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小石 麻子 理事長の独自取材記事

医療法人 小石マタニティクリニック

(豊橋市/豊橋駅)

最終更新日:2021/01/06

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愛知県道502号豊橋環状線沿いに位置する「小石マタニティクリニック」は、開院から半世紀以上にわたり豊橋市を中心とした東三河地域の女性の健康と安全な出産を支え続けてきた。理事長を務める小石麻子先生は女性が幸せに、そして健康的に生活できる手助けをすることを常に念頭に置き、日々患者に接していると語る。2003年には「小石チルドレンクリニック」、そして2016年11月には「小石整形外科クリニック」を開院し、女性だけでなく家族全体の健やかな生活を支えられるよう、現在もなお前進し続けている小石理事長にとって、診療に対する揺るぎない信念とは何か。取材を通して詳しく聞いた。
(取材日2016年11月24日/更新日2021年1月5日)

世代を超えて信頼され続けるクリニックをめざす

ホテルのような雰囲気で、とても落ち着けますね。

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15年ほど前に現在の場所に移転し、それに伴い内装も一新しました。産婦人科に限らず、患者さんがクリニックへ足を運ぶ時は緊張しているもの。特に産婦人科は内診などもありますので、緊張もより大きいものでしょう。ですから、まずはリラックスしていただき、スムーズに診療へ進めるようにすることが大切と考え、このような造りとなりました。診察までのお時間も楽しく過ごしてもらえるよう、待合室でハンドマッサージをしたり、4階レストランスペースをご利用いただけるようにしています。当院は1964年に私の祖父が前身となる「小石産婦人科」を開院し、時を経て現在の「小石マタニティクリニック」へと成長してきました。祖父の代から数えて50年以上、地域の皆さんの診療にあたっています。

2世代、3世代にわたって来院される患者さんもいらっしゃいますか。

当院で生まれた赤ちゃんが成長し、今度はお母さんとして来院するということも多いですよ。開院当初から当院をご存知という方もおり、初代院長の時代に出産し、その後も通院してくださっている方の中には、私や私の母である現院長の幼少期を知っているという方もいらっしゃいます。何世代にもわたり診療していることもあり、地域の皆さんにも親しみを持っていただけているように感じています。おかげさまで産科も婦人科も多くの患者さんに来院いただいて、妊娠・出産を機に産科で診療を続けていた患者さんが、出産後もそのまま継続して婦人科もご利用いただくことも多いですね。

診療を行う上で基盤となっているお考えはありますか。

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人の成長は、出生後からスタートするわけではなく、妊娠した瞬間から始まります。受精卵という1つの細胞が細胞分裂を繰り返し、やがて胎児となり赤ちゃんとして生まれてくる。おなかの中で過ごす、とても神秘的でかけがえのない時間をより良い環境で過ごすことが、赤ちゃんの人生の土台となる。そのため定期健診でも、単に異常がないかを確認するだけではなく、お母さんやおなかの中の赤ちゃんとしっかりコミュニケーションを図り、心身ともに健やかであるかを診ることが大切なのです。そして人が育てば地域が育ち、地域が育てば、社会が育っていきます。私たちは診療を通して社会を育成する一端を担っている。その考えを忘れることなく、診療にあたっています。

医療を通して母子の一生を支え、社会を育む

患者さんと接する時心がけていることは何ですか?

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患者さんの抱えるストレスを解きほぐし、良好な信頼関係を築くことです。特に妊娠中の場合、体や心の変化が大きいため、ストレスを抱え込みがちです。しかしストレスを抱えたままだと、妊婦さんや赤ちゃんはもちろん、ともに生活するご家族も幸せな状態とは言えませんよね。まずは皆さまが幸せであるためにも、ストレスを解きほぐし、少なくしていくことが大切なのです。妊娠期間中の過ごし方は赤ちゃんの一生にも大きく影響します。だからこそお母さんが健やかな生活を送れるよう手助けするためにスタッフ全員が行動し、患者さんと接しています。皆さん小さな悩みも話してくださいます。女性ばかりなので、異性にだと恥ずかしくて話しづらいことも口にしやすいのかもしれません。

産婦人科の医師を志されたのも、ご家族の影響から?

