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鈴木 信子 院長、鈴木 正利 副院長の独自取材記事

若葉台クリニック

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2024/06/26

鈴木信子院長、鈴木正利副院長 若葉台クリニック main

一社駅から車で10分のところにある「若葉台クリニック」は、小児科、産婦人科を標榜するクリニック。院長の鈴木信子先生、副院長の鈴木正利先生が患者との信頼関係を大切にしながら妊娠中の健診や風邪などの治療を行っている。副院長の正利先生は、愛知県医師会立名古屋助産師学院の学院長など務めてきた経歴の持ち主。治療の特徴としては、免疫の獲得も考えて最初から強い薬は出さないところ。ゆっくり病気を治していくべきという信念のもと、本来備えている自然治癒力や自分で病気に向かう力を大切にした治療を行う。名古屋市名東区、千種区、守山区を中心に、この地区に根差して真の意味で患者のためになる治療をし、安心して帰路についてもらいたいと語る院長と副院長に話を聞いた。

(取材日2018年10月3日/情報更新日2024年6月17日)

患者が本来持つ力を引き出し、免疫の獲得をめざす

こちらのクリニックならではのシステムや工夫している点をお教えください。

鈴木信子院長、鈴木正利副院長 若葉台クリニック1

【副院長】大手通信会社と協同開発した自動予約システムを全国のクリニックの中でも早くに導入しました。開業当初はドアを開けるとずらりとお母さん方が並び、順番を待つ患者さんが多かったからです。また、このシステムを導入することで、感染予防にも一役買っています。感染する病気で来院した患者さんもいれば、予防接種だけで足を運んだ方もいます。いろいろな体調の方が待合室を共有することで具合が悪くなってしまうと、何のために来院したのかわからなくなってしまうかもしれません。また、レイアウトも工夫し、予防接種の待合室を一番奥に。予防接種後はショックが起こる危険性も考えて、20分以上待機していただいています。

小児科としての工夫や治療方針はどのようにお考えでしょうか。

【院長】一番優先に考えているのは、ご両親が安心して育児に向かえることだと思います。子どもを育てるのに、自分が自信を持って、お子さんと一緒に楽しく育児ができていけばいいのではと。多少病気をしても、それによって命に関わることがなければ、じっと見ている姿勢も大切だと思います。
【副院長】治療については、初めから強い薬は出さないという考え方。子どもは自分の抵抗力で病気と闘いながら、抵抗力や免疫を作らなくてはならないと思うのです。いっぺんに強い薬を出せば、短時間で症状は治まるかもしれませんが、免疫は獲得できないのです。

産科のシステムと、分娩までの役割はどのようになっていますか?

鈴木信子院長、鈴木正利副院長 若葉台クリニック2

【副院長】分娩は当院では扱っていません。万一の際は最低でも産婦人科は3人以上、できれば総合病院のように10人前後の医師がいないと、いざというときに助からないこともあるのです。当院では健康診断を行い、最初からハイリスクや、血圧が高いなどの症状があったときは早めに大きい病院に送り、問題ない人は32週まで見てお産が近くなってから病院に行ってもらいます。名古屋市内の方だと20週から25週くらいまでに一度、紹介をしており、里帰りは32週までが目安。33週から実家に帰るようになります。万一の時は愛知医科大学病院や名古屋第二赤十字病院などに紹介しています。

多くの母親の味方でありたい、その取り組みと工夫

クリニック内で工夫していることはありますか?

鈴木信子院長、鈴木正利副院長 若葉台クリニック3

【院長】お母さんが安心して育児ができるように教育的配慮をしています。ためになるようなパンフレットや新聞の切り抜き、本なども取りそろえているのが特徴です。
【副院長】子どもの病気を早く治してすぐ働きに行きたいという方、すぐに治らないとイライラする方も多く見受けられますが、それは本当はよくないことだと考えています。自然の経過を助けてあげることが大切だと思います。ここはホームドクターとしての役割を担っているので、できるだけの治療はしますが、病状に応じて専門の医師のもとに行くよう勧めることもあります。例えば重い病気が疑われるときは、総合病院への受診をお勧めしたり、股関節が心配なときは小児整形外科へ紹介したりしています。

心に残る患者とのエピソードはありますか?

