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水野 真理 院長の独自取材記事

水野宏胃腸科内科

(名古屋市千種区/今池駅)

最終更新日:2019/09/11

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名古屋市営地下鉄東山線・桜通線の今池駅4番出口からすぐの場所に「水野宏胃腸科内科」がある。同院の前院長であり、現在は名誉院長である水野宏先生が1981年に開業してから40年近く地域医療への貢献を続けてきた歴史のあるクリニックだ。水野名誉院長は内視鏡検査の先駆者的存在として数多くの検査を手がけ、胃がん・大腸がんなどの早期発見と治療に多大な実績を残している。2019年5月には水野真理先生が院長に就任。真理院長は愛知医科大学を卒業後、同大学病院に勤務。大腸を専門分野とし、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医資格を持つ。院長として新たな一歩を踏み出した真理院長に、これまでの道のりや診療に懸ける思いを聞いた。
(取材日2019年8月19日)

父が築いたクリニックを自分のスタイルで引き継ぎたい

院長に就任した経緯からお聞かせください。

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父が高齢になったこともあり、元号が令和に変わったのをきっかけに、私が院長を引き継ぐことになりました。私は長年愛知医科大学病院に勤めていましたが、いずれは父の手伝いがしたいと思っていて、2013年から当院で副院長として診療をしてきました。大学病院とは診療の内容も患者さんの層も違うので、父が名誉院長として引き続き在籍してくれているのも心強いですね。父は医療以外の分野にも造詣が深く、いろいろな本を執筆したり、「ナゴヤ文化サロン」と銘打って文化活動を行ったりしています。私は自分のスタイルを貫きながら、父の背中を追いかけたいと思っています。でも先日患者さんから「先生、娘さんがいて良かったね」と言われ、うれしそうにしていた姿はちょっと印象的でしたね(笑)。

医師への道を選んだのは、お父さまの影響でしょうか?

そうですね。日本は元来内視鏡の技術が世界的に高いといわれていますが、父はその技術発展に貢献してきていて、1970年代にはシカゴ大学の消化器内科に内視鏡の技術を教えに行った経験もあるんですよ。幼かった私も一緒に渡米し、1年半ほど過ごしました。小さい頃からそういった環境にあり、父の姿を見てきたので、漠然とですが同じ道に進むような気はしていました。私自身も医師になった当初は、父から撮影のコツなどを教わりました。それとは別に、これはよく言われていることですが、結婚や出産を経験しても社会に貢献できるように、自分の手に職をつけたいと考えたことも大きいですね。一時は思春期の悩みを相談するカウンセラーになりたいと思ったこともありましたが、結局はなるようになったという感じでしょうか(笑)。

真理先生が院長に就任して、リニューアルされたところはありますか?

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当院はもともと大学病院などと同じように胃カメラと大腸カメラの部屋が別に造られていたりと、消化器内科の診療に特化した設計がされていたので、大きな改造などは必要ありませんでした。ただ、部分的なリニューアルは現在進行中です。例えば救急車で運ばれてきた患者さんがそのまま2階に上がれるようにエレベーターを設置したり、車いすが入りやすいように通路を少し広くしたり、鎮静剤を投与して内視鏡検査を行った患者さんに休んでいただくためのリカバリールームを作ったりというリニューアルはしています。

内視鏡検査の専門家として患者の不安に寄り添う

先生は消化器内科の中でも大腸を専門にされているんですね。

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はい。その中でも潰瘍性大腸炎やクローン病といった治療に力を入れています。どちらも指定難病で、日本でも近年患者数が増加しています。10~20代で発症することが多いため、長期間診ていくことの多い病気でもあります。おなかの調子が悪くて学校などに通うのも苦労するのはかわいそうですし、後々までフォローしていくことが大事だと思っています。でも現在は新しい治療薬もどんどん増えていて、治療法はこの10年ほどで大きく変りました。私は現在も大学病院で週1回、これらの疾患に特化した外来を続けながら、最先端の医療から遅れないように、研究会や講演会にも積極的に参加しています。大学病院で診療している医師の診察が受けられることは、当院の強みだと思っています。

