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長沢 英治 院長の独自取材記事

長沢医院

(名古屋市守山区/神領駅)

最終更新日:2019/08/28

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閑静な住宅地が広がる、のどかな地域に、昭和から続く「長沢医院」は建つ。ベージュと白の外壁に、オレンジ色の大きな丸、赤や黄色、グリーンなどの小さなガラスがあしらわれた、アットホームな雰囲気のあるクリニックだ。長沢英治(ながさわ・えいじ)院長は、膠原病、リウマチが専門で、藤田医科大学病院や名古屋医療センターで長く専門的な領域を中心に経験を積んできた。現在は身近な開業医として慢性疾患や皮膚疾患、不定愁訴、またリハビリテーションなど幅広いニーズに対応している。「患者さんが安心して帰ることのできる診療を、長く継続していきたい」と穏やかに語る長沢院長。そんな普段の診療姿勢から、専門である膠原病についてなど、さまざま語ってもらった。
(取材日2019年1月9日)

膠原病を専門に幅広く診る、地域密着型の医院

こちらは外観も院内も、何となくほっとできる心地良さを感じます。

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ありがとうございます。当院は、1973年に父が開業しました。当時、守山区の医院はここだけだったと聞いています。2011年に私が院長に就任し、その際にリフォームを行いました。明るい雰囲気にしたいと思い、外観や待合室のソファーには暖色系であるオレンジ色を取り入れています。引き戸のドアや廊下などは木目調とし、廊下には手すりを取り付けました。当初は父も週1回、外来を行っていましたが、今は私が患者さんを引き継いでおり、患者さんから父の話を聞くこともありますね。父は元気で、今は老人保健施設に診療に行ったりなどしています。

先生が医師をめざされたのは、お父さまの影響でしょうか?

はい。やはり父の存在が大きかったと思いますね。私が幼稚園の頃の一時期、ここが自宅を兼ねていましたので、何となく父の姿を目にしていたんです。また、私自身が2度、骨折をして整形外科の先生に大変お世話になったことも理由の1つでしょうか。1度目は小学生で2度目は中学生のとき。いずれも膝を骨折してしまったのです。そのときの経験から、困っている人を助け、役に立てる仕事ができればいいなあと考えるようになりました。

膠原病、リウマチを専門にされたのはなぜですか?

研修中に救急外来や小児科など複数の科を回る中で、膠原病内科は専門にする人が少なく逆に興味を持ちました。膠原病は、関節の痛みなど整形領域の症状や湿疹など皮膚症状が出ることもあり、心臓や肺、腎臓、肝臓などに合併症のリスクもあります。消化器や循環器といった特定の内臓に限らず、全身を診ることにやりがいを感じました。大学卒業後、藤田医科大学病院や名古屋医療センターにて膠原病やリウマチを診る科に所属し、臨床経験を積みました。

こちらにはどのような方が来院されていますか?

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生後2ヵ月の赤ちゃんから、90代の方まで幅広いですね。膠原病は女性に多い疾患といわれていますので、女性の比率が少し高めでしょうか。父の代より、リハビリテーションの器具も備えていますので、リハビリに来られる方も多く、皮膚科も標榜していますので、アトピー性皮膚炎、ニキビなどの相談も結構あります。守山区や春日井市を中心に、岐阜市や尾張旭市、瀬戸市から来院される方も見えますが、遠方からの方は大抵インターネットで調べて、膠原病の治療を望んで来られています。

患者の話を聞き漏らさず、症状に合わせた治療を実践

ご専門である膠原病やリウマチについて教えてください。

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膠原病は、自己免疫疾患です。本来、体内に入ったウイルスや菌をやっつけようとするのが免疫機能ですが、それが誤って自分の臓器や関節を攻撃してしまうのです。リウマチは膠原病の代表的なもので、自覚症状としては、朝起きたときに手がスムーズに動きにくい、しわが見えないほどに腫れている、痛みがある、ということが挙げられます。膝や足の裏が痛いこともあります。治療は免疫抑制剤をよく使いますが、免疫抑制がかかると体の抵抗力が落ち、真菌、つまりカビが体内で増殖して感染症を起こしたりします。私は勤務医時代からその治療に加え予防にも取り組んできました。かつてリウマチは骨が破壊される病気とされていましたが、今は治療も進歩して、よりターゲットを絞った生物学的製剤もあり、治らない病気ではなくなってきています。

生物学的製剤とはどんな人を対象に使うのですか?

