低侵襲な超音波検査で
がんや結石、脂肪肝など幅広く診断

短時間で終わる超音波検査で、がんを早期に発見し、治療につなげる

Q超音波検査とはどんな特徴がありますか？

A

▲診察中に短時間で検査が可能

【石原さん】超音波検査は人の耳に聞こえない高い周波数の音波を体に当て、体内の組織に当たり跳ね返ってきた音（エコー）を画像化する検査です。企業健診の項目に加えられていたりしますね。痛みや放射線の被ばくがないので、気軽に受けていただける検査です。原則予約制ですが、おなかや背中に痛みがある場合など症状に合わせ当日でも対応します。【熊田さん】おなかなどに機器を当てるだけなので、患者さんへの心身の負担が少なく、腹部だけでなく頸部や心臓など幅広い部位の観察ができるのもメリットです。尿管結石や虫垂炎などの痛みを伴う病気は、痛みがひいてから検査しても見つからないことがあるので、当日検査することが重要です。

Qこちらのクリニックで行う超音波検査について教えてください。

A

▲超音波検査では広範囲を観察することができる

【石原さん】当院では、腹部、心臓、甲状腺、頸動脈の超音波検査を行っています。前立腺、膀胱、骨盤内なども何か問題がありそうな場合はチェックするようにしています。患者さんは不安を抱えて来られますから、原因を見つけて安心してもらえるよう努めています。【熊田さん】医師の診察内容と併せて、検査中にできるだけ患者さんとコミュニケーションを取り、会話の中からも原因を探るよう努めています。通常、一般のクリニックでは医師のみによる超音波検査を行っているところも多いと思いますが、当院では医師と臨床検査技師のダブルチェックによって、精密な診断につなげています。

Qどんな人に検査を受けていただきたいですか？

A

▲患者とのコミュニケーションを大切にしている

【石原さん】健康診断の採血などでひっかかっても「いつものことだから」と楽観視しないで、原因を見つけるために、一度検査を受けていただきたいですね。自分は健康だと思っている方でも、検査をしてみると実は所見があったりします。自覚症状がなくてもがんが見つかることもありますから、どんな人もまずは気軽に受けてみてください。【熊田さん】症状がある方はもちろんですが、人間ドックや健康診断などを受けたことがない人は、自分の体について知る意味でも、ぜひ受けていただきたいですね。

Q検査時の注意点などはありますか？

A

▲自覚症状がなくても、検査で病気が見つかることも

【石原さん】腹部や首を出せるような服装でお願いします。ワンピースやタートルネックなどは避けたほうが良いですね。体の違和感や痛みなどの状況をお話しいただくことも検査をする上で大事な情報になるので遠慮せずにお話しください。【熊田さん】胆のうと膵臓は、事前に食事を取っていると収縮やガスの発生により正確な診断ができなくなる臓器なので、検査日は朝食を取らずに来てください。胆石などで激痛を伴う緊急の場合は、食事を済ませた状態でも検査はしますので、安心してください。