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北田 雅久 院長の独自取材記事

北田内科クリニック

(羽島郡岐南町/岐南駅)

最終更新日:2019/08/28

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名鉄名古屋本線の岐南駅から徒歩5分程、ログハウスの外観がシンボリックなたたずまいの「北田内科クリニック」。同院を1995年に開業した北田雅久院長は、大規模病院で豊富な経験を積んできたベテランの医師だ。「患者本人だけでなく家族ごとつき合うかかりつけ医」として、また、全身管理を行う医師として、多岐にわたる幅広い診療を行っているのが特徴。専門とする糖尿病治療では、入念な検査を行い、合併症を誘発しない適切な治療の提供をめざす。40年以上のキャリアを持ちながらも、なお勉強を重ね、新しい医療への貪欲さを忘れない北田院長に、クリニックの診療について幅広く話を聞いた。
(取材日2019年5月29日)

糖尿病治療を基軸とし、患者の全身管理を心がける

ログハウス風の建物が目を引きますね。どんな思いで開業されましたか?

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建物は北米のログハウスがモチーフになっています。夏が涼しく、冬が温かい、木造で建てて良かったとあらためて思います。当時としては珍しく、レストランに間違えられることもありました(笑)。今では参考にしたいと見学に来られる先生もいらっしゃいます。全体を白く塗装していますので、病院らしくなっているのでしょうね。20年以上たって味わいが出てきています。開業前のキャリアとしては、岐阜赤十字病院に内科部長として10年、松波総合病院に副院長として10年勤めてきました。開業のきっかけはいろいろありますが、岐阜大学病院、岐阜赤十字病院、松波総合病院に通院されていた患者さん方を引き継ぎ、その方たちが通うことのできる範囲で開業しようと考え、この場所になりました。通ってくださる方の中には、医師になって以来40年以上おつき合いのある患者さんも多くいらっしゃいますよ。

診療の特徴を教えてください。

患者さん個人だけを診る勤務医と違い、開業医は、患者さんを含め家庭の背景を知り家族全員と関わっていきます。ですから家族ごと通ってくださる患者さんも多く、それが勤務医と開業医の大きな違いだと思います。家庭の状況や問題など、病気だけでなくトータルに診ていくことがかかりつけ医としての姿なんです。そして、頭の上から足の先まで総合的に診る医師であるというのが僕のスタイルです。糖尿病治療を専門としていますから全身を診る必要があります。足の壊疽(えそ)や失明、突発性難聴や甲状腺疾患、循環器疾患など、糖尿病と関わりのある疾患は多く、全身の病気を知らないといけません。また、糖尿病の患者さんは風邪をひきやすいので、インフルエンザのワクチン接種を行い、冬の時期の通院にも配慮していますし、管理栄養士による定期的な生活指導も取り入れています。

治療において大切にしていることは何ですか?

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いかに糖尿病の合併症を防ぐか、です。合併症には、自律神経などの神経障害、失明や足の壊疽などがあり、治療をできるだけ早くしてほかの病気への進行を防ぐことに重きを置きます。当クリニックでは、患者さんが失明や足の切断に至ることが決してないよう治療を行ってきました。失明においては、早い発見をすること、悪化している方は硝子体の手術を行う信頼できる眼科へきちんと紹介すること、足の壊疽も切断せずいかに治していくかの治療にこだわっています。また、適切な見立てのもと、専門の治療が必要な方には敏速な紹介ができるよう、岐阜大学病院、岐阜県立病院、松波総合病院など多くの病院と医療連携を結んでいます。患者さんは、近隣だけでなく、名古屋や東京、大阪といった遠方から来院される方も少なくありません。

