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太田 多美 院長の独自取材記事

太田皮フ科クリニック

(名古屋市南区/桜本町駅)

最終更新日:2019/08/28

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桜本町駅から徒歩5分。新郊通三丁目の交差点に程近い「太田皮フ科クリニック」を訪ねた。2018年5月に、父の内科クリニックを受け継ぎ、新しく皮膚科としてスタートさせた太田多美先生。三重大学農学部を卒業後、一旦は生物の検査会社へ入社するが、将来を考え直し、医学部を受験して医師になったという、ユニークな経歴の持ち主。東海大学医学部専門診療学系皮膚科学科で助教、アレルギー専門の外来も担当した。明るく、気さくに自身の経験を話すが、その努力と信念は熱い。そんな多美先生に、クリニックを再開院した経緯から、患者への思い、これから取り組んで行く治療やクリニックの方針までをじっくりと聞いた。
(取材日2018年12月10日)

小さな子どもにも高齢者にも負担が少ない治療をめざす

まだ開院されたばかりのクリニックですね。

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5月29日に、皮膚科のクリニックとして再開院いたしました。ここは、父が内科の医院を40年間やってきた場所です。一年ほど前に父から、「そろそろ、引退してゆっくりしたい」と相談があり、私が院長を引き継ぐことになりました。永らく内科医院をさせていただき、地域の患者さんとのご縁もありますので、皮膚科に転換するのは……と、家族で悩んだ時期もありましたが、私が皮膚科の医師を続けたかったので、無理を聞いてもらったような形ですね。今は、父が副院長として、少し時間を減らしながら内科を診てくれています。子どもの頃から尊敬していた父と一緒に働きながら、学ばせてもらえる環境に、とても感謝しています。

クリニックの紹介をお願いいたします。

小さいお子さんから高齢者の方まで、皆さんにとって、居心地の良いクリニックにしたいと思い、新しくキッズルームを設置いたしました。診察を待つ間、お子さんは元気にキッズルームで遊んでいただき、ほかの患者さんは待合室でゆっくりしていただけると思います。クリニックのスタッフは、父の代からの、20年、30年のベテランの方が活躍してくれています。患者さんへのお声がけやちょっとした気配り、説明の仕方がきめ細かで優しいなあと、手前味噌ですが思っております。また、忙しい患者さんをお待たせしたくないので、インターネットで予約ができるシステムも導入いたしました。診療時間の最初と最後の時間帯に混雑することが多いので、予約していただけるとスムーズに受診していただけます。

設備や機械で、こだわられた点はありますか?

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自分が納得して使える機械を導入したかったので、開院するまでの1年ほど、いろいろなクリニックで働かせていただいて、実際に体験してまいりました。私が最もこだわったことは、患者さんへの負担を少なくすることです。ピンポイントに照射できる高い光線治療器を使えば、効果が出やすいかもしれませんが、長時間、服を脱いだままで治療を受けていただかないといけない場合も多く、患者さんは疲れてしまいます。アトピー治療や、妊娠中の女性や高齢者の方に多い皮膚瘙痒症は、全身に光を当てていくため、さらに患者さんへの負担が増します。そうならないために、当院ではあえて、広範囲に使える光治療器を導入しています。短時間で治療が行えるので、患者さんのストレスも少ないと思います。

治療に飽きずに通ってもらうために工夫をする

先生が患者さんに対して心がけていることを教えてください。

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わかりやすく説明することを心がけております。例えば塗り薬も、処方するだけでなく、塗り方をご説明します。塗り方によって効果に差が出ますから、初診の方には丁寧にお伝えするようにしています。特に保湿剤についてですが、しっかりと塗れていないことが多くみられます。分量で説明するのはわかりにくいと思うので、塗ったところにティッシュペーパー1枚乗せて逆さにして落ちない程度外用してくださいとお伝えしています。特に皮膚科の疾患は、時間のかかるものが多いので、正しい塗り方をしてもらうことが大切です。

時間のかかる治療だと、ドロップアウトする患者が増えませんか?

