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長沢 英治 院長の独自取材記事

長沢医院

(名古屋市守山区/神領駅)

最終更新日:2026/10/16

長沢英治院長 長沢医院 main

守山区の閑静な住宅地で、ひときわ目を引くオレンジ色の看板が目印の「長沢医院」。外壁にもオレンジ色の大きな丸がデザインされたモダンな建物だ。長沢英治(ながさわ・えいじ)院長は、藤田医科大学病院や名古屋医療センターで、膠原病、関節リウマチを専門に経験を積み、2011年に2代目院長に就任した。膠原病・リウマチ患者を中心に、一般的な内科疾患や生活習慣病、皮膚疾患、更年期障害など幅広いニーズに対応している。「重い腰を上げて当院にお越しになった患者さんもいらっしゃるので、小さなことにも目を配って対応できたらいいなと思っています」と穏やかに語る長沢院長。昭和の時代から続く内科医院として、地域医療を支えている。そんな普段の診療姿勢や専門である膠原病について話を聞いた。

(取材日2026年9月2日)

専門の膠原病をはじめ、かかりつけ医として幅広く診療

先生は2代目だそうですね。医師をめざされたのは、お父さまの影響でしょうか?

長沢英治院長 長沢医院1

当院は私の父が1973年に開業しました。当時は守山区にほかの医院は見られなかったと聞いています。私が幼稚園の頃は自宅を兼ねていましたので、父が患者さんのために働く姿を目にしていたことは医師をめざすきっかけになったと思います。また、私自身が2度、骨折をして整形外科の先生にたいへんお世話になったことも理由の一つでしょうか。小学生と中学生の時に、いずれも膝を骨折してしまったのです。その時の経験から、困っている人を助ける仕事ができればいいなあと考えるようになりました。2011年には、私が院長に就任しました。父のかかりつけ医としての医療を引き継ぎつつ、専門の膠原病やリウマチを診ています。医院は引き継ぎを機に温かみのある雰囲気にしたいと思い、全体にオレンジ色を取り入れてリフォームしました。

膠原病、リウマチを専門にされたのはなぜですか?

初期研修医の時、膠原病は専門にする人が少なく逆に興味を持ちました。膠原病は、関節の痛みや湿疹などが出ることもあり、心臓や肺、腎臓、肝臓などに合併症のリスクもあります。特定の臓器に限らず、全身を診る必要があり、そこにやりがいを感じました。それは今のかかりつけ医としての幅広い診療にも役立っています。膠原病は自己免疫疾患で、リウマチは膠原病の代表的な疾患。朝起きた時に手がスムーズに動きにくい、しわが見えないほどに腫れている、痛みがある、という症状があります。治療は免疫抑制剤をよく使いますが、免疫抑制がかかると体の抵抗力が落ち、カビが体内で増殖して感染症を起こすこともあります。私は藤田医科大学病院や名古屋医療センターで治療や予防にも取り組んできました。リウマチの治療方法は日々進歩していて、今ではよりターゲットを絞った生物学的製剤もあります。

勤務医時代、印象に残った症例などあれば教えてください。

長沢英治院長 長沢医院2

大学病院に勤務していた頃、膠原病の一つで全身性エリテマトーデス(SLE)の女性患者さんを担当したことがあります。発熱や関節痛、発疹、むくみなど、全身のいろいろな部位に症状が現れる免疫疾患です。その患者さんが妊娠し、週数が進むにつれて高熱を出したり、血液検査のデータも悪くなっていきました。当時、妊娠中の薬は限られていたので、産科の医師と相談しながら、ある程度の週数まできたところで帝王切開し、赤ちゃんはNICUへ、私はお母さんの治療に専念するというように計画を立てて治療を進めたことが印象に残っています。医師として非常に貴重な経験でした。今は妊娠中でも使える薬がいろいろありますので、治療と妊娠の両立は可能です。

更年期障害の治療にも貼り薬や漢方薬で対応

どのような患者さんが来院されていますか?

