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生田 順也 院長の独自取材記事

いくた内科クリニック

(一宮市/奥町駅)

最終更新日:2019/08/28

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名鉄尾西線奥町駅から徒歩10分ほどの所に建つ「いくた内科クリニック」。生田順也(のぶや)院長は、名古屋大学医学部を卒業後、県内の総合病院で呼吸器内科を専門に、多くの喘息患者の治療にあたってきた。1997年に出身地の一宮で開業、以来20年以上にわたり地域に根づいた診療を行ってきた。生田院長が診療の際に大切にしているのは、患者の話をよく聞くこと。診療時間に聞ききれない相談事は改めて時間を設定するなど親身な対応を心がけているという。「当院で完結するものは責任を持って、そうでない場合は振り分けを的確に行うことが重要」と話す生田院長。時代の流れ、地域のニーズに伴い今後は在宅医療にも注力したいと優しく話す生田院長に、これまでの道程や医療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2019年3月27日)

患者に頼られる地域のかかりつけ医でありたい

まず先生のご経歴をお聞かせください。

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私は一宮市出身で、小、中学校は市内の学校で、高校は名古屋市の旭丘高校でした。名古屋大学医学部に入って1986年に卒業し、初期研修は刈谷市の刈谷総合病院(現・刈谷豊田総合病院)で4年ほど勤務した後、名古屋大学医学部附属病院に3年在籍しました。そこで喘息をテーマに論文を書いて博士号を取り、瀬戸市の公立陶生病院に赴任しました。将来的には開業を考えていましたが、直接のきっかけは父が脳梗塞で倒れたことですね。妻や子どもたちも介護してくれましたが、私は通勤だけでも1時間以上かかる場所でしたので、地元で働いてほしいという家族の要望もあり、開業を考え土地を探し始めたんです。実はこの土地は妻の実家なんですよ。空いているからここで開業しては、ということで、1997年に開業しました。私の姉も同じ町内に嫁いでいましたから、ここは私にとっても以前からなじみのある土地でしたね。

この地域やクリニックの患者層について、何か特徴はありますか。

ここ10年ほどでこの地域は大きく変わりました。一宮はもともと繊維業で栄えた町でしたが、それが衰退して工場跡地が残っていましたが、現在は名古屋市の通勤圏に入ってきているので、ベッドタウンになっていますね。特にこの周辺には新しい家やマンションなどもたくさん建つようになり、風景が一変しました。ここは古い昔ながらの家と、新しい家とが混在している地域です。当院は内科一般、小児科、アレルギー科ですから、来院される方はお子さんも高齢者の方も多く、患者さんの層が二極化しているという感じです。私が喘息の専門ということを聞いた親御さんが、咳が長引いて止まらない、というお子さんを連れて来られるケースも多いですね。

いつも診療時に心がけていることやモットーはなんですか。

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まず患者さんの話をよく聞くことですね。ただ、診療時間中では限りがあります。例えば認知症が進んだおばあちゃんのことをご家族から相談されたときなどは、ゆっくり対応していると普段の診療が止まってしまいます。緊急性が少ない場合には、水曜日や土曜日の午後など、別の時間を設けてゆっくりお話を伺い、一番良いと考えられる方法をご提案するなど、工夫しています。予約については、地域柄高齢な方も受診しやすいよう、インターネットや電話ではなく、休診時間に玄関にある診察券入れで診察の順番を取る方式を取っています。また、得意な分野はもちろんしっかり治療しますが、専門的な治療が必要な場合などは総合病院などへ紹介します。内科の役割の半分は振り分けをすることだといわれています。まず、患者さんが具合が悪くて困った時に最初に頼ることができる、かかりつけ医でありたいと思っています。

