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後藤 秀成 院長の独自取材記事

まつお乳腺クリニック

(豊橋市/豊橋駅)

最終更新日:2021/01/25

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豊橋駅から歩いて10分程の住宅地にある「まつお乳腺クリニック」。2003年に前院長の松尾康治先生が開業した「まつおクリニック」から、2020年4月に乳腺専門のクリニックとして名称変更した。松尾先生に変わって、元副院長であった後藤秀成先生が院長に就任したが、松尾先生との二人体制は変わらず続けている。院長となった現在も豊橋医療センターでの手術と乳腺専門の外来診療を受け持つ後藤先生は、クリニックの患者に手術が必要になれば、すぐに同病院へ手術の手配をし、執刀も担当しているのだという。「一人の患者さんを初診から手術、術後の経過観察まで一貫して診ることができるのは当院の強みです」と話す後藤先生に、院長となった経緯からクリニックの今後までを聞いた。
(取材日2020年11月24日)

乳腺治療の師弟関係からクリニックの院長に

2020年4月に院長に就任されたそうですね。これまでの経緯を教えてください。

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前院長だった松尾康治先生は、私が研修でお世話になった豊橋市民病院の外科副部長でした。乳がんの乳腺診療について教えていただいた最初の先生で、それから師弟関係がずっと続いています。数年前に松尾先生から「クリニックを継承してほしい」と声をかけていただきました。私も豊橋市出身で、最終的には地元に戻って医療を行っていきたいと考えていましたので、ありがたくお受けしました。初めの1年間は、クリニックでの松尾先生の診療を経験し、今年の4月から私が院長となり、松尾先生は副院長として現在はサポートしていただいています。

クリニックに勤務する以前のご経歴についても教えてください。

地元の豊橋南高校を卒業し、東京の日本医科大学を卒業後は、豊橋市民病院に戻って研修をし、2年目からは外科の医師として働いていました。その後は静岡県の磐田市立総合病院、愛知県に戻って名古屋大学医学部附属病院と中京病院外科医長を経て、安城更生病院で外科部長として8年半勤務しました。途中からは乳がんを専門にしていましたが、すべて一般病院の外科ですから、消化器全般の外科治療もしていました。消化器疾患や高血圧などの生活習慣病に対しても経験がありますので、そういった観点からの多岐にわたりアプローチもできると思います。

外科の医師として経験を積まれたのですね。外科の医師をめざそうと思ったのはどうしてですか?

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医師になるなら、手術に携わる外科に進みたいと思っていました。たまたま研修に選んだ豊橋市民病院が、外科の症例数の多い病院だったことも影響していたと思います。また、幼い頃から細かい作業が好きだったり、ピアノを習っていたことも手先を使う手術に向いていたのかなとも思います。手術で病気を治せる外科治療にやりがいを感じていますし、この道を選んでよかったというのが実感ですね。医師という職業を選んだのは、機械や物ではなく人と関わる仕事に就きたいと思ったからです。幼い頃から人と接することが大好きだったので、手術だけでなく外来診療にも魅力を感じています。

病院の協力を得て、手術や抗がん剤治療も行う

後藤先生が院長となってから、大きく変わった点はありますか?

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現在、私は豊橋医療センターで月曜日に手術、金曜は抗がん剤治療などの乳腺専門の外来診療を担当しています。当院で診た患者さんについても、希望されれば豊橋医療センターで入院・手術を受けていただき、退院後は当院で継続受診できるよう体制を整えています。他のがんに関して言えば、内科の医師が診察して外科の医師が手術をするのが一般的な流れとなっていますが、乳がんに関しては、当院と豊橋医療センターの御協力をいただき、一貫して私が初診から手術、その後の薬物療法や放射線治療まで携わることで、患者さんにも安心していただけるのではないでしょうか。病院と連携することで、検査でもしがんが見つかっても、スムーズに治療へとつなぎ、退院後にはまた当院で定期検査へとシームレスな診療の提供につなげていくことができ、私としても患者さんに対して責任を果たせるのではと思っています。

診察する上でどんなことを大切にしていますか?