CTや血液検査機を導入。検査結果をもとに治療を提案

注力されている検査について伺います。

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糖尿病になると全身の血管が痛むため、血管の硬さや、血管年齢などを調べるのに血液内皮機能検査(FMD検査)を取り入れています。検査結果をもとに、薬を使って血管をやわらかく丈夫にしていくための治療を施すことで、脳梗塞や狭心症を予防し、短期間での改善をめざしています。もう1つ大事なのが、頸動脈プラークの検査です。これは、血管の脈の流れや速さについて、エコーを使って調べることで動脈硬化がないかを診ていきます。さらに、岐阜県下では珍しい血液流動測定装置を導入しており、血液がさらさら流れているかどうかも調べます。血糖が高いと血液がどろどろになるので、さらさらにしていかないと血管が詰まってしまいます。糖尿病は血管の病気でもあるので、これらは必要不可欠な検査だと僕は考えています。また、20年以上前からCTを設置し活用しています。このように検査設備を整えて、血管をきちんと検査することが当院のポリシーです。

検査において心がけていることは何ですか?

当クリニックではどんな検査をしているのかをオープンにし、検査技師と協力し合い検査結果のデータをその日のうちにお出しすることを心がけています。大学病院でCTやエコー検査をすると、結果が出るまで何日間もかかることを経験してきました。開業後は、それをすぐに結果が出るようにしていくことで患者さんとの信頼をつくってきました。薬だけもらえればいいというのでなく、しっかりとした検査をし結果をきちんと知りたいという患者さんの想いを大切にしています。ただ、患者さん1人にかけられる時間が限られていますから、時間の足りない方には、診療時間が終わった後に特別に説明のための時間を取ってお話しすることもあります。そんな場合は、患者さんが待ち時間を有効利用できるよう、リハビリテーションルームにあるウォーターベッドやエクササイズの機械を自由に使ってもらい、リラックスしてお待ちいただいています。

進化する糖尿病治療に対し、常に勉強する姿勢を大切にされていますね。

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この世界は日進月歩ですから、常に最新の糖尿病治療の勉強をしていかないといけません。昨年これだと言っていたことが今年になると違うこともあって、検査や考え方が変わったり、どんどん新しい薬も出てきます。例えば、糖尿病と腎臓疾患は密接ですが、今は、透析治療よりもいかに腎症を治すかに注目し、腎不全に進行しないような治療薬が開発されるなど、糖尿病治療は年々発展しているんです。東京まで出かけて行き、積極的に勉強会にも参加するようにしていますよ。

患者の知識向上に向け、定期的に糖尿病教室を開催

どんな時にやりがいを感じますか?

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地域のかかりつけ医として患者さん一人ひとりと何十年もおつき合いするわけですから、患者さんが悪くなって入院される時もあります。そんな時は、ちゃんと病院に病状を見に行くなどして、最後まで責任を持って診ていきたいと思っています。患者さんが亡くなる前に「長いこと先生に診てもらったね。ありがとう」と言われた時は感慨深かったですね。看取り医療を大切にしていますから、患者さんが最後に感謝してくださる時は、本当にありがたいと思います。かかりつけ医としてのやりがいはそういうところでしょうね。

糖尿病教室を定期的に開催されているそうですね。

月に1回のペースで、通院中の患者さん向けて「糖尿病教室」を院内で開催しています。診察中に十分時間が取れないこともありますから、集団でご指導することで正しい知識を身につけていただきたいんです。医師や看護師、検査技師や管理栄養士がそれぞれの立場からいろんなポイントをお話ししていきます。同じ患者さんが参加されますので、同じ内容ばかりでは患者さんが飽きてしまいます。毎回新しい知識を提供するには、やはり勉強していないと話せません。スタッフ間のミーティングでは勉強会を開いて、互いに情報を共有し合うことも大切にしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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いろんな病気や悩みがありますが、何よりも早期発見、早期治療が大切です。手遅れになってから、相談に来ていただいても、すでに手のうちようがないこともありますから。これまで本当にたくさんの患者さんを診てきました。経験が豊富であればあるほど、いろんなことを知っていますし、勉強している医師は最新の医療を学んでいます。僕は勉強したことを明日の診療に生かすことが大切だと考えます。患者さんに対して努力しないで診るのは失礼にあたりますからね。少しでも気になることがあれば、気楽に相談に来ていただけたらと思っています。

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