全国のドクター8,960人の想いを取材
クリニック・病院 160,755件の情報を掲載(2021年9月21日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 一宮市
  4. 布袋駅
  5. みずの内科クリニック
  6. 原因が多岐に渡る長引く咳専門家による早めの検査が重要

原因が多岐に渡る長引く咳
専門家による早めの検査が重要

みずの内科クリニック

(一宮市/布袋駅)

最終更新日:2021/03/31

Main Main
  • 保険診療

風邪だと思っていたらずっと咳が残ったり、突然夜に咳が止まらなくなったりと長引く咳に悩まされている人も多いだろう。咳の原因は、アレルギーや感染症、炎症に腫瘍など非常に多岐にわたるため診断は難しく、治療期間も長くなり、中には生涯にわたって薬が手放せない場合もあるという。「2週間たっても咳が治らない場合は、見逃せない疾患の可能性があるので、専門家による検査を」と呼びかけるのは、呼吸器が専門の「みずの内科クリニック」の水野秀和院長だ。長引く咳を放置すると治療が難しくなったりするなど、特に喫煙者に気をつけてほしい慢性閉塞性肺疾患(COPD)や、アレルギー専門の医師としても治療に取り組む喘息について話を聞いた。(取材日2021年3月26日)

喫煙者の発症リスクが高いCOPD、アレルギー体質が原因の喘息など、2週間以上続く咳には要注意

Q先生は呼吸器内科を専門とされているんですね。
A
1

▲日本呼吸器学会呼吸器専門医の水野院長

日本呼吸器学会呼吸器専門医として治療にあたっています。呼吸器内科の対象臓器は肺や気管支ですが、免疫系のアレルギー・がんといった腫瘍系・肺炎などの感染症と多岐にわたった疾患が入り込む臓器です。咳一つをとってもいろいろな原因が考えられますので、しっかり判別するには、専門の医師がいる医療機関を受診されたほうがいいでしょう。呼吸器内科ならではの検査機器に呼吸機能検査器があります。この呼吸機能検査は、慢性閉塞性肺疾患の発見にも役立てています。また、一酸化窒素の呼気測定ができる呼気NOモニターもあり、こちらは喘息の程度の確認に使用します。

Qよく耳にする、喘息はどのような病気でしょうか。
A
2

▲自身が喘息だと気づかず過ごしている場合もある

喘息はアレルギー疾患の一つです。もともとアレルギー体質がある人が、ハウスダストや黄砂などアレルゲンになり得る物質を吸い込むことで、空気の通り道である気道が常に炎症が起こっている状態になります。喘息の人は呼吸をするたびにヒューヒューと音が鳴ったりしますが、これは炎症で気道が狭くなることで生じます。特に夜や明け方に、咳が続いたり呼吸が苦しいといった症状が出やすいため、心当たりがある人は一度受診をお勧めします。日中は症状が出ない場合もあり、健常だと思っていたら実は喘息だったという潜在的な患者さんは意外に多いです。大人の場合、アレルゲンを特定できないケースもあります。

Q長引く咳や痰が絡む咳が続くのはどんな理由が考えられますか。
A
3

▲2週間以上続く症状には注意が必要

怖い病気ですと肺がんや結核、間質性肺炎などですが、日常的に起こり得るものでは、喘息や慢性化すると蓄膿症ともいわれる副鼻腔炎、意外なものでは逆流性食道炎なども考えられます。痰が絡まない空咳でも要注意な疾患があります。「長引く」の基準は定義としては8週間とされていますが、経験上、2週間続くのなら風邪や軽い気管支炎以外の疾患が疑われますので一度受診をしてください。特に喫煙者は、タバコを吸っているから咳や痰の絡みが軽いうちは日常のものと見逃しがちですが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)といわれる呼吸器疾患になっている疑いがあり、重篤化すると日常生活を営むことが困難になります。

QCOPDについて教えてください。
A
4

▲早期発見、早期の治療が重要になる

タバコの煙に含まれる有害な粒子や有毒なガスを長期間にわたり吸入することで、肺や気管支が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気です。喫煙者の方は、咳や痰がでやすいのは日常的なものと捉えがちですが、ちょっとした階段や坂道で息切れするのであればCOPDを疑ったほうがいいですね。患者さんが息苦しいと受診された時には、かなり進行しているケースを多く見てきました。COPDが怖いのは、壊れた肺の細胞が、残念ながら元の健康な状態に戻らないことです。進行を食い止めて、悪くならないようにしたり、症状を和らげたりするためにも、早期発見が大切なのです。呼吸器専門の医師による早めの検査をお勧めします。

Q正しく診断、治療を受けることは大切ですね。
A
5

▲気になる症状は早めに専門のクリニックへ相談を

COPDを放置し続けると肺機能が著しく低下して呼吸不全に至る可能性があり、注意が必要です。そうなると、家でも外出先でも酸素ボンベが必要な酸素療法になり、日常生活に支障を来す場合もあります。早期発見が大事ですが、定期健康診断でのレントゲン写真だけで発見するのは難しく、専門の医師によるレントゲンと肺活量測定の検査を受診されるといいでしょう。治療はまず禁煙が第一。そして喘息と同じように吸入による投薬治療になります。COPDになると肺のカロリー消費が増え、痩せてしまいます。タンパク質中心の食事指導や、体力回復のためのトレーニング、呼吸指導も行いながら治療を行っていきます。

ドクターからのメッセージ

水野 秀和院長

咳や痰の絡みは日常的によくあるので、年のせいや風邪が長引いていると自己判断しがちですが、長期間続く場合はさまざまな呼吸器疾患の可能性があります。喫煙歴20年を越える40代以上の方で咳や痰の絡みが2週間以上続く場合は、まずCOPDを疑って専門の医療機関を受診されたほうがいいでしょう。放置したままで、次に息切れがしたり呼吸が苦しいと感じた時には、だいぶ進行してしまっているかもしれません。またアレルギー体質からくる喘息と気がつかず、咳に悩んでいても市販薬で済ませる人も多いようです。喘息もCOPDも潜在的な患者さんが多いように見受けられます。安心を得るためにも一度は検査を受けられることをお勧めします。

Access