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小児のための院内感染対策を万全に
空間と時間で区切る予防接種

きとう小児科医院

(名古屋市西区/庄内通駅)

最終更新日:2020/08/19

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  • 保険診療
  • 自由診療

体調を崩した時には、誰もが医院に行く。しかし、健康な状態でも、定期的に医院に行って受けなければならないのが予防接種だ。特に子どもは抵抗力や免疫がないため、成人に比べて感染症にかかりやすく、また重症化することもあるため、子ども個人の健やかな成長のためにも、社会全体に感染病の大流行を起こさないためにも、予防接種は重要なものになっている。ところが2020年初頭からの新型コロナウイルスの感染拡大もあり、ほかの患者から感染する可能性のある医院へ行くこと自体に不安を覚える保護者の声も多い。そこで「きとう小児科医院」の鬼頭俊行院長に、医院設計と診療時間の工夫により、感染者と非感染者を接触させない環境づくりに成功した事例と予防接種の意義について話を聞いた。 (取材日2020年8月3日)

複数の待合室・診療室・隔離室で動線を分け、さらに予防接種の専用時間帯を設けて患者間の感染を防ぐ

Q院内での感染症対策について教えてください。
A
1

▲感染症対策が徹底されている院内

院内感染を防ぐには、予防接種を受ける患者さんと、感染症の疑いがある患者さんとの動線をはっきり分けて、交わらないようにすることが大切です。当院の場合は、1階に待合室を2つ、2階に1つ、さらに個室の隔離室を設けています。例えば表玄関から入ると、左は予防接種ゾーン、右は通常診療ゾーンに分かれていますし、インフルエンザなどの疑いがある方は裏玄関から個室に入って、そのまま診療・会計・薬の処方をすべて完結できます。診療室と処置室も2つあるので、時期や時間帯、患者層によって、さまざまな使い分けが可能です。4年前の新築時に設計したものですが、抵抗力のない小児患者を診療するには、当たり前の環境だと思っています。

Qほかに感染症対策で工夫されていることはありますか?
A
2

▲「3密」防止のために空間的・時間的な工夫を施している

空間の区分けに加えて、予防接種専用の時間帯をつくり、時間差で、両者が交わらないようにすることです。当院では、午前の遅い時間に予防接種優先時間を、夕方に予防接種専用時間帯を設けています。専用時間帯は、予防接種の患者さんしか院内にいませんし、優先時間帯は別々の玄関口と待合室を使うことによって、一般診療の患者さんと交わることがないようになっています。またウェブ事前予約システムなどを活用して、患者さんの滞在時間をなるべく減らすことも大切ですね。コロナ禍で「3密」対策が叫ばれていますが、空間的・時間的な工夫で、そのような状況も避けられるということです。

Q予防接種を敬遠される親御さんもいらっしゃるようですが……。
A
3

▲本人、社会のために予防接種は必要なもの

副作用や院内感染に不安を抱く気持ちも理解できるのですが、任意接種を含め、すべての予防接種を受けていただきたいです。予防接種は受けた人「個人」の感染症の発症や重症化を予防することはもちろん、「社会」を守る役割も備えています。予防接種を多くの人が受けることによって、社会全体で病気の流行を防ぐ「集団免疫」の機能が発揮されることも期待でき、集団の中に感染者が出ても流行の阻止につながると考えられますし、ワクチンを接種することができない人を守ることにもつながります。また先進国では、特定のワクチンを接種していないと入国できないこともありますので、お子さんの留学や仕事での渡航においても予防接種は重要です。

Q乳幼児には多くの予防接種があって大変です。相談はできますか?
A
4

▲患者の気持ちに寄り添い、親身に対応

予防接種の期日や親御さんの都合に合わせて、きちんとスケジュールを組みますので、安心してください。事前に予約を入れることができますし、前日にはメールで確認もさせていただいています。院内感染が不安な方は、予防接種専用時間帯に来院していただければよいかと思います。よく予防接種の打つ順番や回数の相談を受けることもあるのですが、来院の回数を減らすために、複数のワクチンを1回に打つ同時接種も可能です。最大で5種類まで打てますが、私個人としては3種類までを推奨しています。こちらの考えを押しつけるのではなく、話し合った上で決めていただくことが基本ですので、一度ご相談ください。

Q院長がここまで感染症対策に力を入れているのはなぜですか?
A
5

▲開院当初から変わらず、普通の安全の提供をめざしている

私は以前、大学病院の小児科に勤務していました。小児科病棟には、がんなどの重症患者さんから、風邪や喘息の患者さんまで、いろいろな方が入院されます。その中に、風邪の患者さんが同じ病棟にいることに不安を訴えられるお母さんがいらっしゃって、その時の言葉が胸に響きました。当時は戸惑いましたが、今なら納得できます。だから自分が開業するなら、感染症対策を徹底した医院をつくろうと思っていました。複数の待合室や隔離室をつくることには医療側の負担も伴いますが、やはり親御さんが昔から感じている「菌やウイルスをもらいたくない」という当たり前の気持ちを大切に、普通の安全を提供してあげたいと考えています。

ドクターからのメッセージ

鬼頭 俊行院長

当院は、2016年に新築移転した時から、待合室や隔離室を複数用意して感染症対策に取り組んできました。現在は予防接種の専用・優先時間をそれぞれ設け、空間的・時間的にも動線が交わらない予防接種、日曜の診療、院内処方を行っていますが、加えてオンライン診療も始めることにしました。私たちはこれからも「3密」を避けて、医院としては当たり前のことをもっと徹底していくつもりです。安心して来院いただける環境、予防接種を受けていただける体制をめざして尽力していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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