全国のドクター9,103人の想いを取材
クリニック・病院 161,406件の情報を掲載(2020年4月02日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市中川区
  4. 山王駅
  5. 医療法人三水会 水野クリニック
  6. 水野 照久 院長

水野 照久 院長の独自取材記事

水野クリニック

(名古屋市中川区/山王駅)

最終更新日:2019/08/28

67251

中川区山王駅のすぐ前に立つ「水野クリニック」は、先代院長が1959年に開業。その後、息子である水野照久先生が後を継ぎ、院長として就任。リハビリテーション室や待合室の増築を経て、より身近なクリニックとして親しまれている。水野院長の専門は血管外科であることから、内科のみならず広い分野での処置に対応。「父は毎日楽しく診療していただろうなと思う」と話す水野院長は、患者が笑顔になること、痛みが軽減して楽になって帰る患者の様子を見ることは、医師にとってもうれしく、やりがいを感じるのだと話す。人の話に丁寧に耳を傾ける水野先生の姿は、「先生にならなんでも相談できる」と患者からの信頼も厚い。そんな水野院長に、患者との関わりの中で大切にしていることなどについて聞いた。
(取材日2017年11月24日)

血管外科の専門知識を生かした広い視野での診療

クリニックの経歴について教えてください。

1

私の父は、1959年に開業してからずっと、この場所で地域医療に貢献してきました。父が亡くなった後、私が1994年に同じ診療科目の外科、内科、皮膚科、整形外科を引き継ぎ、当院の院長となりました。父の時代から長く通ってくださる患者さんはとても多くいらっしゃいます。そのため、高齢の方も増えてきており、糖尿病や高血圧などの慢性疾患を抱えながらも、風邪などのような急性疾患で来院するケースも多々あります。一人ひとりの状態を把握していることで、急な疾患に対しても的確な処置を行えるのも、長いお付き合いからの信用と信頼が基礎となっていると思います。

クリニックの建物は、お父さまの時代から受け継がれたものですか?

私がここを引き継いでから、手を加えた部分があります。例えば、以前は待合室は狭く、立ってお待ちいただく患者さまもいらっしゃいました。そこで、少しでもリラックスして待ち時間を過ごしていただけるように、スペースを広くして椅子を増やしました。また、車いすの方が利用しやすいように、段差をなくしてバリアフリーに改装しました。さらに、点滴などを行う処置室や、電気マッサージ機器を使用するリハビリテーション室についても部屋を広く増築し、多くの患者さまが同時に利用できるように工夫しました。院内では、スタッフが移動する空間と、患者さまが移動する空間を分けているので、動線が重なることが少なく、混雑時にも快適に利用していただけるようになったと思います。

先生がこれまで専門とされてきたのは、どのような分野なのでしょうか。

2

私は、藤田保健衛生大学を卒業後、東京、大阪、静岡の外科病院で外科の医師として勤務していました。専門は血管外科で、腹部の動脈瘤から足の細い血管までを専門に治療し、知識を培ってきました。手術の技術も養ってきましたから、外科の医師として広い視野で診察を行うことができます。現在では、クリニックにおいて手術には対応していませんが、外科的な技術があることで、さまざまな処置に対応することができます。例えば身近なところでは、化膿した部分を切開して膿を出す、たこを削って痛みをなくすなどは、地域の患者さまの日常の中に生きた処置といえるのではないでしょうか。

長年の信頼関係をもとにした高齢者への医療

患者さまとの接し方で、大切に考えているのはどのようなことですか?

