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目の疲れ・眼精疲労を防ぐための
生活習慣の工夫と改善点を提案

まじま眼科

(名古屋市名東区/藤が丘駅)

最終更新日:2021/10/12

まじま眼科 目の疲れ・眼精疲労を防ぐための 生活習慣の工夫と改善点を提案 まじま眼科 目の疲れ・眼精疲労を防ぐための 生活習慣の工夫と改善点を提案
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街中では、誰もがスマートフォンを片手に持ち、画面に見入る光景が当たり前に見られるようになった。教育や仕事の現場では、パソコン作業が増加し、子どもから高齢者まで、多くの国民が目を酷使し続けているといえるだろう。そんな中で注目されているのが目の疲れから、さまざまな体の不調を来す眼精疲労だ。たかが目の疲れと侮ってはいけない。症状が重くなると、頭痛や不眠、うつ症状など、日常生活や仕事に影響を与えることもあるという。「まじま眼科」の杉野太郎院長は、目が疲れにくい生活を患者に推奨する医師だ。長年の経験から、アイデアと工夫次第でそれを実現することは可能と考えているという。杉野院長に、目が疲れる仕組みやブルーライトの影響、生活改善などについて聞いてみた。

(取材日2020年9月16日)

遠くが見えるだけではなく、視力と自分の生活が合っているかが重要。目の疲れを防ぐための改善点を探る

Qまず疲れ目と眼精疲労の違いを教えてください。
A
まじま眼科 目の疲れを感じた場合は、早期に受診することが重要

▲目の疲れを感じた場合は、早期に受診することが重要

疲れ目は、目のかすみ、目の乾き、ピントが合わない、目の奥が痛いなど、目だけに現れる症状で、十分な睡眠をとると解消するものです。それに対して眼精疲労は、目の疲れを起因として、頭痛、肩こり、気分が悪いなど、目以外の体にも症状が現れ、持続するものです。慢性化すると、やる気が起きない、眠れないなどのうつ症状になることもあります。以前から眼精疲労で受診される患者さんは一定数いましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン授業やオンライン会議、在宅ワークが増えたせいか、若い学生さんや会社員の方など、「目が疲れる」と訴える人が増えてきたように感じています。

Qやはりパソコンやスマートフォンの影響もあるのでしょうか?
A
まじま眼科 一人ひとりに合わせた丁寧な診療と説明を心がける

▲一人ひとりに合わせた丁寧な診療と説明を心がける

人間は、目にある毛様体筋に力が入ることで近くにピントを合わせ、緩めることで遠くにピントを合わせています。ですからパソコンやスマートフォンなどの画面を近くで長時間見ると、毛様体筋に力が入り続け、目が疲れる原因の一つになります。併せて瞬きも減るので乾き目にもなりやすい。例えるなら、画面を見続けることは、重いかばんを手で長く持ち続けるのと同じです。かばんを下ろした直後は、手がスムーズに動きませんよね。目も同じようにピントがスムーズに合いにくくなります。若い世代は成人よりもピントの調整能力が高いので疲れ目にはなりにくいです。ただ、勉強やゲームなど長時間近くを見続けると近視が進行することも考えられます。

Qブルーライトのカットや目を温めるのは意味があるのでしょうか?
A
まじま眼科 豊富な経験と知識を持つドクターやスタッフが対応

▲豊富な経験と知識を持つドクターやスタッフが対応

ブルーライトには太陽光と同じ波長が含まれるため、夜間に浴び続けると体が昼間だと感知して体内時計が狂い、不眠症につながることがあるといわれます。また、強いブルーライトを長時間浴び続けることによって網膜障害を起こす恐れがあるといわれているので、そういう意味ではブルーライトに対する対処は必要だと思います。また疲れ目を回復させるためには、冷やすべきか、温めるべきかとよく質問されますが、目は温めたほうが良いです。血流を促すため、たまった老廃物の排出や酸素供給が増えることが期待でき、早い回復へと向かいやすいでしょう。乾き目を防ぐためにも、できれば温かい蒸気や蒸しタオルを使うといいですね。

Q眼精疲労では、どのような検査と処置をするのですか?
A
まじま眼科 気になることがあれば気軽に相談してほしいと話す杉野院長

▲気になることがあれば気軽に相談してほしいと話す杉野院長

近方視力・遠方視力・眼圧・眼鏡の度数確認など、一般的な検査をします。あとは問診で、仕事内容や目の使い方、症状が出るタイミングなどを聞いて、総合的に診断します。対処法としては、回復を促す目的の点眼薬を処方しますが、当院ではさらに目を疲れにくくするための生活改善を提案することが多いですね。例えば、遠くが良く見える人で長時間パソコン作業をする仕事ならば、仕事中は軽い遠視用の眼鏡をかけるとか。コンタクトレンズの人なら、弱めの度数でパソコン作業をして、運転時は眼鏡をかけて追加矯正をするなどですね。パソコンの作業時間や車の運転時間、眼鏡をかけたい場面などを詳しく聞き、一人ひとりに合った提案をしています。

Qほかに目を疲れにくくするにはどうしたらいいですか?
A
まじま眼科 40歳を過ぎたら定期的な眼科検診を

▲40歳を過ぎたら定期的な眼科検診を

パソコンの作業時間が長い人は、パソコンの画面から一定距離を保ち、長時間見続けないようにすることです。長く作業して長く休むのではなく、小刻みに休憩を取るといいでしょう。理想は、テレビCMの間隔で、15分ごとに2~3分間、最低でも5m以上遠くを見て、毛様体筋を緩めるようにしてください。目をつぶっても毛様体筋に力が入る習慣がついていると、なかなかうまく力が抜けないので、遠くを見るとよいでしょう。併せて、しっかりまばたきをすると、涙で角膜を潤すこともできます。また、パソコン画面の上辺の高さを自分の目線より下にすると、開いている目の面積が少なくなり乾き目防止につながります。

ドクターからのメッセージ

杉野 太郎院長

「遠くが見えているから大丈夫」とか「今の眼鏡やコンタクトレンズが合っている」と安心している人は多いと思います。でも、自分の仕事や生活と本当に合っているかどうかは別の話です。パソコンやスマートフォンを使う人のほとんどは疲れ目になっていて、そのまま放置すると眼精疲労になり、生活に支障を来しかねませんので、ぜひ早めの受診をお勧めします。検査をすることで、自覚症状のない緑内障などの病気を早期に発見することも期待できますから。当院は駅に近いのに加え、会社員や学生の方が受診しやすいよう土日も診療しています。朝から目が見えにくい、今までにない違和感や疲れを感じるといった症状があれば、お気軽に来院ください。

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