全国のドクター8,884人の想いを取材
クリニック・病院 161,496件の情報を掲載(2020年1月20日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市名東区
  4. 上社駅
  5. 医療法人とく治会 朝日クリニック
  6. 朝日 憲治 院長、朝日 知子 先生

朝日 憲治 院長、朝日 知子 先生の独自取材記事

朝日クリニック

(名古屋市名東区/上社駅)

最終更新日:2019/08/28

67515

名古屋市名東区香南の住宅街にある「朝日クリニック」では、朝日憲治院長と妻の知子医師がそれぞれの専門性を生かしながら幅広い診療を行っている。内科や小児科、皮膚科、外科など11の科目を標榜。憲治院長は胃の内視鏡など検査全般から痔の治療などを、知子医師は内分泌内科や予防接種などを担当。2人で相談しながら治療方針を検討することもあり「院内セカンドオピニオン」として有効に働いているという。訪問診療のほか状況により時間外にもできる限り診療を受け付けるするなど、対応はきめ細かい。「病気でなく、人を診る診療」がコンセプトだ。「温かみのある地域のホームドクターであり続けたい」と話す二人に診療時の心がけや注力している治療分野などについて話を聞いた。
(取材日2016年7月20日)

生活背景なども十分に聞いた上で治療法を提案

たくさんの科目を標榜されています。役割分担はどうされていますか?

【憲治院長】当院では2人の専門性を生かしながら幅広いお悩みに対応したいと、内科、小児科、皮膚科、外科のほかに、胃腸内科、糖尿病内科、内分泌内科、肛門内科・外科、整形外科、リハビリテーション科を標榜しています。内科・小児科は2人で診つつ、胃の内視鏡検査や超音波検査など検査全般は私が担当。整形外科疾患、痔の治療も私が行っています。
【知子医師】私は内科一般。特に内分泌内科や小児科など。まずは受付で担当医師を決めるのですが、患者さんの話を聞く中でより合う方にバトンタッチしたり、患者さんの希望によっては2人で診たりするなどして、臨機応変に対応しています。2人で相談できるのは患者さんにも私たちにとっても心強いですね。いわば院内セカンドオピニオンのようなものです。

開業して21年が経ちます。どんなクリニックをめざしてきたのでしょうか。

【知子医師】アットホームで温かみのある、地域のホームドクターです。開業前、クリニックを建築している時に地域の人から声をかけられたんですね。「近くにクリニックが少なくて困っている」って。皆さん、当院の完成を心待ちにしてくれていたみたいで、開業当初から、子どもからご年配までさまざまな患者さんが来院してくれました。診療を重ねるうちに「朝日クリニックに行ったらどちらかの先生がなんとかしてくれるよ」というクチコミで来院される方増えてきましたね。ですので、祖父母やお孫さん、友人、知人など、患者さん同士がどこかでつながっていることも多いんです。開業当初の希望が実現して、地域の役に立っている実感があります。

診療時に心がけていることについてお聞かせください。

【憲治院長】患者さんの訴えを正確に聞き出すことです。お子さんやご高齢の方など、うまく自分のことを話せない人には、考えられる病気を想像しながら「こんな症状がないですか?」と引き出してあげるようにしています。「患者さんを大事にせないかん」と、開業医になったことでさらにそんな気持ちが高まりました。
【知子医師】一番はとにかく話をよく聞くことです。大きな病院では医師が忙しいので十分に問診ができないこともありますから、開業医としてできることを考えています。家族や生活などの背景なども含め、全部聞いてから「そうですね、ではこうしてみましょうか」とご提案することが多いですね。

胃の内視鏡と痔の治療に注力

注力している分野についてはいかがでしょう?

