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鬼頭 俊行 院長の独自取材記事

きとう小児科医院

(名古屋市西区/庄内通駅)

最終更新日:2020/06/17

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庄内通駅から徒歩8分の場所にある「きとう小児科医院」。鬼頭俊行院長は金沢医科大学卒業後、金沢医科大学病院小児科に入局。能登半島で小児科地域医療に貢献し、感染症やアレルギー治療を得意としてきた。「不安に対して手を差し伸べ、家族に寄り添ってともに診療することがポリシー」と話す鬼頭院長。免疫力が低い子どもへの院内感染リスクを減らすことを大事にしており、2016年10月に移転した医院では待合室を3つ、さらに隔離室を3つ完備。症状によって待合室を分け、小さな子どもが安心して来院できる環境づくりに力を注いでいる。「お子さんの様子に不安を感じたら、遠慮なく早期に受診してほしい」と語る鬼頭院長に、医院での取り組みや小児の食物アレルギーなど、じっくり話を聞いた。
(取材日2017年2月27日)

院内感染対策に特化した小児専門クリニック

2016年10月に新築移転されたとのことですが、その際どのような点にこだわりましたか?

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もともと院内感染対策に力を入れていたのですが、移転にあたり、その点をより特化したクリニックにしたいという思いがありました。まずシステム面では、インターネットの順番待ち予約システムを導入しました。待合室の滞在時間を減らすことは院内での不要な感染のリスクを減らせますし、病気でつらい思いをしているお子さんと付き添いのお母さんの負担も軽くすることができるかと思います。また待合室を3つ、それ以外にも個室の隔離室を3つ設けています。入り口から入ってすぐの左右にそれぞれ待合室があるのは、病院内で元気なお子さんと病気のお子さんが接触しないようにするため。健診や予防接種用の部屋と、病気のお子さん用の部屋とで完全に分けていて、感染症のシーズンや、混み合う時間帯などで臨機応変に使い分けています。移転してから患者さんが増えているのも、こうした取り組みが評価されているからなのかなと思いますね。

ここまで感染症対策に配慮しているクリニックは貴重な存在ですね。

大学病院時代、両親がしっかりと感染症対策をしているにもかかわらず、入退院を繰り返すお子さんがいたのですが、その原因の1つに病院内での感染が考えられたのです。お子さんは免疫力が低く、周囲の影響で風邪やインフルエンザなどが重症化してしまうこともありあります。それを何とか防ぎたいという思いから、院内感染対策に力を入れてきました。また当院は小児専門クリニックですが、絶対にお子さんしか診ないというわけではありません。家族に発熱などの症状があった場合は、家族間での感染を防ぐためにも当院で治療させていただいています。そういった意味では「ファミリークリニック」とうたうこともできるかもしれませんね。ただお子さんへの感染症のリスクを極力減らしたいと考えていますので、小児専門とさせてもらっています。

診療にあたって心がけていることを教えてください。

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お子さんは自分で症状を詳しく言えませんから、ご家族が判断するしかありません。だからこそ、ご家族からしっかりと情報を引き出す必要があり、そこが小児科の難しさでもありますね。お母さんが動揺していれば症状などをじっくり聞いて、まずは落ち着いていただくこと。その上で、時間を惜しまずわかりやすい言葉で説明します。そうすることで、お母さんの治療に対する意欲が高まる効果があります。例えば、薬の必要性をお母さんが理解していてくれれば、お子さんにきちんと飲ませていただける。そうすると回復もスムーズなんです。お子さんの中には、薬を飲もうとすると反射的に吐いてしまう子もいますが、そういった時はお母さんに対して上から押しつけたり、厳しい言葉をかけたりしないよう心がけています。「不安に対して手を差し伸べ、家族に寄り添ってともに治療をする」それが当院のポリシーでもあるんです。

