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志津 直行 院長の独自取材記事

大曽根外科・整形外科

(名古屋市北区/平安通駅)

最終更新日:2024/06/10

志津直行院長 大曽根外科・整形外科 main

平安通駅から徒歩3分とアクセスの良い「大曽根外科・整形外科」。院長の志津直行先生は整形外科の脊椎に関わる治療が専門で、クリニックには手の治療を専門とする医師など複数人の医師が在籍し、専門性に基づいた診療を可能にしている。また、志津院長は母校である藤田医科大学病院でも診療を兼務しているため、手術が必要な患者にも自身の施術で対応できるのが同クリニックの大きな特徴である。マラソン大会での医療支援活動に従事し、健康維持のためにも運動習慣の普及をめざしたいと話す志津院長に、院長としての取り組みやプライベートでの活動について話を聞いた。

(取材日2024年4月17日)

診断から術後まで、一貫して患者を診る整形外科

医師をめざすようになったきっかけは何ですか?

志津直行院長 大曽根外科・整形外科1

当院の先代院長をしていた父の背中を見て育ち、自然と後を継ごうと思うようになりました。昔は当院にも救急車で患者さんがよく運ばれてきていましたが、父が分け隔てなく患者さんを診る姿勢を見て、子どもながらに「お父さんは偉いなあ」と思っていました。医師になると決めたのは、中学・高校の頃です。その後地元の藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)を卒業して大学病院で研修医となり、複数の病院勤務を経験し、スイス・チューリッヒ大学に留学しました。帰国後、父も僕もそろそろ一緒に仕事をしようという気持ちになって、1998年に当院に戻ってきました。

整形外科を専門にされたのはどうしてでしょうか?

整形外科の疾患は手術で対応することも多いので自分の腕で治療したという感覚が強く、やりがいがあるからです。手術をすることが好きなので外科も考えましたが、チームで患者さんを支えつつ、診断からケアまで自分で一貫して診療できるところにも魅力を感じました。整形外科を選び、大学病院で師事した教授の影響で、脊椎を専門にすることに決めました。現代の急速な高齢化に伴い、自分の足で健康的に歩くためには脊椎疾患の治療がとても重要だと考えています。

研修医時代はどのように過ごされましたか?

志津直行院長 大曽根外科・整形外科2

現在は働き改革の影響もあって、勤務時間は厳しく管理されるようになっていますが、僕の時代は研修医は毎日当直し、24時間働いていました。昼も夜も救急科外来にいて手術をしていました。今は実践トレーニングがありますが、昔は目で見て体で覚えるといった風潮で、なかなか先輩医師から手取り足取り教えてもらえるものではなかったのです。やることすべてが本番という感覚でしたね。でも、今思うとその経験が今の診療に役立っています。クリニックではどんな状況の患者さんでも診ないといけないので、その度胸がついたように感じています。

患者を笑顔にし、元気の源になりたい

現在、こちらにはどのような患者さんが来院されていますか?

志津直行院長 大曽根外科・整形外科3

最近新たに近隣にマンションが建ち始めていて、ファミリー層の来院が増えましたね。子どもはケガが多く、高齢の方は加齢に伴う膝や腰の痛みなどの症状が多いです。ほとんどが地元の人ですが、中にはホームページをご覧になって、僕が担当する大学病院での治療も可能だということで遠方からも来られます。最近は高齢でも元気な方が増え、「歩きたいので足腰の痛みを改善したい」と治療にも積極的です。背中が曲がると外見も良くないからと、骨粗しょう症の治療を目的に来院する方も増えています。医学への関心が高まり、体をケアしたいという患者さんが増えているのです。僕は脊椎疾患の治療が専門で、椎間板ヘルニアや腰痛・肩凝り・骨粗しょう症などの治療に重きを置いていますが、当院でも診療する医師の妻は手の外科が専門で、腱鞘炎やばね指、指の変形などの診療にあたっています。

