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加藤 光男 院長の独自取材記事

ひらばり眼科

(名古屋市天白区/平針駅)

最終更新日:2024/10/23

加藤光男院長 ひらばり眼科 main

名古屋市営地下鉄鶴舞線・平針駅から徒歩3分。にぎやかな街中の一角にたたずむビルの1階に「ひらばり眼科」がある。加藤光男院長が1988年に開業して以来、35年にわたり地域のかかりつけ医として近隣住民の目の健康を守り続けてきた。長い歴史の移り変わりの中で、診療スタイルも変化を繰り返してきたと加藤院長は話す。近年においては、就寝時に専用のコンタクトレンズを装着することで角膜を平坦化させ、近視視力を補正することを図るオルソケラトロジーに注力。院長とともに患者の目の健康を守る視能訓練士が、現在産休中のスタッフも含め6人在籍。そんな同院について加藤院長から詳しく話を聞いた。

(取材日2023年7月27日/情報更新日2024年9月27日)

オルソケラトロジーを導入し小児眼科に注力

時代のニーズに合わせ、求められる医療に応えてきたそうですね。

加藤光男院長 ひらばり眼科1

目に関する心配事があればまず頼ってもらえるような、地域のかかりつけ医であり続けるためには、患者さんの要望を理解し、それに応えるための新しい知識と技術を取り入れることが不可欠です。長く医療に携わっていると、時代によって求められる診療は変化し続けているのだと感じることも多いですね。開業してからの10年ほどは、一般眼科や仮性近視の治療に努め、その後15年は、レーシック手術を数多く手がけました。2010年頃からはオルソケラトロジーによる近視矯正に力を入れてきました。小児の近視については、軽度であれば生活指導を行い、ある程度進行している場合はオルソケラトロジーを勧めます。また、現在もより良い治療を提供するために、新しい治療法が発表されたら積極的に調べてみたり、全国各地で行われる勉強会に参加したりして、常に先進の治療が提供できるよう努めています。

現在もなお、勉強の欠かせない毎日なのですね。

仕事や勉強が趣味だと言っていいかもしれません。長年にわたり眼科を専門として学んできたことで、医療の進歩や変化を見てきました。だからこそ、学び続けることの重要さ、大切さを理解しています。そしてクリニックの役割として大切にしていることは、一次診療です。まずは、病気を早期に見つけ適切な治療を行う。そのためには、適切な診断ができるよう新しい検査機器を積極的に導入しています。また必要があればより専門的な医療機関へ紹介します。

患者さんの層についてお聞かせください。

加藤光男院長 ひらばり眼科2

全年齢通して幅広くいらっしゃいますが、小児眼科に力を入れていることもあり、斜視、弱視や近視といった症状に悩まれている小児の患者さんは多いです。近隣だけではなく小牧市や知多市、豊橋市など遠方からも多く来院されていますね。検査や説明を丁寧に行うことをモットーとしていますが、これも優秀な視能訓練士が6人在籍しているからこそできることですね。小児以外では高齢の方が多く、その間の年代ではコンタクトレンズの処方や緑内障の患者さんが多めです。

患者との架け橋になる視能訓練士

小児眼科ではどのような特徴があるのでしょうか?

加藤光男院長 ひらばり眼科3

例えば弱視は3歳頃には治療を始め、6歳頃までに終了しておかないといけません。タイムリミットのある病気のため、親御さんの悩みや不安も大きなものになりますから、カウンセリングには特に力を入れ、親御さんの不安を取り除くようにしています。また小さいお子さんの場合、上手に検査ができないこともあるんですよ。当院ではお子さんの検査についてもトレーニングを積んでいる視能訓練士が対応し、お子さんがリラックスした感覚で楽しく検査や治療に取り組めるようにしています。視力検査でも普通に上から「これ見えますか?」と順番に聞いて、その数値だけ先生に伝えるのではなく、例えば1.2まで見えていても、しっかり見えているのか、0.8あたりから見えづらそうだとか、その時に気づいた様子も必ず伝えます。またその子の性格や集中力、緊張の度合いなどによって検査の仕方や順番を変えることもあります。

