全国のドクター8,965人の想いを取材
クリニック・病院 160,761件の情報を掲載(2021年9月22日現在)

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 羽島郡岐南町
  4. 手力駅
  5. 医療法人岐陽会 サンライズクリニック
  6. 美濃輪 博英 理事長

美濃輪 博英 理事長の独自取材記事

サンライズクリニック

(羽島郡岐南町/手力駅)

最終更新日:2021/03/08

65022 top

住宅が点在するのどかな環境に「サンライズクリニック」は建つ。道路を挟んで東側に外来専門の診療棟が、西側に人間ドックを行うドック棟と、健康診断を行う検査棟があり、患者は目的に応じてそれぞれに足を運ぶ。また、地域の拠点を巡回するバス健診にも力を注ぐ。美濃輪博英理事長は、父親が健診業に携わっていたことから自然に医師の道へ。健診や人間ドック後の二次検査を行う機関として開業したのが同院の始まりだ。「病気の早期発見、早期治療に力を尽くしたい」と美濃輪理事長は意欲を語る。フランクな人柄が印象の美濃輪理事長が、同院の診療体制やめざすところなどについて穏やかな口調で丁寧に話してくれた。
(取材日2021年2月17日)

健診後の二次検査を行う機関として開業

先生が医師をめざされたきっかけやご経歴について教えてください。

1

私の父が昭和30年代から、地元の美濃加茂市や岐阜市、その周辺の企業や住民の方々を対象に健康診断を行う仕事をしていました。幼い頃は、家に聴診器や胸部エックス線の読影所見用紙がたくさんあってそれらで遊んだり、大学病院の先生方に、仕事の合間に相手をしてもらったりしたものです。医師が身近な存在でしたので自然な流れで愛知医科大学へ進み、卒業後は、病気を画像診断することに興味を持ち、岐阜大学の放射線科に入局しました。当時、東京の国立がん研究センター出身で消化器をメインにされていた先生や病理の先生がいらしてさまざまにご指導いただきましたので、一般的な放射線科と違って、消化器系の診断について大いに学べたと思います。その後、愛知県の消化器外科の専門病院で胃、大腸の内視鏡検査なども含め、臨床の経験を積みました。

開業以来、多くの患者さんが来院されていますね。

当初は、父が行う健診の後の二次検査をする施設として開業しました。また企業などと連携し、検査結果を自動的に送るなど健診から二次検査終了までスムーズに行えるようにしました。外来も始めたところ、次第に患者さんが増えてきましたので、新たに向かいの土地に2棟を建て、それらを人間ドック専門の「ドック棟」と、健診・CT検査専門の「検査棟」に、もとからある棟を一般外来のための「診療棟」としました。外来や健診を受ける方の中には、さっと終えて帰りたいという方もおられますが、人間ドックは半日のコースから2日かけるコースがあり、検査の流れ具合が違います。3棟すべて心地良く過ごしていただけるよう配慮していますが、特にドック棟ではよりリラックスできるように余裕を持ったスペースで、木目を生かした内装としています。

こちらには医師も多くいらっしゃいますね。

2

医師は、外来の診療部門と、健診・人間ドックの健康管理部門それぞれに、総合内科や内分泌を専門とする院長がおり、健康管理部門には日本産科婦人科学会産婦人科専門医である女性医師も常勤しています。デジタルマンモグラフィも導入し、乳がんの診断に役立てています。外来では、非常勤として岐阜大学医学部附属病院から循環器や外科など多くの先生に曜日を決めて来ていただいており、常に二診体制で診療しています。複数の専門の医師がいることで、連携し多角的に患者さんを診療することができます。

複数の医師が先進の機器を用いて診療を行う

こだわりの検査設備などはありますか?

3

10年ほど前に、大腸がん診断のためにCTを導入しました。大腸の検査については内視鏡検査よりもCT検査の数のほうが多くなっています。CT検査機は国立がん研究センターに導入されているのと同じで、撮影画像はその関係機関に電送して解析してもらっています。同センターには私の友人がおり、大学時代にCTで大腸が診られればいいねと話していたことが現実になりました。大腸がんは早期発見、早期治療が可能であるにも関わらず、死亡する人が多いのが現状。健診後に二次検査を受ける人が非常に少ないということですね。特に女性は妊娠、出産によって腹膜炎を起こしたり、子宮内膜症があって腸が癒着したりで内視鏡検査では痛いという人や、羞恥心もあります。大腸CT検査は検査前に大量に下剤を飲む必要もなく、検査時間は10分ほど。女性スタッフが付き添いますので、受ける人が増えてほしいと思っています。