私は、最初に「長い目で見て行きましょうね」とお伝えするようにしています。そして、「こういう症状が出るかもしれませんが、最終的にはこうなりますから」と、患者さんに合わせて、目標設定をさせていただきます。強い薬を使えば早く良くなることにつながる場合もありますが、また元の状態に戻ってしまうケースもあります。そうすると、一時期は良かったのに……と、患者さんのがっかり感が強く出て、ドクターショッピングをしてしまう、ということになりかねません。また、同じ薬の処方ばかりではなく、その時の状態に合わせて、薬の変更や調整も行いながら、目標として設定したゴールまで、患者さんを導いて差し上げられるように努力しています。

最近の傾向として、多い症状などはありますか?

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一年中、冷暖房環境下で生活しているために、ドライスキンの方が増えたという印象です。「何を塗っても乾燥する」と訴える患者さんが多いですね。ドライスキンは、油分を与えるだけでは効果がありません。適度な水分を与えて加湿し、しっかりと汗をかくことも大事です。肌が荒れて、湿疹ができたりすると、そこからアレルギーの原因物質が入っていきます。小さいお子さんをお持ちのお母さん方にも、この点は留意していただきたいです。赤ちゃんは生後3〜6ヵ月ぐらいから皮脂の分泌量が急速に減って行き、乾燥しやすくなります。かいたり衣類などでこすれたりして湿疹ができやすいということは、皮膚科の医師としても、今後、啓発して行きたいところです。

誰もが一生、きれいでいられるように手を貸したい

受診せず、市販薬で済ませてしまう人も多いと思いますが、その点はどうでしょうか?

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良い薬もたくさんありますから、使っていただいてもいいとは思います。ただ、ご自分の症状を誤解して、水虫なのに湿疹の薬を塗ってしまっていたり、その逆、というケースも多くあります。目安として、一週間、薬を塗って良くならなかったら中止し、受診することをお勧めします。受診時に、使った薬を持参されると、よりいいですね。本当は、何も薬を使わずに受診してもらうのが一番ですが。何はともあれ、早く見つけて、早く治療すれば、悪化することも少ないですし、皮膚科に相談すれば、小さな悩みでも解決できることがたくさんあると思います。例えばしみといっても、いろんな種類がありますし、治療法も違います。保険適用できるものもありますから、気軽に来院いただけるとうれしいですね。

先生はユニークなご経歴をお持ちと伺いました。

三重大学農学部(現・生物資源学部)を卒業後、生物の検査会社に入社したのですが、検査と分析に没頭して一日中誰とも口をきかない、という環境に疑問を持ちました。もともと、人とコミニュケーションすることが好きでしたので、医学部を受験し直して、東海大学医学部へ入学しました。父の影響も大きかったと思います。高校生の頃、父の仕事ぶりをそばで見て、医療の世界の面白さに惹かれておりました。東海大学大学院へ進み、同付属病院の皮膚科学科で助教を勤めた後、退局し、さらに研鑽を積むために複数の皮膚科のクリニックに勤務しました。15年ほど関東におり、今年、当院を開院するために、生まれ育った名古屋に戻ってきたのです。

最後に読者へのメッセージと、クリニックの今後の展望を教えてください。

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常に新しい情報をアップデートして患者さんにお届けし、治療の幅を広げる努力してまいりたいと思っています。そのために、保険診療内で行える治療はもちろん、自由診療もできるだけ気軽に、納得していただける治療法を増やしたいと考えているところです。最近では、70代、80代の方が、「死ぬまできれいでいたい」と、美容に積極的になっておられる様子を、うれしく思っております。私は、どの年代の方も、ずっときれいでいていただきたいと願っています。地域の皆さまのかかりつけ医として、健康プラスアルファのお手伝いをさせていただきます。

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