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水野 秀和 院長の独自取材記事

みずの内科クリニック

(一宮市/布袋駅)

最終更新日:2022/09/05

水野秀和院長 みずの内科クリニック main

一宮市で60年以上続く「みずの内科クリニック」。地元出身の水野秀和先生が、3代目院長として就任する節目で2017年、現在地に移転新築した。車で移動する人が多い地域柄、駐車場は18台分、雨の日でも安心な駐車スペースは広く取るなど高齢の患者でも受診しやすいよう配慮がなされている。院内はダークブラウンの木目を生かした、ゆったりとした雰囲気。水野院長は都市部の大規模病院や、へき地医療を行う病院、地元の市民病院とそれぞれ特徴がある現場で幅広い疾患に対応し、経験を重ねてきた。「開業医として、地域の皆さんの健康寿命を延ばすことが使命だと思っています」と話す水野院長に、専門の呼吸器内科疾患や患者への想いなどについて話を聞いた。

(取材日2022年7月29日)

複数の病院勤務を経て地元住民を診る開業医に

こちらは、おじいさまの代から続くクリニックだそうですね。

水野秀和院長 みずの内科クリニック1

はい、祖父は私が小さい頃に亡くなりましたが、その後を私の父・水野和夫が継ぎ、2017年に私が3代目院長に就任するのを機に隣地からここに移転し開業しました。父は現在も副院長として診療にあたっています。当院は高齢の患者さんが多いので、新築の際は皆さんにくつろいでいただけるよう内装にもこだわりました。待合室は広く落ち着いた色合いにし、受付には机を用意してスタッフと一緒に問診票を書いていただけるようにしています。また、薬は基本的に院内処方です。患者さんの負担や手間を少しでも減らすことができるといいなと思っています。

先生は呼吸器内科がご専門とのことですが、この道に進まれたきっかけは?

医師の道をはっきりと志したのは高校生の時です。父の背中を見て育ったので憧れがあったのかもしれませんね。最初は父と同じ循環器内科を専門にと考えていましたが、研修医として一宮市立市民病院にいた時に出会った呼吸器内科の先生のお人柄や診療内容に惹かれ、「先生のような医師になりたい」と強く思うようになりました。その後ろ姿を追いかけていくうちに呼吸器内科が面白くなっていったのです。呼吸器内科で診るのは基本的には肺だけですが、疾患は感染症やアレルギー、がん、膠原病など多岐にわたります。急性期から慢性期まで幅広く診られるのも魅力でした。また緩和医療にも興味があったことから患者さんと長く関わることができるだろうと思いました。

救急医療からへき地での医療など幅広くご研鑽を積まれたそうですね。

水野秀和院長 みずの内科クリニック2

一宮市民病院で2年間勤務した後、3年目からは名古屋の掖済会病院に移りました。呼吸器科に携われる上、ドクターヘリがあって救急医療でも知られる病院で、救急の現場や当直も経験しました。病院によっては外来の先生が持ち回りで救急対応をするのですが、同院は救急専門の先生がたくさんいらして救急に特化した病院ならではの考え方が学べたことが大きかったですね。4年間勤務した後、都市部から離れて岐阜の東海中央病院へ。医師が少なかったため、オールマイティーにさまざまな疾患を診ることができました。その頃には父の後を継ぐことを視野に入れていたので、より幅広い知識を身につけられたことはとても貴重な経験でした。その後は地域の患者さんのことをもっと知りたいと一宮市民病院に戻り、開業に至りました。

専門分野を生かし、病気の早期発見と継続治療に努める

こちらではどのような患者さんが来院されていますか?

水野秀和院長 みずの内科クリニック3

昔から来てくださるご高齢の方が多いですね。近所を歩いていると患者さんにお会いすることもあるし、中には子ども時代に祖父の時代から来院されていたという方もおられます。ですから診察では高齢の方にも聞き取りやすいよう、ゆっくり丁寧にお話しすることを心がけています。患者さんの症状としては風邪や生活習慣病のほか、父の専門である循環器内科や私の専門である呼吸器内科の診察を求めて来られる方もいらっしゃいます。心臓が悪い方は呼吸器に症状が出ることもあるため、父とすぐに連携が取れるのが当院の強みです。また私は一宮市民病院で現在も非常勤として毎週外来を担当していますので、入院が必要になった患者さんをスムーズにご紹介できる体制も整っています。当院と病院とで自分の目で患者さんの状況を把握できるので私にとっても安心です。

ご専門の呼吸器内科で力を入れていることはどんなことですか?

