感じます。非常勤の医師たちは、普段は大学病院に勤務する面々です。いわば最新の医療の現場に立つ医師とともに働いても遜色ない仕事ぶりですし、それにみんなとても勉強熱心なんです。僕としてもスタッフへの教育に力を入れていますが、意欲もあるんですね。専門的な技術や知識を学んだり、時には自発的にこういったことがしたいと提案したりする姿は本当に頼もしいですし、自慢のスタッフです。

安全な出産を確固たるものとして実現するために尽力

診療時に心がけていることは何ですか?

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患者さんと目線を合わせることですね。患者さんの抱く希望に耳を傾け、できる限り応えていくといったところでしょうか。そして、診察する側として特に注力していることの一つが、出生前後の診断の精度を高めることです。検査機器の進歩によって、胎児の段階で早期に疾患などを見つけられるようになりました。当院でも専門の臨床検査技師を置き、エコーなどを行う助産師のスキルアップに努めています。そしてリスクの高いとされる赤ちゃんが見つかった場合、胎児の心エコー診断を専門に研鑽を深めてきた非常勤医師の川滝先生に診断を仰ぎます。また、産後には新生児科を専門とする医師が、産まれてきた赤ちゃん全員の健康状態をチェック。出産後に判明することもたくさんありますので、新生児を診る目は欠かせません。当院の医師はそれぞれ異なる専門分野で研鑽を深めてきた方たちですので、心強いものです。

それぞれ専門が異なるからこそ、幅広い視野で患者さんを診ることができるのではないでしょうか。

そうですね。妊婦健診や診察なども、複数の医師で診ていきますので、同じクリニックの中でセカンドオピニオンが受けられるという考え方もできるでしょう。それに、正常なお子さんを、「正常です」と診断する。これをどれだけ自信を持って言えることなのかが、とても難しいところなんです。ここに自信が持てなければ、何事もない出産の土台も揺らいでしまいますからね。リスクなど、怖い話をしてしまいましたが、実際のお産は基本的に大きな問題もなく進んでいきます。でもごくまれに、特殊な病気が見つかることがあります。それを出生前から当院の中でピックアップできること、もしも産後に見つかったとしても迅速に対応できることが、当院の強みです。

患者さんにとっても、心強いものでしょうね。

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でもこれは、地域の皆さんの声があったからこそできたことなんです。地域の皆さんにとって、「森永産婦人科で聞いてみよう」と思ってもらえることが大事で、その期待に常に応えていきたいと思うことで成長してこられたのだと思います。何か気になること、知りたいことが出てきたらまずここへ足を運んでもらえる。そんな存在でいることもまた、安心感を与えるものかと思いますし、そうあり続けたいと考えています。もちろんその分、重い責任を担っているということですが、どんなことにも一つ一つ応えていけるように歩んでいきたいですね。

これからも女性の生涯を支える存在でありたい

産婦人科の医師の道に進んだことで、先生の中で発見などありましたか?

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振り返ると産婦人科の医師というのは、自分に合っていたのだなと思います。分娩という、生命の誕生に立ち会えることが、この上なく好きなんです。苦しい、つらいと思ったことはまったくありません。時には難しいお産もありますが、患者さんと一緒にそれを乗り越えられたら、大きな喜びが待ってくれています。そういうことが、本当に好きなんですよ。妊娠・出産は患者さんにとって一生のうちに何度もあることではありません。だからこそ、その一瞬を喜びと楽しさを持って過ごしていただけるか。これが重要だと思うのです。

やりがいを感じる日々なのではないでしょうか?

一つの命が2つに分かれる時というのは、本当に素晴らしく、ドラマチックなこと。でも同時に、やはりとても怖いことでもあるんです。出産時は大量の出血を伴い、時には母子が命の危険にさらされることもありますから。でも、こういった怖さを知っているからこそ、患者さんには何事もなく、楽しく過ごしてもらいたいんですね。そして産後も、早く元気になって生活に戻ってもらいたいと思っています。だから帝王切開手術など、気が抜けませんよ。でもそれで患者さんが「とても楽だった」と喜んでもらえれば、それで十分なんです。出産が「いいものだった」と思っていただけることが、僕たちにとっても活力になりますから。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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妊娠とは、病気とはまた違う、特殊な状態に置かれているとも言えます。生活も変化し、不安に思うことも多々あるでしょう。でも、だからこそ新しい命が産まれるまでの日々、子どもを育てていく日々を楽しんで過ごしていただきたいです。それが僕たちの願いです。そして妊娠・出産だけでなく、女性の健康そのものを支える立場としても、患者さんたちに寄り添っていけるよう成長していきたいです。高血圧症や高脂血症、骨粗しょう症などは女性ホルモンとの関係も深いといわれており、そういった疾患を予防するために、産婦人科の医師ができることは多々あると感じています。女性の健康寿命を延伸するために、女性ならではの側面をフォローする役割に適任なのは、他でもなく産婦人科。これからも、女性の生涯を支える存在として、頼っていただけたらうれしいですね。

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