内視鏡検査は苦痛や痛いイメージもあります。

確かにネガティブなイメージも強いですが、以前と比べると内視鏡検査もいろいろな方法でできるようになり、検査を受けられる方の選択肢も広がりました。私たちは検査の説明をしっかりするとともに、苦痛を感じることなく、できるだけ短時間で病変をしっかり見極めるように心がけています。また、検査の経過や結果について細かく説明することも、父から受け継いだ方針です。胃カメラの場合は患者さんと一緒にモニターを見て説明しながら進めることも多いので、何をされているかわからず不安ということは少ないかと思います。内視鏡検査で重要なのは、がんなどの病変をできる限り初期の段階で発見することです。早期に発見できれば、内視鏡手術で切除することも可能です。その点については、大学で経験を積んだ専門家として自信を持っています。見つかったがんが大きくて取れないような場合は、速やかに連携している病院をご紹介しています。

最近では大腸の内視鏡検査も重視されていますね。

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ピロリ菌が少なくなり胃がんが減少した一方で、食生活の欧米化の影響などもあり、大腸がんが増えてきています。最近の部位別死亡率で大腸がんは女性の1位、男性は3位でした。男性の場合は会社の健康診断などで引っかかることも多いのですが、主婦やパートの女性はそういった機会が少なく、検査への抵抗感もあるために発見が遅れやすいようです。消化器内科の女性医師はまだ少ないので、自分はそういった面でも役に立てるのではないかと思っています。検査にあたっては、不安を抱えて来られる患者さんが多いので、あらかじめどんな感じの検査なのかを丁寧に説明し、できるだけリラックスした状態で検査を受けられるような環境づくりを心がけています。

患者の求める医療を理解し、最善の方法を提示したい

診療全般において心がけていることはありますか?

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できるだけ笑顔を絶やさずに、患者さんの目を見て話すことですね。患者さんの表情や様子をよく見て、話をしっかり聞いて、こちらからの説明はできるだけわかりやすくお伝えするようにしています。特に高齢の患者さんにとっては、診察も大切なコミュニケーションの場となります。ですが、患者さんが多いとそれほど長話できないので、そんな時には看護師さんや事務のスタッフが話の続きを聞いてくれたり、説明を補足してくれたりと、しっかりサポートしてくれています。育ってきた環境や考え方は患者さん一人ひとり違うので、それぞれ医療に求めているものが違うと思うんです。だからこそ、治療方針も一律に数字で割り切るのではなく、患者さんがどんな医療を求めているのかを理解し、最善の方法を提示するように努めています。

今後の展開や診療の方向性について考えていることはありますか?

大学病院で培った専門性と、内科全般をカバーする地域のかかりつけ医との特性を両立させていきたいですね。例えばちょっと風邪を引いたときとか、おなかを壊したといったときに気軽に相談できるような、そういう窓口になりたいです。少なくとも名古屋近辺で大腸を専門とする女性医師は少ないと思うので、その点においては以前とは異なる新しい強みをもてたのではないかと思っています。父のおかげもありますが、ほかの医療機関との連携も幅広くできていて、難しい症例でも自分だけで抱え込まずに協力を仰ぐ体制ができています。また、高齢化の進行と共に需要が高まっている訪問診療にも対応していきたいですね。先日も往診で行ったら患者さんがすごく喜んでくれて、それだけでもうれしくなりました。将来的には地域の患者さんの生涯を支えられるようにしていきたいと思います。

最後に、読者に向けたメッセージをお願いします。

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最近では、逆流性食道炎の患者さんも増えてきています。特に女性は更年期を迎えると自律神経のバランスが乱れ、体のいろいろな部分に不調が現れることがあります。食事がおいしく感じられないとか、酸っぱいものがこみ上げてくるといった症状は、逆流性食道炎が原因のこともあるので、不調を感じている方はご相談ください。ほかにも、メンタルの影響が胃腸の症状として現れることも少なくありません。いずれにしても、何か気になることがある方はご来院ください。特に男性医師に相談しづらいという女性の皆さんには、遠慮なく来ていただきたいですね。

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