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志津 直行 先生の独自取材記事

大曽根外科

(名古屋市北区/平安通駅)

最終更新日:2020/04/01

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平安通駅から徒歩3分というアクセスの良い「大曽根外科」。志津直行先生は、同クリニックの院長で父、志津有一先生の右腕となって診療を行っている。直行先生は整形外科の脊椎に関わる治療が専門で、クリニックには手の外科や腫瘍の治療を専門にする医師も複数名在籍し、専門性の高い診療を可能にしている。また、直行先生は母校である藤田医科大学病院でも診療を兼務しているため、手術が必要な患者にも自身の施術で対応できるのが同クリニックの大きな特徴である。マラソン大会での医療支援活動に従事し、健康維持のためにも運動習慣の普及をめざしたいと話す直行先生に、公私にわたって話を聞いた。
(取材日2019年4月11日)

診断から術後まで一貫して患者を診る整形外科

医師をめざすようになったきっかけは何ですか?

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院長である父の背中を見て育ち、自然と後を継ぐと思っていました。昔は救急車で患者さんがよく運ばれてきて、父が分け隔てなく患者さんを診る姿勢を見て、子どもながらに「お父さんは偉いなぁ」と思っていました。医師になると決めたのは、中学・高校のころ。その後、地元の藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)を卒業して大学病院で研修医となり、複数の病院勤務を経験し、スイス・チューリッヒ大学に留学しました。帰国後、父も僕も、そろそろ一緒に仕事をしようという気持ちになって、1998年に戻ってきました。現在は週に2日、こちらで診療し、母校の大学病院と兼務しています。父が外科の診療をしていたので「大曽根外科」というクリニック名はそのままですが、現在は整形外科を中心に診療しています。月・木が僕の診療で、他の曜日は父、妻、大学病院の若手の先生が担当しています。

整形外科を専門にされたのはどうしてでしょうか?

整形外科の疾患は手術で対応することも多いので自分の腕で治療したという感覚が強く、やりがいがあるからです。手術をすることが好きなので外科も考えましたが、チームで患者さんを支えつつ、患者さんの診断から自分で一貫して診療できるところにも魅力を感じました。整形外科を選び、大学病院で学んだ教授の影響で、脊椎を専門にすることになりました。現代の急速な高齢化に伴い、自分の足で健康的に歩くためには脊椎疾患の治療がとても重要と考えています。

大学病院時代はどのように過ごされましたか?

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現在は働き改革の影響もあって、勤務時間は厳しく管理されるようになっていますが、僕の時代は研修医は毎日当直し、24時間働いていました。昼も夜も救急外来にいて手術です。今は実践トレーニングがありますが、昔は見て体で覚えるといったふうで、なかなか教えてもらえるものではなかったのです。やることすべてが本番という感覚でしたね。でも、今思うとその経験が役立っています。クリニックではどんな状況の患者さんでも診ないといけないので、その度胸がついたように感じています。

患者を笑顔にし、元気の源になりたい

現在、こちらにはどのような患者さんが来院されていますか?

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年齢層は幅広いです。子どもはケガが多く、高齢の方は加齢に伴う膝の痛み、腰の痛みなどの症状が多いです。ほとんどが地元の人ですが、中にはホームページをご覧になって、大学病院での治療も可能だということで遠方からも来られます。最近は高齢でも元気な方が増え、「歩きたいので足腰を治したい」と治療に積極的です。女性は背中が曲がると外見もよくないからと、骨粗しょう症の治療で来院する方も増えています。医学への関心が高まり、ケアしたいという患者さんが増えているのです。僕は脊椎疾患の治療が専門で、椎間板ヘルニアや腰痛・肩こり・骨粗しょう症などの治療に重きを置いていますが、妻は手の外科が専門で、腱鞘炎やばね指、指の変形などの診療にあたっています。

治療の方針について聞かせてください。

まずは、なるべく痛みを楽にしてあげることを一番に考えています。そして、手術をしなくても改善が見込める病気やヘルニアなどは、なるべく手術ではない治療法で対応します。具体的には、神経ブロック注射・投薬・リハビリテーション・生活指導・運動療法などを行い、症状の改善をめざします。診療の中で生活習慣のことまで聞いているのは、症状の原因となっている根本から治していきたいからです。病気の予防のためにも、生活指導や運動療法には力を入れていきたいと思っています。一方で、どうしても手術をしないと治らない場合は、大学病院で僕が施術します。手術をしたほうが治りが早い場合もありますが、患者さんは基本的には手術をしたくないはずですから、なるべく患者さんの希望を聞いてから対応するようにしていますね。

患者さんから希望や生活習慣のことを聞き出すために、どんな工夫をされているのですか?

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“患者さんとのコミュニケーションで、必ず1度は笑いをとること”を心がけているんです(笑)。旅行をしたとかおいしいものを食べに行ったとか、雑談で笑いのネタをふって、少しでもこちらの話に関心をもってもらうようにしています。というのも、心を開いてもらってからでないと、なかなかお話していただけないですからね。心が開くと治療の話もしやすくなり、モチベーションを上げてもらえると思っています。治療で痛みを取って幸せになってもらい、楽しい会話で笑って元気になってもらいたい。患者さんの喜びは医師の喜びです。あとは、なるべく数字や画像など目で見てわかるデータを用いて、わかりやすい説明を心がけています。

異なる専門性を生かしたチーム医療による治療を提供

クリニックと大学病院、両方で診療されていて感じられることはありますか?

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クリニックの良いところは患者さんとの距離が近いこと。一方で、大学病院は大病を治すための技術、設備があります。現在、両方で診療していることが、どちらの診療にもプラスになっています。クリニックでは治療できない患者さんも、大学病院で自分で診られるし、クリニックの診療があるからこそ、患者さんの目線で医療が行き届くという面があります。また、専門外であっても、同級生や専門家につなげて治療を依頼しています。この症状だったらこの先生に頼もう、という連携ができていますから。背中が痛くて来院されたら腎臓に結石があり泌尿器科を紹介したというケース、しびれの原因が実は肺がんにあり専門の医師につなぐケースなどもあります。クリニックはどこでどんな治療をすればいいのかを判断する道しるべのような役目も担っていると思っています。

こちらのクリニックの体制も教えてください。

現在、院長を含め5人の医師がいます。院長以外は僕の医局時代の仲間です。看護師は5人、受付は4人でそれぞれが交代制です。診療の際は、まず、初診で症状を確認し、どの医師が担当するかを決めます。先ほども言ったように、僕は脊椎、妻は手の外科が専門で、腫瘍を専門にする医師もいます。医師によって専門の分野が違うことで、それぞれの専門性を生かしながら、全員がチーム意識をもって治療を提供できているのではないかと思っています。日々の診療でも、壁をつくらず働けるように指導していますね。時には飲み会をして親交も深めていますよ。

クリニックの今後の展望を教えてください。

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今後も変わらず患者ファーストの温かい医療を提供し続けたいと思っています。僕自身が体力を維持して、年齢を重ねても患者さんに元気を与えられる存在でありたい。100歳まで現役でいたいですね(笑)。そのために、私自身、週2~3回のランニングを習慣にし、年に10本くらいのフルマラソンに参加しています。医師としてマラソン大会での医療サポートを行うこともあるので、いつかはランニングの愛好家や健康維持のために始めたい人が集まる場をつくって、運動指導ができたらいいですね。

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