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大腸がんの危険因子の早期発見を
専門家による大腸内視鏡検査

あちわ内科胃腸科

(各務原市/鵜沼宿駅)

最終更新日:2024/01/04

あちわ内科胃腸科 大腸がんの危険因子の早期発見を 専門家による大腸内視鏡検査 あちわ内科胃腸科 大腸がんの危険因子の早期発見を 専門家による大腸内視鏡検査
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近年増加傾向にあり、男女ともに悪性腫瘍の死因の上位を占めている大腸がん。早期発見が重要であるが、大腸内視鏡検査は、「恥ずかしい」「痛そう」「準備が大変そう」などのイメージが強く、検査をためらう人も少なくない。このような背景の中、「あちわ内科胃腸科」の阿知波宏一(あちわ・こういち)院長は、「内視鏡検査のハードルを下げて、受診者を増やすのは内視鏡を専門とする医師の役目」と語る。勤務医時代は毎日内視鏡検査をしていたという阿知波院長。豊富な経験で培った技術を駆使するだけでなく、希望に応じて鎮静剤を用いるなど、患者にとって負担の少ない検査に取り組んでいる。阿知波院長に大腸内視鏡検査の重要性や同院の検査の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2023年3月2日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸内視鏡検査の重要性について教えてください。
A

食生活の欧米化などにより、日本人に大腸がんは増えています。特に女性に多いといえます。大腸がんは自覚症状がない病気ですので、定期検診などでポリープが見つかってわかることが多いですね。大腸のポリープを取らなければならないのは、数年後に大腸がんになるものもあるからです。大腸内視鏡検査ではポリープを発見するだけでなく、ポリープが見つかればその場で排除できる検査です。つまり直接がんの予防ができるという点で非常に重要です。また、潰瘍性大腸炎や大腸憩室炎などほかの病気が見つかることもあります。潰瘍性大腸炎は腹痛や下痢、血便など非常につらい症状が出ますが、適切な治療をすることで症状の改善を図ります。

Qどのような人に大腸内視鏡検査を受けてほしいですか?
A

大腸がんは加齢に伴いリスクが高まる病気ですが、自覚症状がないため放置されがちです。特に女性は罹患するリスクが高く、遺伝性もあるので大腸がんを患ったご家族がいる方は検査をお勧めします。また、生活習慣にも深く関わっており、喫煙や飲酒をする方、肥満の方は危険性が高いといわれています。加工肉などの摂取でリスクが増えるという説もありますし、糖尿病や高血圧症などの持病がある方も発症しやすいといわれています。ポリープがあった方は2~3年に1度は大腸内視鏡検査を受けていただきたいですね。便秘などの自覚症状がある方も一度受けておくと良いと思います。特に問題ないという方は、便の検査だけでも受けておきましょう。

Q検査の負担を減らすための工夫について伺います。
A

ご希望する方には鎮静剤(麻酔)を使用しますので、うとうとしている間に検査は終わります。鎮静剤を使用しなくても「痛い」と言う方がほとんどいない、ゆっくりとした苦痛の少ない内視鏡検査を心がけています。私は勤務医時代に毎日内視鏡検査をしていましたから、技術には自信があります。ぜひ安心して受けていただければと思います。あと、検査ではおなかを膨らませる必要があるのですが、当院では炭酸ガスを使用しています。従来のガスよりも消化管で吸収しやすく、口から二酸化炭素として排出されますので、術後のおなかの張りを軽減できます。それでも「どうしても内視鏡検査は怖い」という方には、大腸CT検査をお勧めします。

検診・治療START!ステップで紹介します

1医師による診察
あちわ内科胃腸科 医師による診察

まずは問診で持病の有無を確認。特に安全に検査をするために薬のチェックをしっかり行う。心臓や脳の病気がある場合、薬を飲んでいる人が多く、薬を止めると命に関わることもあるからだ。ほかの病気を治療したばかりの人や、薬を止められない人、体調の悪い人などは大腸CT検査で確認することが多いそうだ。「健診で引っかかったのだけど内視鏡検査はできない」という場合でも、個々に合わせてさまざまな選択肢がある。

2下剤で腸内をきれいにして個室で待機
あちわ内科胃腸科 下剤で腸内をきれいにして個室で待機

検査前に下剤を飲んで腸内をきれいにする。ゆっくりリラックスして待機できるように、同院ではトイレつきの個室を用意している。内視鏡検査が初めての人や下剤の飲み方がわからないという人も、スタッフが丁寧に説明してくれるので安心だ。注意点はスタッフが確認するまで便を流さないようにすること。便の色で内視鏡検査が可能かどうかを確認するためである。また、検査当日の朝食は控えなければならない。

3大腸内視鏡検査を実施
あちわ内科胃腸科 大腸内視鏡検査を実施

内視鏡の専門家として、多くの内視鏡検査を行ってきた阿知波院長。我流ではなく標準的な治療を心がけ、先端機器を使いこなすために、常に新しい医学をアップデートしているそうだ。その中でも安全性には特にこだわっているという。大腸ポリープはなんとなく検査していると見つけにくいものであり、ゆっくり丁寧に検査することが大切である。検査はポリープがなければ15分程度、ポリープがある場合は30~40分で終了。

4処置室で休憩
あちわ内科胃腸科 処置室で休憩

鎮静剤を使用した人は検査後1時間程度休憩する。畳んで座れるベッドが用意されているので落ち着いて過ごすことができるだろう。検査当日、来院してから帰るまでの時間は、鎮静剤を用いていない人で4時間半程度、用いた人は5時間半程度が多い。ポリープを排除した場合は、再出血のリスクを避けるため、消化の良いものを食べる、運動を控える、入浴はシャワー程度にするなど、帰宅後の注意事項がある。

5検査結果の報告
あちわ内科胃腸科 検査結果の報告

画像検査の結果は当日にわかる。ポリープを取った場合は大腸がんの可能性を確認するため生体検査に。生体検査の結果は約1週間後に来院して報告を受ける。思わぬ病気が見つかることもあるが、どのような結果であっても、まずは落ち着くこと。大腸がんは早期に見つけ早期に治療すれば、十分完治も見込める病気。次の治療をしっかり進めることが重要で、内視鏡検査によって大腸がんを発見できたことに大きな意義があると考えよう。

ドクターからのメッセージ

阿知波 宏一院長

大腸内視鏡検査で重要なのは「検査を早く終わらせる」ことではなく、検査前後にどれだけ「大腸がんのリスクが低下したのか」ということです。将来がんになる危険性の高いポリープを、1つでも多く見つけることがリスク低下になりますので、私はゆっくりと丁寧に大腸の中を調べます。ポリープが見つかると「悪いものがあった」とマイナスイメージを持つ方が多いですが、将来のがん予防ができたと考えれば、人生にとって大きなメリットでしょう。私は内視鏡の専門家ですので、お一人お一人の患者さんに合わせた豊富なご提案が可能です。「大腸内視鏡検査なんて大げさ」「痛そうだから嫌だ」という方も、一度気軽に相談いただければ幸いです。

阿知波 宏一院長 あちわ内科胃腸科
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