長沢英治院長 長沢医院3

開院当初から乳幼児の予防接種や感染症に対応していたので、生後2ヵ月の赤ちゃんから高齢者まで幅広く診ています。当院で膠原病の専門的な治療が受けられることをインターネットで調べて、岐阜市や尾張旭市などから来られる方も多いですね。膠原病は比較的女性に多い疾患ですので、女性の比率が少し高めです。膠原病の症状は全身に現れ、更年期障害の症状とも似ているため、膠原病やリウマチではないかと心配して来院される方がここ数年増えてきました。他には、皮膚科も標榜していますので、アトピー性皮膚炎やニキビなどの相談や、生活習慣病の相談もあります。

更年期障害の相談も増えているのですね。

ここ何年か診療をしていく上でわかってきたことですが、リウマチの初期症状と更年期障害の症状は重なっていることが多いです。なのでまずは問診票に記入していただき、更年期障害かどうかを指数から診断します。「肩こりや腰痛、手足の痛みがある」、「トイレが近い、尿もれがある」、「寝つきが悪い、眠りが浅い」など12項目にチェックを入れる形式ですので、医師に口頭で伝えづらい方も気軽に診察を受けていただけると思います。もちろん、更年期障害ではなく膠原病やリウマチの場合もありますし、膠原病でもあり更年期障害でもある方もいらっしゃいますので、膠原病が疑わしい場合には、血液検査やエコー検査をします。リウマチであれば、どんどん炎症が進んでしまいますから、早めに治療を開始するためにも早期発見が大切です。

更年期障害は主に婦人科で治療をする人が多いですが、こちらでも治療していただけるのですか?

長沢英治院長 長沢医院4

もちろん治療をします。更年期になるとエストロゲンというホルモンが減少しますから、値を調べ、低下していれば飲み薬やテープの貼り薬などのホルモン補充療法を行います。また、漢方薬の処方も可能です。膠原病でも更年期障害でも、どちらでも対応ができるのは当院の特徴。エストロゲンは補充することで骨粗しょう症の予防につながりますし、肌つやや髪の毛のハリにも関わります。また、血管拡張作用も見込めますので動悸や息切れの改善にもつながるでしょう。副作用については、データから見ても過度に心配する必要はないと思います。ただ、乳がんの既往歴のある方は補充療法を控えたほうが良いでしょう。

一人ひとりの悩みにきちんと耳を傾けて診察

診察の際はどんなことを心がけていますか?

長沢英治院長 長沢医院5

私から「こういうことはないですか?」「これについてはどうですか?」とお尋ねしています。なかなか悩みを言い出しづらいのか、診察の最後に「実はここが気になっている」と話す方もいらっしゃるので、できるだけ相談しやすい雰囲気づくりは心がけていますね。そういった方が当院にたどり着いた背景までを考えると、きっと重い腰を上げて来てくださったのだろうと想像できます。ですから、些細なことでも困り事にはできるだけ対応して差し上げたいなと思っています。私も勤務医だった頃は、時間に追われていたこともあり、今のようにじっくり話を聞けていたわけではありません。開業医となって経験を重ねたことで、聞く姿勢の大切さを実感しました。小さなことにも目を配って対応できたらいいなと思って診察させてもらっています。

先生はじめスタッフの方も優しく丁寧だとお聞きしています。

おかげさまでスタッフは良い人がそろっています。皆で気をつけているのは、患者さんをがっかりさせない、ということ。「来なければ良かったな」というのではなく、「来て良かった」「安心できた」と思っていただけるように丁寧な診察や対応を心がけています。ただ、じっくりお話を伺っていると診察時間が長くなることもありますので、少しでも待ち時間を短くするため、スマホで待ち時間を確認できる「順番待ち発券システム」を導入しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

長沢英治院長 長沢医院6

今後も膠原病やリウマチの診療を中心に、患者さんそれぞれの困り事やつらい症状のご相談にも対応していきたいと思っています。特に女性は、仕事、家事、子育てに忙しくて、自分のことは後回しになりがちですが、痛みや気になる症状を我慢することなく相談に来てほしいですね。来ていただければ原因を見つけられるよう努めますし、その結果、痛みが改善されれば、日常生活が楽になると思います。できる限り対応できるよう努めていきますので、お気軽にご来院ください。