治療の方針について聞かせてください。

まずはなるべく痛みを楽にしてあげたいと一番に考えています。そして手術をしなくても改善が見込める病気やヘルニアなどは、なるべく手術ではない方法で対応します。具体的には、神経ブロック注射・投薬・リハビリテーション・生活や運動への助言などを行い、症状の改善をめざします。診療の中で生活習慣のことまで聞いているのは、症状の原因となっている根本から治療していきたいからです。病気の予防のためにも、生活へのアドバイスには力を入れていきたいと思っています。一方で、どうしても手術をしないと改善が見込めない場合は、大学病院で僕が施術します。手術をしたほうが早い回復が見込めるかもしれませんが、患者さんは基本的には手術をしたくないはずですから、なるべく患者さんの希望を聞いてから対応するようにしていますね。

患者さんから希望や生活習慣のことを聞き出すために、どんな工夫をされているのですか?

志津直行院長 大曽根外科・整形外科4

患者さんとのコミュニケーションでは、「必ず1度は笑いをとること」を心がけているんです。旅行をしたとかおいしいものを食べに行ったとか、雑談で笑いのネタを振って、少しでもこちらの話に関心を持ってもらうようにしています。というのも、心を開いてもらってからでないと、なかなか体の悩みをお話ししていただけませんからね。心が開くと体の状態の話もしやすくなり、治療のモチベーションを上げてもらえると思っています。治療することで痛みの軽減をめざし幸せになってもらい、楽しい会話で笑って気持ちまで元気になってもらいたい。患者さんの喜びは医師の喜びです。あとは、なるべく数字や画像など目で見てわかるデータを用いて、わかりやすい説明を心がけています。

最近超音波検査機を導入されたそうですね。

エックス線検査機で検査できるのは主に骨です。超音波検査機は骨だけでなく、筋や筋肉についてもつぶさに観察ができるので導入しました。問診や触診に加えて筋の状態などを画像で把握できるのは、診察の大きな武器になります。ベッドで投影しながら患者さんに説明できるのも良いですよね。患者さんのわかりやすさにつながっていればいいなとも思っています。

異なる専門性を生かしたチーム医療による治療を提供

クリニックと大学病院、両方で診療されていて感じられることはありますか?

志津直行院長 大曽根外科・整形外科5

クリニックの良いところは患者さんとの距離が近いこと。一方で、大学病院は重篤な病気を治療するための技術、設備があります。現在、両方で診療していることが、どちらの診療にもプラスになっています。クリニックでは治療できない患者さんも、大学病院と連携して自分で診られますし、クリニックの診療があるからこそ、患者さんの目線に立った医療が行き届くメリットがあります。また専門外であっても、大学時代の同級生の医師や信頼の置ける専門の医師につなげて治療を依頼しています。この症状だったらこの先生に頼もうといった連携ができているんです。背中が痛くて来院されたら腎臓に結石があり泌尿器科を紹介するというケース、しびれの原因が実は肺がんにあり専門の医師につなぐケースなども想定しています。クリニックはどこでどんな治療をすればいいのかを判断する道しるべのような役目も担っていると思っています。

こちらのクリニックの体制も教えてください。

現在は僕を含めて3人の医師が在籍しています。看護師は5人、受付は4人でそれぞれが交代制です。診療ではまず初診で症状を確認して、どの医師が担当するかを決めます。先ほども言ったように、僕は脊椎、妻は手の外科が専門です。医師によって専門の分野が違うことで、それぞれの専門性を生かしながら、全員がチーム意識を持って治療を提供できているのではないかと思っています。日々の診療でも、壁をつくらず働けるように指導していますね。

クリニックの今後の展望を教えてください。

志津直行院長 大曽根外科・整形外科6

今後も変わらず患者さんファーストの温かい医療を提供し続けたいと思っています。そのためにはまず僕自身が体力を維持して、年齢を重ねても患者さんに元気を与えられる存在でありたい。100歳まで現役でいたいですね。そのために僕自身、週2~3回のランニングを習慣にし、年に10本くらいのフルマラソンに参加しています。医師としてマラソン大会での医療サポートを行うこともあるので、いつかはランニングの愛好家や健康維持のために始めたい人が集まる場をつくって、運動指導ができたらいいですね。

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