【憲治院長】胃の内視鏡検査と痔の治療には特に力を入れています。胃の内視鏡検査をご希望される患者さんが多く、当院では楽に検査を受けられるように経鼻内視鏡を採用しています。経鼻内視鏡は鼻から細い管を入れるもので、経口時に起こり得る吐き気の心配がありません。また私は勤務医の頃に外科を専門にしていたので、その経験を痔の治療に生かしてます。今、ジオン注射とも言われるALTA療法に取り組んでいるんです。これはいぼ痔の内痔核に有効で、有効成分を痔に投与することで血流が減り、痔が硬く小さくなっていきます。手術に比べて出血が少なく、同等の効果があると言われており、切らなくて良いため患者さんの負担が減ります。

医師をめざした理由や開業までのキャリアについてお聞かせください。

【憲治院長】父が産婦人科医として開業していたので、自然と医師をめざすようになりました。三重大学医学部を1978年に卒業後、名古屋医療センターで研修を積み、守山市民病院を経て名古屋大学医学部附属病院第二外科に入局。そこでは肝臓を研究して医学博士を取得しました。その後、岐阜県の土岐市立総合病院に7年半ほど勤務して開業しました。
【知子医師】私は3人の女姉妹の末っ子で、父が「これからの女性は何か資格を」と口癖のように言っていて。親戚に医者が多いことにも影響を受けました。1983年に東京医科大学を卒業後、東部医療センターで研修を受け、済生会病院や名鉄病院で内分泌を学びました。院長と出会ったのは勤務医時代に人から紹介されて。出産後は開業を見据えてさまざまな患者さんに対応できるよう、小児科や皮膚科などでの診療経験も積みました。

お互いに医師として尊敬しているところは何でしょうか?

【憲治院長】診療が丁寧で、患者さんの話を本当によく聞くところです。うまく話せない人、話をまとめられない人などいろんな患者さんがいますが、どの患者さんにもうんうんと頷いて。患者さんに信頼される医者です。精力的に訪問診療も行っています。
【知子医師】すごく冷静。たとえ慣れた疾患や治療であっても即決せずに、万が一のケースがないか熟慮を重ねた上で判断しています。診療する姿を見ていると、いつも何か考えているんですね、そして「うん、そうだな」といった様子で物事を決めていく。治療の痛みを最小限にする努力もしています。

一人の人間である患者を診ることが地域医療

訪問診療も行っているのですね。

【知子医師】ええ。長く通われていた患者さんで、途中で体が不自由になった方からご希望が多くて。高齢化が進み、自ら医療機関に足を運べない人が増えている中、当院でもできることはやりたいなと。院長と2人で担当する曜日を振り分けて、昼の休憩時間を中心にご自宅に伺っています。訪問先は主に当院の周辺ですが、中には引っ越した患者さんのために車で向かうことも。当院の周辺は開業時に比べて小学校のクラスが減っていて、高齢者がやや多い印象。患者さんに合った医療という点で言うと、診療時間外にも留守電にはせず、クリニックや、併設されている自宅にいる時はなるべく診療するようにしています。

休日はどのように過ごされていますか?

【知子医師】引退前には旅行に行こうねと言っているのですが、仕事のため長期にわたって休むのは難しくて。今は子どもを連れて別れて行くことはありますよ。院長と子どもが連れだって旅行に行き、年末年始は逆に私が子どもを連れて帰省してといった風に。子どもは娘2人なんですが、院長と仲がいいんですよ。
【憲治院長】私と娘たちだけで旅行に行ってると周囲からは珍しがられますね。多くは国内の近場なんですが、過去には娘たちとイタリアやスペインといった海外にも行きました。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

【憲治院長】胃の内視鏡検査と痔の治療は引き続き頑張りたいです。当院では乳がん検診と子宮がん検診以外は広く健診・検診を行っているので病気の早期発見にも貢献していきたいです。
【知子医師】今の医療は専門性を問われることが多く、もちろん2人の得意とすることは生かしていくのですが、患者さんはあくまでも一人の人間です。今後も病気だけではなく、生活背景を含めたその人全体を診ていきたいですね。それが地域医療だと思います。

Access