3

優しさを大切に、ということに尽きますね。患者さまの気持ちに寄り添って、話をお聞きすることです。できるだけゆっくり時間をかけて話を聞くことで、患者さまも安心することができると思います。「話をしただけでも楽になった」と言ってもらえると、頼りにされているのかなと、うれしい気持ちになりますね。他の医療機関では聞けなかったことや、処置についての相談を受けることもあります。また、症状や治療について説明を行う際には、わかりやすく、ゆっくりと話すことも心がけています。高齢の方に対してだけでなく、若い方に対しても同様です。図に描いて説明したり、模型を見ながら話したりと、しっかりと納得していただけるように工夫しています。症状や治療について理解することができれば安心につながりますし、疑問があるときも気軽に質問することができるようになるからです。こうした関わりは、医師と患者の信頼関係につながります。

スタッフの皆さんも、同様な気持ちで患者さまに接しているのでしょうか。

現在は8人のスタッフが勤務していますが、スタッフ全員、患者さまに優しく対応してくれています。例えば診察が終わった後など、患者さまは言い忘れたこと、聞き忘れたことがあることも多いので、その気持ちをくみ、処置室から待合室までの廊下を一緒に移動しながら声をかけています。そうすると、患者さまから「こんなときはどうしたらいいか」「実はこうだった」といった相談をいただくこともあります。スタッフのこうした配慮は、私からの指示ではなく、患者さまに優しく寄り添う姿勢から自然に始まった対応です。スタッフの中には、ケアマネジャー資格を持った者もいて、他のスタッフにとっては高齢者への対応の見本となっている部分もあるようです。

高齢の患者さまが多いそうですが、特別に配慮していることはありますか?

4

最近では、若い方にも生活習慣病は多く、注意しなければいけない点もありますが、高齢の患者さまに対しては、若い方よりもいろんな疾患を合わせ持っていることが多いので、一つの症状から判断するだけでなく、広い知識で判断していくことが必要ですね。長年クリニックに通っている患者さまも、年齢とともにやがて通院することが困難になり、在宅医療となることもあるでしょう。実際今も、患者さまのお宅に訪問して在宅医療を行っています。その場合でも私たち医師は、高齢の患者さまがそれぞれに抱える問題や疾患について把握し、変化に応じて対応していけるようにしなければなりません。それが父の代から長年にわたり、地域の人と密接に関わってきたからこそできる、地域医療だといえるでしょう。

患者が元気を取り戻す姿は医師のやりがいになる

提携病院へ紹介をされる患者さまもいらっしゃいますか?

5

クリニックでは、私の専門としてきた外科を基本とし、内科、皮膚科、整形外科と広く診療を行っていますが、精密な検査や専門分野の治療が必要なケースでは、提携の大学病院などに紹介をして診察を受けてもらっています。しっかりと検査と治療を受けられるようにとの紹介なのですが、患者さまにとっては「主治医に見捨てられた」というような悲しい気持ちになってしまうこともないとは言えません。ですから、他院に紹介をするときには、患者さまが不安にならないようにとの配慮も大切だと思っています。「その後のフォローでは当院でもしっかりと診ていきますよ」という声掛けは欠かせません。

先生から読者に対して伝えたいことはありますか?

大切なことは、何か症状があれば、すぐに医療機関を受診してほしいということです。体調が良くないときに、知り合い同士で相談し合ったりするだけで終わらせるのではなく、必ず医師の診察を受けてほしいと思います。高齢になると外出が面倒だったり、若い方は忙しかったすると、つい自分の体の不調を後回しにしてしまうことがあります。医師として診察をしている中で、なぜこれほど病状が進むまで放っておいたのか、と思う時ほど残念なことはありません。「医者が嫌いだ」とおっしゃる方もいますが、「医者が好きになった」と言っていただけるようにという優しい気持ちで対応していますので、症状があるときには後回しにせず、診察を受けることをお勧めします。

これからのクリニックとしての願いは、どのようなことでしょうか。

6

地域の方の身近なクリニックでありたいですね。気軽に通えて、なんでも相談に来てもらえるようなクリニックでありたいと思います。私が父の後を継いで医師になった時、父はきっと楽しく診療をしていたのだろうなと思いました。患者さまが元気になって笑顔を取り戻す様子を見ることは、医師として本当に楽しいことだからです。また、若い頃から通っていた患者さまが成長されて家族ができ、家族みんなで通ってくださるようになることも、長く深い関わりができたようにうれしく思います。また、これからは高齢の方が多くなる時代ですから、在宅医療の充実も必要となるはずです。これからも地域の方に親しまれる、地域に根付いた医療を行っていこうと思います。

Access