【副院長】ずっと前にこのクリニックに妊婦健診のために来院し、総合病院で出産した方が、大きくなったその時のお子さんの妊娠でまたここに一緒に来てくださるなど、親子2代で来院されることがあります。開院して30年余りたったので、そのようなサイクルに入ってきたんだなとしみじみ感じています。
【院長】「元気になりました」と言われたり、「よくなった」と感謝の手紙をいただいたり、おばあちゃんが母親と孫を連れてきて、母親は小さい頃にここに通っていたんですよと言われると、とてもうれしくやりがいを感じます。

病院選びのポイントなど、アドバイスをいただけますでしょうか。

鈴木信子院長、鈴木正利副院長 若葉台クリニック4

【副院長】インターネットやクチコミなど、きっかけはさまざまあると思いますが、やはり直接会って相性を確かめるのがいいのではと思います。治療の時では相性がしっかり確認できないこともあるので、予防接種の時に確認することがお勧めです。そこでフィーリングが合えば、いろいろな相談ができるようになります。特に産婦人科はデリケートなお話や相談も多いので、メンタル面のフォローはとても大切だと思うのです。この先生ならこういう相談もできそうなどと考えて、使い分けをするのも一つの方法ではないでしょうか。

スタッフも含めて病院にいる多くの人が居心地良く

スタッフは、ベテランの方が多く在籍しているのでしょうか。

鈴木信子院長、鈴木正利副院長 若葉台クリニック5

【副院長】スタッフは総じて在籍年数が長めです。勤務開始から20年過ぎたスタッフも多くいます。ホームページにもスタッフ紹介がありますが、昔からの縁をとても大切にしています。夕方の受付の女子学生や看護学生は数年ごとに代わりますが、ここでの経験が勉強になればと願っています。
【院長】学生さんの場合、学校では学べない、現場での経験からスキルを身につけることができると思います。ここでのやり方に慣れてくれれば、だいたい学校を卒業するまでここで頑張る方が多いです。

地域の方にとってどんなクリニックでありたいとイメージしていることはありますか?

【院長】安心して通える、安心して帰れるということをモット―にしています。
【副院長】この地区に根差して、患者さんのもつ自然治癒力や免疫をつけることも鑑みながら良心的に治療にあたりたいと思います。妊婦健診のついでにワクチンを打ったり、小児科で子どもを診たついでに婦人科に相談したり。私は予防接種も担当していますが、ぱぱっと手早く打つのも子どもが必要以上に怖がらないように工夫している点です。来院したら、まず母子手帳を確認して、未接種のワクチンがあればお勧めしたり、他の注射を優先にしたほうがいいのではというアドバイスもします。

読者の皆さんにメッセージをいただけますでしょうか。

鈴木信子院長、鈴木正利副院長 若葉台クリニック6

【院長】「子どもはかわいいですよ!」の一言に尽きます。子育ての間疲れるかもしれませんが、本当に「お母さん」と求めてくれる期間は短いものです。過ぎた時間は戻ってこないので、今子育てをぜひ楽しんでほしい、またそのお手伝いをしたいと思っています。
【副院長】待合室で子どもをあやさないで、スマホをいじっているお母さんがいると、私は思わず注意してしまいます。壁にも「スマホをやっているお母さんはダメ」の日本小児科医会のポスターが貼ってあります。
【院長】子どもにとっては病気のときお母さんがそばにいてくれる、それが母親との信頼関係になって、将来何かあっても、お母さんあの時こんなに心配をしてくれていたんだ、自分は変なことをしてはいけないなとなってくるのではないかと思うのです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インフルエンザワクチン/1回3500~3800円 ※各種ワクチン接種は受診者の年齢などにより料金が異なります。詳しくはクリニックへご確認ください。

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