祖父も母も産婦人科の医師でしたから、子どもの頃から医師になるものだと思っていました。家族の背中を見て育ったため、産婦人科医が体力的にも精神的にもいかに厳しく、大変な仕事かということは子どもの頃から身を持って感じていましたが、産婦人科を専門とすると決めました。いろいろな科を勉強していく中で、産婦人科以外に興味を持つこともありました。しかし最終的に産婦人科を選んだのは、内科と外科、双方の観点からアプローチできる点に、医師として大きな魅力を感じたからです。加えて、やはり女性の一生に寄り添い支えることのできるという点も、決め手の一つとなり、大きな覚悟を持って産婦人科を選びました。大学卒業後は国立国際医療センター(現・国立国際医療研究センター)にて臨床研修指導の担当医師として仕事を行い、豊橋市民病院にて地域連携について学んだ後、当院へ戻りました。

こちらは小児科・整形外科との連携も貴院の特徴の一つですね。

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分娩直後の赤ちゃんの異常にすぐに対応するためには小児科の医師が大きな力を発揮します。また、お子さまが健やかに成長していくためには、やはり小児科のかかりつけ医は不可欠です。お子さまの生まれた産婦人科と小児科が密に連携していることは、お母さんにとっても大きな安心感となると思います。整形外科との連携を打ち出しているクリニックはあまり多くないかもしれませんが、生まれてきた赤ちゃんに内反足や変形、多指症といった異常が見つかることは、実は珍しいことではありません。もしも異常が見つかった段階でも迅速に対処できればその分予後も良い方向へつなげられます。また、女性ホルモンと骨とは大きく関わり、骨折による寝たきりの状態は明らかに男性より女性に多い現状があります。そこで思春期から老年期の女性の健康のために整形外科との連携も深めております。

健診を通して自分自身の体を知り、生き方を考える

いろいろなイベントを行っているようですね。

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音楽やバイオリン演奏は私の趣味でもあるのですが、当院で出生した赤ちゃんが成長して幼稚園に通うようになると、クリニックに来院し、今度はおなかの赤ちゃんに歌やバイオリン演奏をしてくれるという企画があります。妊婦さんを対象とした「胎教教室」に不定期ですが、子どもたちが参加してくれるのです。子どもたちの歌声や音色は、純粋で一生懸命で本当に心に響きます。ここで出生した赤ちゃんがこんなに素晴らしく成長し、また人に感動を与える存在になれることに私も涙を流してしまうほどです。参加している妊婦さんもおなかに優しく手を触れながら、赤ちゃんと一緒に音楽に聴き入り、涙を流していらっしゃる方もいます。演奏後「おなかの赤ちゃんもよく動き回っていました」という声をよく頂きます。赤ちゃんの将来像を目の当たりにすることで妊婦さんには、より赤ちゃんを慈しむ気持ちが育まれていくように感じます。

今後の展望についてお聞かせください。

これからも産婦人科・小児科・整形外科が連携し合い、地域の皆さまが健やかに生活できるようサポートしていきたいです。妊娠中や更年期障害など、体に大きな変化が出る場合、薬による対処だけでなく、トレーニング、運動による底上げも欠かせません。整形外科ではリハビリテーション施設にも力を入れておりますので、女性の健康を支える目的としてトレーニングを取り入れています。そして1人の医師として、今後もどんな状況においても最善を尽くせる存在であり続けたいです。お産は命にも関わります。しかし、ただ命を救えればいいというものでもありません。常に何が最善なのかを考え、それに対応できるようにすることが何よりも大切だと考えております。

読者へメッセージをお願いいたします。

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女性の生き方は以前と比べ多様化していますが、皆が自由に充実した生活を送ることは、まだまだ容易なことではありません。婦人科系疾患に限らず、妊娠・出産においても時期やその後の育児に悩むことは多いと思います。女性としての生き方そのものに悩む方もいらっしゃるでしょう。数ある悩みを少しでも減らすためには、まずは健診で自分の体を知っていただきたいです。もしも今後妊娠を検討していて、産み方や時期で悩んでいる方がいれば、ぜひ相談してほしいですね。女性の一生のうちで、何か不安を感じたらまずは産婦人科へ足を運んでください。きっとお役に立てると思います。

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