病診連携でその後のフォローもしっかり担う

医師をめざされたきっかけ、また呼吸器内科を専門とされた理由は何ですか。

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私は今は丈夫になりましたが、小さい頃には体が弱く、よく熱を出して近くの小児科の先生にほぼ毎月ぐらいかかっていたんです。それで子どもの頃から関心はありましたね。一番のきっかけは、父がかかりつけの先生に、普段の診療の中で大動脈瘤を見つけてもらったということです。そういう体験もあり、医師という職業の重要性をあらためて認識しました。進路をはっきり決めたのは高校に入ってからです。進学校で周りにも医学部をめざす友人が多かったものですから、その影響もありましたね。呼吸器内科を専門にしたのは、初期研修で行った刈谷総合病院の上司が呼吸器内科の専門の先生で、その先生に勧められたというのがきっかけです。その関係で、大学に戻ってからも喘息の研究で論文を書き、博士号を取ることができました。

得意とする治療やこだわりの設備などはありますか。

呼吸器、喘息が専門ですので、その分野に関しては特に、的確に診断して治療を進めていくように努めています。お子さんの場合、お母さんはなかなか喘息ということを認めたがらない傾向にあるようですが、熱がないのに咳が続くとか、咳でもどしてしまったり夜眠れないという場合、アレルギーの検査をして喘息なのかどうかを診断することが大切です。現在は気管支のアレルギーを調べる機械が進歩し、幼稚園くらいの小さなお子さんでも、息を吹き込むだけで調べることが可能になっているんですよ。そこで喘息と診断された患者さんには吸入ステロイドを勧めます。治療を進めながら、定期的にこの機械で検査して、数値で経過を追って、症状が安定するようにコントロールしていきます。

病診連携についてのお考えをお聞かせください。

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当院で治療が完結するものは、ここできっちり責任を持って対応します。でも、そうでない場合は適切な病院をご紹介させていただきます。病院にはそれぞれ得意な分野がありますし、よく知っている先生にはすぐ電話もかけられますし、そういう振り分けを的確に行うことは重要です。紹介先で治療したら、その後のフォローはまた当院で担当する、という形で、現在も連携は取れていますね。紹介状の返事も治療経過についても連携先から連絡が入るので、先方でどんな治療が行われたのかも把握できるようなシステムになっています。総合病院などへ送ったら送りっぱなしではなく、帰ってきてからのフォローをしっかりしていく、それが現在のかかりつけ医にとって大切なことだと考えます。

地域のニーズに応えて在宅医療にも注力

こちらでは在宅医療にも取り組まれているそうですね。

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はい、今は一人暮らしのご高齢の方が非常に多いですからね。当院では、今まで通院されていた方で通えなくなった、という方からの依頼で、現在3人のお宅に往診に行っています。現在の往診は、以前のような依頼されてから往診するスタイルとは違って、どちらかというと定期的に伺う訪問診療です。地域の訪問看護ステーションから派遣されている訪問看護師さんと連携して、ミーティングなどで患者さんの情報を共有し、できるだけ患者さんの希望に沿えるように、と考えています。高齢化が進んでいますから、今後ますます重要になってくる分野でしょうね。

普段、健康のために実践していることはありますか。

定期的なことでは、スポーツジムに週に1回通っています。実は、開業してしばらくして、すごく太った時期があったんです。勤務医時代は動き回っていたのが、開業したら座っての生活が中心ですね。毎日診療で忙しく、運動もやめてしまっていたら、みるみるうちに体重が20キロも増えてしまいました。コレステロール値などもぐんと上がってしまい、こんなことではいけないと思い、生活のリズムを見直して運動をするようになりました。2年ぐらいで以前の体重に戻して、そこからはずっと維持しているんですよ。

今後の展望をお聞かせください。

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まずは、当院を頼りにして通っていただいている患者さんがたくさんいますから、その方々に応えるためにも、私自身が健康に気をつけて、ずっと長く診療を続けていきたい、ということですね。日常の診療はそのまま継続してやっていきます。さらに、今後は高齢者に対しての対応についても、訪問看護ステーションなどとの連携を密にして、患者さんやご家族ともよく話し合って、一番良い方法を一緒に考えていく、ということが大切になってくると思っています。

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