呼吸器内科というと「どんな症状でかかったらいいかわからない」という方もいらっしゃいますが、一番イメージしやすいのは「咳」でしょうか。咳が長引く場合、怖い病気ですと肺がんや結核、間質性肺炎などがありますが、日常的に起こり得るものでは、喘息や慢性化すると蓄膿症ともいわれる副鼻腔炎、意外なものでは逆流性食道炎なども考えられます。咳は「ただの咳」と思われがちで来院するまでに時間がかかってしまい、検査すると喘息だったという方は多いです。喘息は、もともとアレルギー体質である人がハウスダストや黄砂などアレルゲンになり得る物質を吸い込むことで、空気の通り道である気道に炎症が起こる状態になる病気です。咳が2週間ほど続くのならば風邪や軽い気管支炎以外の疾患が疑われますので、ぜひ受診し検査を受けていただきたいです。

呼吸器ではほかにどのような病気がありますか?

水野秀和院長 みずの内科クリニック4

COPD(慢性閉塞性肺疾患)といって、タバコの煙に含まれる有害な粒子やガスにより肺や気管支が炎症を起こす病気もよく見られます。この場合も咳や痰を日常のことと気にしないでいると、「息苦しい」と感じる頃にはかなり症状が進んでいることになります。壊れた肺の細胞は元の健康な状態には戻りません。肺機能が著しく低下し重篤化すると呼吸不全に至る可能性があり、酸素ボンベを用いる酸素療法になる場合もあります。定期健康診断でのエックス線写真だけで発見するのは難しく、呼吸器内科専門の医師による診察と肺活量検査による早期発見が重要になります。治療はまず禁煙、そして吸入による投薬のほか、食事指導や体力回復のためのトレーニング、呼吸指導も行います。患者さん自身ができるだけ苦しい思いをしないで済むよう長く寄り添っていきたいと思います。

地域の健康寿命を延ばすことが使命

検査機器についても教えてください。

水野秀和院長 みずの内科クリニック5

エックス線撮影装置はもちろん、喘息を早期診断するための呼気中のNO(一酸化窒素)を測る機器や肺活量を調べる機器があり、肺の状態を観察して迅速に診断をつけることができます。呼吸器は治りづらい病気が多いのですが、症状を和らげたり進行を食い止めたりすることは期待できますので、治療の継続は非常に大切になります。開業している内科の中で呼吸器のクリニックは少ないと思いますので、私のような専門の医師たちが頑張って治療していかなければと思っています。また最近では、睡眠時無呼吸症候群の検査も増えました。「寝ているときに呼吸をしていない」とご家族に指摘されて受診されるのです。検査は、ご自宅で就寝時に機器を装着し呼吸の状態や体の酸素飽和度を測定するもので、負担が少なく簡単にできます。無呼吸の状態は心臓に負担がかかり、心不全などのリスクもあるため早期発見、早期治療が望まれます。

こちらでは舌下免疫療法もされているそうですね。

はい。アレルギーの原因物質がスギ花粉あるいはダニと診断された方に対しての治療法になります。患者さんのうち1~2割は喘息を発症しやすいという現状があり、呼吸器内科といえども鼻炎やアトピー性皮膚炎も含めて対応したほうが良いのではないかと考え、舌下免疫療法を始めました。治療は舌の下に薬を含むもので毎日続けます。治療期間は3~5年と長くかかるのですが、将来的な改善をめざすもので、毎年苦しみがひどいようであれば治療をお勧めしたいですね。希望される患者さんは年々増えている状況です。

今後の展望についてお考えをお聞かせください。

水野秀和院長 みずの内科クリニック6

喘息やCOPDなどの呼吸器疾患、アレルギー性疾患は早期発見、早期治療に加え、治療を継続することが生活の質を保つ重要な鍵となります。治療を継続していただけるよう、当院がいつでも患者さんが来やすく相談しやすい場でありたいですね。当院のスタッフは父の代から勤務してくれている人も多く、患者さんのことはもちろんご家族のことも把握していて頼もしい限りです。父を見ていても患者さんとの長年の信頼関係が強いなあと感じます。私もこの地で60年以上という当院の歴史を引き継ぎ、スタッフと一緒に地域の皆さんが困っていることに対して適切な治療を提供していきたいですね。専門性を生かすとともに、開業医として、地域の皆さんの健康寿命を延ばすことが使命だと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

健康診断/3000円~1万2000円

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