お母さんのささいな質問こそが、信頼の証

小児科の医師としてのやりがいをお聞かせください。

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お母さんからの「ちょっとした質問」にやりがいとうれしさを感じますね。気軽に聞いていただけるのは、信頼の証だと思っています。例えば鼻水の吸引。「吸引のためだけに来て良いのですか?」と遠慮するお母さんもいらっしゃいますが、そのためだけに来ていただいて良いのです。早めに受診することで経過の観察ができますし、軽度であれば短期間で良くなることが多い。重症化して、入院するしかない段階での来院では、打てる手も限られてしまいます。ですから遠慮なく、できる限り早期に受診をしていただきたい。診察においては『季節の変わり目の風邪ですね』だけではなく、解りやすく経過や注意点などを、しっかりお伝えする事を心がけています。そうすることで、経過を見て行く上でのお母さんの不要な心配を無くせればと思っています。

たくさんのスタッフが在籍し、活躍されていますね。

患者さんに満足していただくためにも、スタッフの連携は重要です。治療の目的や知識を共有することで、お母さんからの質問や補足の説明までもテキパキとこなしてもらっているので、とても助かっていますね。スタッフには、定期的に開催する勉強会で薬の知識など幅広く身につけてもらい、現場で生かせるようにしています。

病診連携にも力を入れているそうですね。

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当院は、名古屋市立西部医療センター、名古屋医療センター、名古屋第一赤十字病院、名城病院、名鉄病院などと連携し、何かあった時に早期に入院などができるような体制をとっています。患者さんが「納得いかない、不安がある」と思われた場合は、積極的に紹介するよう心がけています。そのためか、ご紹介先を受診した後、「問題なかったので安心しました。ありがとうございます」とお電話いただくことも少なくありません。そうやって患者さんが納得して治療を受けられるような環境を、常に用意していたいと思います。

食物アレルギーで大切なのは、早期診断と適切な治療

食物アレルギーをご専門に学ばれたそうですが、アレルギーで訪れる患者さんは多いですか?

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食物アレルギーのお子さんは多いですね。ただ「食物アレルギー」と一言で言っても、湿疹などの皮膚症状から嘔吐まで、個人によってさまざまな症状がみられます。また「卵を含んだ食品は大丈夫だけど、溶き卵は食べることができない」など、症状があいまいなケースも少なくありません。そのため、当院ではできるだけ早く検査・診断を行い、適切な治療に入れるようにしています。大学時代は小児アレルギーグループに属し、食物アレルギーを専門に勉強してきましたから、効果的なアドバイスができると思いますよ。アレルギーが原因で起こる湿疹やアトピーなどについては、皮膚科とも連携して対応しますのでご安心ください。

食物アレルギーの診療で心がけていることをお聞かせください。

最近は、たくさんの情報がインターネットで簡単に手に入るので、かえって情報に振り回されてしまうケースも多いです。自己流の治療を試みるお母さんもいらっしゃいますが、基本的にはお勧めできません。やはり、時間はかかっても安全に食べられるものを1つずつ模索していくことが大切です。そのためにも、アレルギーの怖さや、今のお子さんに何が大切なのかを十分に説明して、お母さんたちに専門的で確かな情報を伝えられるように心がけています。そして食べられないものがあれば、それ以外のもので栄養を補えるように考え、伝えることも大切ですね。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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熱の有無にかかわらず、お子さんの様子がいつもと違うと感じたら、早めに受診をしていただけたらと思います。診察では夜眠れているか、食欲はあるかなど、家での状況を伝えていただくとスムーズですよ。おじいちゃんおばあちゃんなど、お母さん以外のご家族の方がお子さんを連れていらっしゃることもあるでしょうから、その場合は家での経過や身近で流行している感染症などの情報をメモして渡していただくと良いかもしれません。移転から半年近くが経とうとしていますが、これまで通りどんな時も患者さんに寄り添うことを忘れず、お子さんとご家族の健康を身近な場所で見守りたいですね。お子さんは免疫力が低いので、症状の進行も早いです。軽い症状であっても早めに受診してください。不安などがあれば、ほんの小さなことでもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

視覚スクリーニング検査/500円

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