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阿知波 宏一 院長の独自取材記事

あちわ内科胃腸科

(各務原市/鵜沼宿駅)

最終更新日:2019/12/25

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鵜沼駅から車で5分の場所に位置する「あちわ内科胃腸科」。国道21号線が通り、近くには旧中山道がありその頃を思わせる古い町並みも残る地域だ。2019年9月の移転リニューアルに伴いクリニックを継承した、阿知波(あちわ)宏一先生が院長を務めている。消化器内科の分野で肝臓を専門としているが、日本内科学会認定の総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医でもある。院長の父、阿知波康二先生が1980年に同院を開院して以来、専門分野に限らず幅広い年代のさまざまな症状に対応し、地域医療を支えている同院。疾病の早期発見、早期治療の意識を高く持つ阿知波院長に、かかりつけ医としての役割、移転開院の想いを聞いた。
(取材日2019年10月15日)

地域のかかりつけ医としてクリニックを継承

今年9月の移転リニューアルされました。こだわった点などを教えてください。

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新しいクリニックは、駐車場を広くして、エントランスには大きな庇を設けその下にベンチを置き、車寄せとして車を待つ患者さんに活用いただけるようにしました。院内は木材を多く使って落ち着いた雰囲気に。庭や絵画も楽しんでいただける、明るい空間になっています。ここは旧中山道の近く鵜沼宿という宿場町があった場所で、今も古い町並みの残る地域です。設計士の方と相談し、外観には鵜沼宿の旧家に多い連子格子を取り入れました。移転前から通っていただいているご高齢の患者さんにも、親しんでもらえればと思っています。私の生まれ育った地域で、この歴史ある外観が新たな風景になっていけばいいなという想いもありますね。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

生まれたときから、前院長である父の姿を見ながら育ちました。父が治療をする姿は、一生懸命でモチベーションが高く、熱意を持って取り組んでいると子どもながらに感じていました。私が医師をめざしたきっかけは父なのですが、自分も医師になってみて初めて仕事の良さがわかった気がしています。多くの人と触れ合えて、感謝されることもあって、人に対して何かを提供できる。やりがいを感じられる大きな仕事だなと思っています。自分の行う治療によって健康になってもらえることは、とてもうれしいことですよね。父はよく「患者さんの全身を診ることが大切だ」と話しています。消化器内科を専門としたのは、父の教えどおり患者さんの全身を診ようと思ったとき、消化器が一番臓器も多く症状も多いので、患者さんのために何かできることも多いと考えたからなんです。

リニューアルを機にクリニックを継承したと伺いました。

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こちらで勤務するまでは各務原市の東海中央病院で消化器内科部長として勤務していました。以前から医師として地域に貢献したいという気持ちがあり、地元の消化器内科を守っている想いがあったため、それなりに満足していました。ただ生まれ育った地区の人や、地元の方と話をしながら診療していきたい想いもありました。自分が医師としていろんな経験をしてみて、それを踏まえた上でどこでその力を生かせるかを考えたときに、開業医が適しているのでは、と感じたのです。父もその想いを受け入れてくれ、30年以上父が続けてきたクリニックを2019年に継承し、院長に就任しました。これからは患者さんと話す時間が長く、いろんな話ができますので、勉強してきたことや経験してきたことを伝えたり、こちらも勉強させていただきたいと思っています。

大腸のCT検査機を導入し、精密な検査に努める

訴えの多い症状、治療方針などお聞かせください。

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基本的に一般内科全般と消化器内科に対応しています。来院される方の症状は、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、生活習慣病が多いですね。他には、腹痛や下痢など、消化器の症状でも多くの方が来院されます。父と同じく、私も疾病の早期発見と早期治療ということに意識を高く持っています。例えば、便潜血反応検査などは、健康診断でしかあまり受けることがないかと思いますが、当院では腹痛の際に行うこともあります。また、胸のレントゲンで肺がんを検査する時は、じっくりと時間をかけて必ず父と2人で見るようにしています。些細なことでも精密検査をしてみると結果として肺がんが見つかる場合もあるため、見逃してしまうリスクを最小限にできるよう心がけています。

今回新たに大腸CT検査機を導入されました。

大腸CTは内視鏡を使わない検査となります。病院勤務の時も感じていたことなのですが、高齢の方の中には、市の大腸がん検診を受けて要検査になっても大腸内視鏡検査を受けない方が意外と多くいらっしゃいます。「もう歳だから」とか、「内視鏡は痛いから」となかなか検査に踏み出せない方もいて、少しでも検査を受けてもらえるようフォローしないといけないと考えていました。検査を受ける患者さんの苦痛を考えるにあたって、なるべく痛みや負担の少ない検査方法を導入しようと、リニューアルと同時に大腸CTを導入しました。

大腸CT検査は大腸に特化して検査するものなのでしょうか?

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内視鏡検査のようにカメラを体内に入れるわけではなく、外側からの撮影になるため苦痛が少なく短時間での検査が可能なのがCT検査です。一方で、CT検査は放射線を用いているものです。当院では線量を50%以下に落として撮影するため、患者さんには、他の臓器については、わかりにくくなっているかもしれないと説明しています。検査では、炭酸ガスを入れて大腸を拡張し、仰向けとうつ伏せで2回撮影します。消化器内科専門として私が自分で検査を担当することで、仮想内視鏡画像作成の精度を上げていきます。大腸CT検査でわかりにくい病変がある場合は、大腸内視鏡検査をお勧めすることもあります。

疾患は早期発見して早期治療することが大切

大学では肝臓を専門に研究をされていたそうですね。

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肝臓の分野の中でも、がんを研究していました。かかりつけ医としてクリニックでも、がんの早期発見に取り組みたいですね。肝臓については、超音波検査をお勧めしています。超音波検査に限らず、内視鏡検査、CT検査、便潜血反応検査などでも同じことが言えますが、何回か検査を重ねていくと、それまでの状態と比較することができるようになります。病気の早期発見のためには、定期的に検査をすることが大切です。

地域の病院との連携も大切にされているそうですね。

当院はこの周辺の大学病院とも連携をとっていますので、必要に応じてご紹介しています。各務原市は、市全体で検診に力を入れている地域でもありますので、当院も地域の皆さんの健康を守っていきたいと考えています。また、当院では往診も行っています。これまで緩和ケアや看取りも経験してきたので、患者さん一人ひとりの人生にわたって、全身の視点で、検診から最期までを診ていきたいと思っています。

最後に、今後の目標を教えてください。

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繰り返しになりますが、病気の早期発見、早期治療を実現できるクリニックでありたいと思っています。環境も整ったので、まずは検診に力を入れていきたいです。例えば、糖尿病と肥満はがんに大きく関係があることがわかっています。これらは短期的な治療ではなく、普段の生活からコントロールしていく必要があります。患者さんが病気に対して正しく理解し、意識づけをしてもらえるよう、心がけていきます。実際に病気が早期発見できたことで、「ありがとう」という言葉を言っていただけた時がやりがいを感じる瞬間です。これからも地域のかかりつけ医として、気になることがあればまずは相談していただけるような存在でありたいと思います。

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