注力する健診バスによる巡回健診についてお聞かせください。

20210303 4

マンモグラフィや胃のバリウム検査、胸部エックス線撮影や心電図検査など、各用途によってつくられた健診バスが何台もありまして、一般企業や行政などニーズに合わせて出動しています。内容は一般健康診断と特殊健康診断に分かれます。一般健康診断は、雇入時健康診断、定期健康診断、夜勤の方に向けての特定業務従事者健康診断など。特殊健康診断では、有機溶剤健康診断、じん肺健康診断などを実施しています。開業以来、人間ドックや健康診断を建物内で行っていましたが、健診バスによる巡回健康診断もやってほしいという希望をいただいたのをきっかけに、2020年から巡回健診車を備え本格的に開始いたしました。

先生もスタッフの方も笑顔がすてきです。クリニック全体で心がけておられるのでしょうか?

はい。でも、笑顔で患者さんに優しく、というのは当たり前のことですね。患者さんは緊張や不安を抱えて来られますので、受付から看護師、検査技師など、患者さんと接するすべてのスタッフに、患者さんの気持ちをくみ取って優しく接してもらいたいと考えています。皆、自主的に実践しており、スタッフ同士の仲も良いので、院内は良い雰囲気になっているのではないでしょうか。そのように患者さんから言われることがありますよ。「具合が悪くて来たけど、玄関を入って受付して血圧を測っているうちに気分が良くなった」とおっしゃる方もいましたね(笑)。待合室に貼ってある、病気や食事についての掲示物は、スタッフたちが患者さんのためにと発案して手作りしてくれたものです。定期的に勉強会もしているのですが、スタッフたちは「今度は○○について聞きたいです」と積極的に学ぶ姿勢を持っています。

住み慣れた地域で安心して暮らせる環境づくりを

印象に残っている患者さんのお話がありましたら教えてください。

20210303 5

ある企業の方で、40代の頃に人間ドックで早期の胃がんが見つかった方のことは今も忘れられません。大学病院で胃の部分切除をし、その後も私が担当して、数年前に定年退職されました。その時にお手紙を頂いたのですが「今ある命は先生の診断のおかげ。定年を迎えて余生は地域に還元しようといろいろ活動しています」という内容でした。私は自分のできることをしただけで、そのようなお言葉をいただいてとてもありがたく感動しました。人間ドックは、30歳以上の方には年に1回をお勧めします。健診より項目が圧倒的に多いですし、病気を見つけるというより年に1回自分の健康状態を確認すると考えていただければ、と思います。

今後の展望をお聞かせください。

開業以来、早期発見、早期治療をモットーとしてきました。引き続き、各種健康診断、人間ドックの重要性を広めていきたいです。現在、健診後に二次検査を受ける人は2~3割程度ともいわれています。「要精検」となった方はもちろんですが、「要観察」の方も数ヵ月後には精密検査を受けて経過観察をしていただきたいです。当院では、企業に勤める方の健康サポートにも積極的で、会社の工場見学に行ったり、保健師が健康についての講話をしたりしています。健診だけでなく、日頃から病気の予防も大切ですので、運動や食事など生活習慣の改善についてもお伝えしています。

地域密着型のクリニックとして、こちらの存在は大きいですね。

6

私は羽島郡医師会の理事をしており、認知症サポート医や、かかりつけ医の養成にも取り組んでいます。今後ますます高齢化が進み、認知症の方も増えるでしょう。患者さんにしてみれば、今までかかってきた先生に何でも相談できればとても心強いと思います。開業する先生方においてはご専門が何であれ、患者さんが困っていることの相談に乗れるドクターになっていただきたいと思い、養成講座の講師も務めています。今は正常圧水頭症や硬膜下血種など、治療への期待が以前よりも高くなっている病気もあり、治らなくとも進行を遅らせるための薬もあります。早めの診断、適切な治療で症状が安定し、誰もが住み慣れた環境で安心して暮らせるようにというのが願い。これからも地域の患者さんに寄り添い、日々努力していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/標準コース:3万3000円
1日コース(標準コース+胃カメラ、大腸カメラなど):6万3800円
2日コース(1日コース+CT、エコー、腫瘍マーカーなど):9万5700円
レディースコース(標準コース+尿沈渣、子宮頚部細胞診、腫瘍マーカー、乳房検査など):4万7300円 ほかオプション検査あり
※すべて税込み価格

Access