突拍子もない治療をするのではなく、エビデンスに基づいた基本的な治療を患者さんに提供することが大事だと思っています。なので、都心の大病院でもやられていることと同等の診療を提供できるようにいつも心がけています。これまで培ってきた知識と新しい知識を融合して、標準からずれないような治療をすることが、ベースとなっていますね。今ある治療のベストを患者さんにお勧めした上で、患者さんの意思を尊重しながら治療法を一緒に考えていきます。乳がん手術に関して言えば、部分切除や全摘、あるいは乳房再建などいろいろありますから、患者さんの希望を尊重したいと思っています。

乳腺専門クリニックということですが、乳がん以外にはどんな病気がありますか?

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クリニック開業当初から、乳腺疾患に長く携わってきた松尾先生のご経歴を見て、乳がんの患者さんが多く来院されていました。当院は乳腺専門のクリニックですので、患者さんのほとんどが乳がんですが、良性の乳腺疾患もとても多く診ています。また、特に乳腺検診は積極的の取り組んでいます。急に痛くなって来院される乳腺炎の患者さんや男性の患者さんもいます。乳腺炎は腫瘍形成することもあり、産婦人科や助産院から治療を依頼されることもあります。受診される方々の主な症状は、乳房の痛みや張り、違和感、しこりなどですが、そこから乳がんが発見されることがあるので、詳しい検査は重要です。

できるだけ多くの人に乳がん検診を受けてもらいたい

前院長の頃から早期発見、早期治療に注力されていました。検診について教えてください。

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検査項目は、マンモグラフィとエコー、触診があります。マンモグラフィは石灰化で見つかる早期の乳がんを見つけることができますし、エコーは診断機器の進歩により、数ミリの小さな病変を発見できるようになってきました。一般的には、20代から30代はエコー中心で、40代からはマンモグラフィとエコーを併用することを推奨しています。50代以降は、放射線による二次がんのリスクも下がりますからマンモグラフィを中心とした検診をお勧めしています。マンモグラフィとエコー検査を併用した方が発見率が上がるというデータもあります。乳がんが存在しても、大きさや状態によっては見つかりにくいことがありますので、定期的に継続して検診を受けることをお勧めします。検査結果は当日にお知らせするようにしています。

新型コロナウイルス感染症の影響で検診を受ける人が減っていると聞きました。

新型コロナウイルスの影響で、豊橋市の公的検診案内の発送が遅れ、乳がん検診もしばらく滞っていました。検診がなければ、発見が遅れてしまい、助かるがんも治療の選択肢が少なくなってしまうかもしれません。肝臓がんや膵臓がんに比べると乳がんは早期であれば治療の見込みは期待できることもありますので、より多くの方に定期検診を受けていただきたいと考えています。当院で継続的に検診を受けていただければ、過去の画像との比較もしますので、毎年、受けていただくのが理想です。また、状況によっては急速に大きくなる場合もありますから、何らかの異常を感じた場合は、検診時期を待たずに受診することも大切です。

最後に、今後の展望をお願いします。

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一般のクリニックで、手術から抗がん剤治療までできるところはあまりありませんが、幸い豊橋医療センターとの協力体制があり、手術ができる環境が整えられたというのは、ありがたいことだと思っています。この環境を生かして、今後も責任を持って患者さんの治療を続けたいですね。万が一、再発しても豊橋医療センターという場をお借りして抗がん剤治療もしていますし、クリニックの診療開始前に、手術をした患者さんの回診もしています。病院と行ったり来たりにはなりますが、松尾先生の協力をいただきながら、この体制を続けていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・マンモグラフィー(2方向のみ)
6000円(税込)
・エコー+触診
4000円(税込)
・マンモグラフィー+エコー+触診
9000円(税込)

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