視能訓練士さんの役割も大きいのですね。

国家資格でもある視能訓練士は、一般的な検査はもちろん、斜視や弱視の訓練のエキスパートであり、眼科診療になくてはならない存在です。当院では、視能訓練士が患者さん一人ひとりに目を配り、気を配り、心を配り「より良い治療のためにできること」を常に考えてくれているのがありがたいですね。患者さんからの質問や相談を踏まえ、どんなふうに治療を進めたいか、といった要望を患者さんに代わって僕に伝えてくれることもあります。また、医師と視能訓練士の間では数秒でわかる内容でも、患者さんには何倍にも増やし、かみ砕いてわかるようにお話ししてくれます。例えば緑内障の患者さんで、僕から「まだ大丈夫だから様子を見ましょう」と言われても、本当に大丈夫なのか心配される方もいらっしゃるでしょう。その場合は「こういう理由で大丈夫なんですよ」と説明を補足してもらうようにしています。

視能訓練士の皆さんは、医師と患者さんの架け橋のような存在なのですね。

加藤光男院長 ひらばり眼科4

治療で求めるものは、患者さんによってまったく異なります。患者さん一人ひとりの性格や生活習慣も踏まえることが欠かせないのです。患者さんの希望に合わせたプランを立てるためにも、やはり彼女たちがいなくては始まりません。最近ではレフラクトメータという視覚検査機器を使った検査が3歳児健診でも使われるようになり、小児の弱視などの早期発見に役立っています。しかし2〜3歳時はまだ視力が伸びている途中なので、0.6でもその後の成長を妨げる要素がなければ様子を見て、何か問題があれば対処するということになります。また両眼の視力が1.0でも片目は0.2という場合もあり、生まれた時からその状態であればお子さん自身は気づいていないことがほとんどです。そういったさまざまなケースにおいて、機械に頼るだけでなくお子さんの目の動きや体の動きとの関係などに注目しながら自分の感覚を鍛えています。

すべては患者のために。患者に真摯に寄り添う

視能訓練士の皆さんとのコミュニケーションで気をつけていることは何ですか?

加藤光男院長 ひらばり眼科5

患者さんと深く接している彼女たちだからこそ気づけることは、とても多いと思っています。ですので、提案には必ず耳を傾け、積極的に取り入れるよう実践しています。常にいろいろと工夫して「こうしたほうが良いと思う」ということは提案してくれますね。待ち時間の改善であったり、お子さん向けのおもちゃを用意したり。診療はもちろんそういった心配りは、とても僕一人ではできないことですので助かっています。セミナーなどには自分から参加したいと言ってくれますし、常に勉強熱心なスタッフでいてくれるのもうれしい限りです。

クリニックの信条、モットーはありますか?

僕の尊敬する先生が言っていることなのですが、「すべては患者さんのために」ということですね。ありきたりに聞こえるかもしれませんが、これに尽きると思います。今よりよく見えるようにすることはもちろん、今の状態をキープしてそれ以上悪くならないようにすることも患者さんのためには大切なことです。医師と視能訓練士が連携を取り、これからも高い水準の医療技術を提供し続けていきたいと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

加藤光男院長 ひらばり眼科6

不安なことがあれば遠慮せずにお尋ねください。意思の疎通をしっかり行いながら、より良い治療ができるように、しっかりサポートいたします。患者さんに先端的な医療を提供するために、常に知識を吸収し還元することは、今後も継続していきたいですね。そして、患者さんへのサポートをより強化するためにも、多くの視能訓練士の育成に貢献できたらと考えています。視能訓練士が、医師と同等に治療の説明ができるようになれば、僕たち医師にとってもとても助かります。何より患者さんにとっても、相談できる相手が増えて安心感にもつながると思うのです。不安を抱える患者さんに寄り添うのは医師も視能訓練士も同じですから、患者さんの健康と安心のためにも、より高いスキルを持つ視能訓練士を育てていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/初回検査1万5000円~、レンズ代月々3000円(片眼)

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