基本的には、どなたにも使用はできます。抗リウマチ薬や免疫抑制薬だけで回復してくる場合もありますし、それらを服用した上で、生物学的製剤を使ったほうが良い場合もあります。薬によっては肝機能や腎機能に良くない影響があったり、内服すると気分が悪くなるなど体質に合わなかったりすることもありますので、患者さんに応じて使い分けます。ですから最初のうちは2週間に1回程度の頻度で通院していただき、薬を調整していくことが大事になりますね。ある程度、痛みの軽減や、症状がコントロールできるようになったら月1回の頻度になります。

これまで印象に残った症例などあれば教えてください。

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大学病院に勤務していた頃、膠原病の一つで全身性エリテマトーデス(SLE)の女性の担当になったことがあります。発熱や関節痛、発疹、むくみなど、名のとおり全身のいろいろな部位に症状が現れる免疫疾患です。その方が妊娠されたのですが、週数が進むにつれて高熱になり、血液検査のデータも悪くなっていきました。当時、妊娠中の薬は限られていたので、産科の医師と相談しながら治療を進め、ある程度の週数まできたところで帝王切開し、赤ちゃんはNICUへ、私はお母さんの治療に専念しました。1ヵ月ほど後にはお母さんも赤ちゃんも退院され、良かったなあと安心したことが印象に残っています。医師として非常に貴重な経験でした。今は妊娠中でも使える薬がありますので、医師と相談しつつ治療を続けてほしいですね。当院でも、妊娠、出産されている方はいらっしゃいますよ。

丁寧な対応とともに、安心できる診療を

先生は診察の際にどんなことを大切にされていますか?

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患者さんのお話を聞き漏らさないように、ということを大切にしています。不安や緊張で言いたいことがまとまらない方もおられますので、私から「こういうことはないですか?」「これについてはどうですか?」とお尋ねして、お答えをこちらの頭の中でまとめていきます。「風邪を引いた」という主訴でも、少しずつお聞きしていくと、例えば「前から関節が痛い」とか「更年期症状がつらい」というお話が出ることもあります。更年期の症状とリウマチの症状は、手がこわばるなど似ていることがあるので、「リウマチかもしれない」と来られて、検査をするとリウマチではなくて更年期障害だったということもあります。よくよくお聞きすると、汗をかく、眠れないなどの悩みもあり、更年期の症状に絞って治療をしていくと、手のこわばりが解消することもありますから、患者さんのお話や症状を総合的に診察できるよう心がけています。

こちらは、先生はじめスタッフの方も優しく丁寧だとお聞きしています。

おかげさまで、スタッフは良い人がそろっています。皆で気をつけているのは、患者さんをがっかりさせない、ということです。せっかく来てくださったので、「なんだ、来なければよかったな」というのではなく「来て良かった」「安心できた」と思っていただけるように丁寧な診察や対応を心がけています。ただ、ある程度じっくりお話をうかがっていると診察時間が長くなることもありますので、少しでも待ち時間を短くするため、スマホで待ち時間を確認できる「順番待ち発券システム」を導入しています。そのため受付後に一旦外出する方もおられますね。

今後についてお考えのことをお聞かせください。

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先にお話したように、安心し、満足して帰っていただける診療を、1回限りでなく継続していくことが大事だと思っています。それを念頭に置き、これからも頑張っていきたいですね。そして膠原病専門の医師として膠原病やリウマチといった専門領域を柱に、「かかりつけ医」として慢性疾患や皮膚疾患、やけど、貧血、不定愁訴など、困ったこと、つらい症状のご相談にも乗りたいと思います。患者さんのお宅や施設への往診も、できる範囲で行っていきたいですね。私は当院の休診日である木曜日に、名古屋医療センターで膠原病内科の外来を行っており、先進の技術や知識を学び、医局の医師たちと情報交換をしています。そこで得たことを当院での診療に生かし、より安心できる、的確な診療につなげていきたいと思っています。

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