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阿知波 宏一 院長の独自取材記事

あちわ内科胃腸科

(各務原市/鵜沼宿駅)

最終更新日:2024/09/04

阿知波宏一院長 あちわ内科胃腸科 main

鵜沼駅から車で約5分、国道21号線・鵜沼IC交差点すぐ横に位置する「あちわ内科胃腸科」。近隣には旧中山道があり、当時を思わせる古い町並みも残る地域にある。地元に伝わる格子のデザインを生かした、風情ある外観がひときわ目を引き、初めて訪れる際にも迷うことはないであろう。消化器内科を専門とする阿知波(あちわ)宏一院長は日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医でもある。院長の父、阿知波康二先生が1980年に同院を開院して以来、専門分野に限らず幅広い年代のさまざまな症状に対応し、地域医療を支えてきた。疾病の早期発見、早期治療の意識を高く持つ阿知波院長に、同院の特徴や注力する内視鏡検査について話を聞いた。

(取材日2022年4月26日)

地域のかかりつけ医として訪問診療まで幅広く対応

クリニックの特徴を教えてください。

阿知波宏一院長 あちわ内科胃腸科1

前職は各務原市の東海中央病院でさまざまな病気に関する経験を積んできました。特に、消化器の病気を専門としていますので、当院では胃カメラや大腸カメラによる胃がんや大腸がんの早期発見に力を入れています。他にも心臓や血管などの循環器、肺や気管支などの呼吸器、高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病など幅広く診療しているのも当院の特徴です。こちらはご高齢の患者さんが多い地域でもありますので、ともに人生を歩んでいくお手伝いをしたいという思いです。また、来院いただいている患者さんの足腰が弱くなるなど、何らかの原因で通院できなくなることもありますので在宅医療にも対応しています。これまで緩和ケアや看取りも行ってきました。患者さん一人ひとりに責任を持って最期まで診させていただくのも、かかりつけ医としての役割であると考えています。

患者に多い症状や、こちらの地域の特徴を教えてください。

来院される方の症状は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が多いですね。若い世代では腹痛や下痢、痔など、消化器の症状で多くの方が来院されます。胃がんや大腸がんを発見する内視鏡の検査も増えています。国道21号線沿いにあり交通アクセスが良いことからか、地元の方だけでなく、江南市や美濃加茂市、坂祝町からも来院いただいています。目の前は鵜沼IC交差点ですので「すぐにわかった」と迷う方も少ないようです。

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

阿知波宏一院長 あちわ内科胃腸科2

前院長である父の姿を見ながら育ったからですね。父が診療に向かう姿は一生懸命で、熱意を持って取り組んでいると子どもながらに感じていたのです。消化器内科を専門としたのは、全身を診たいと思ったからです。消化器は臓器が多いために症状も多く、患者さんのために何かできることも多いのではと考えました。治療方針としては「疾病の早期発見と早期治療」という意識を高く持っています。例えば、便潜血反応検査などは、健康診断でしかあまり受けることがないかと思いますが、当院では状況によっては腹痛を訴える方に行う場合もあります。また、見つけにくいとされる肺がんを検査する時は、じっくりと時間をかけて必ず父と2人で見るようにしています。患者さんが些細なことと思っていても、丁寧に検査をしていくことで結果としてがんが見つかる場合もあるため、見逃してしまうリスクを最小限にできるよう心がけています。

経験豊富な内視鏡検査、丁寧で精密な検査に努める

大腸内視鏡検査に注力している理由は?

阿知波宏一院長 あちわ内科胃腸科3

大腸がんは日本人にとても増えているがんの一つです。中高年で腹痛や血便、下痢などの症状がある方は大腸がんの可能性も考えられますが、早期発見さえできれば、治療にも期待ができるものであると現在では考えられています。がんになる前のポリープの段階で大腸カメラでの検査で見つけられれば、その場で切除していく、つまりその場でがんのリスクを減らすことにつなげられるのが大きな特徴です。将来がんを患い、手術や入院、抗がん剤治療を行っていくことなどを考慮すると金銭的な負担も大きいです。がんの予防や早期発見、早期治療が行え、それによって健康寿命を延ばすことにもつなげていけるかもしれない。大腸がんの内視鏡検査は、人生にとって有意義な検査といえるでしょう。

こちらでの内視鏡検査の特徴を教えてください。

痛みや苦しさが少なくなるように丁寧な検査を心がけています。大きな病院では、多くの検査を行う必要があるため、スピードを重視する傾向にあります。当院では患者さんの様子を確認しながら、丁寧にカメラを挿入するなど負担が少なくなるような工夫をしています。もちろんご希望に応じて鎮静も使用しています。うとうととしている間に検査は終わると思いますよ。勤務医時代はほぼ毎日、内視鏡検査を行っていましたし、検査中は看護師もこまめにお声がけさせていただきますので、どうぞご安心ください。また当院では、先進的な機器を導入するようにしていますが医師に新たな知見がないとせっかくの機器も機能しません。常に新しい医療の知識を吸収してアップデートしていくように、日々勉強を重ねています。

大腸のCT検査を行う機器も導入されていますね。

阿知波宏一院長 あちわ内科胃腸科4

CT検査は内視鏡検査のようにカメラを体内に入れるわけではなく、外側からの撮影になるため患者さんの苦痛は少なく短時間での検査が可能です。勤務医時代にも感じていたのですが、ご高齢の方の中には、市の大腸がん検診で便潜血検査を受けて要検査の結果が出ても、大腸内視鏡検査を受けない方が意外と多くいらっしゃいます。「内視鏡は痛いから」となかなか検査に踏み出せない方もいて、なんとかしたいと考えていました。そこでなるべく痛みや負担の少ない検査方法を導入しようと思い、大腸CTを導入しました。「大腸カメラは嫌だ」という患者さんに選択肢を提示できることが大切。もちろんCT検査でわかりにくい病変がある場合は、内視鏡検査をお勧めすることもあります。しかしCTで「この位置にこれくらいのポリープがある」ということがわかれば、患者さんも「怖いけど仕方ないね」と納得感を持って内視鏡検査を受けてくれるようになると思うのです。

おもてなしの心で通いやすいクリニックをめざす

診療の際に心がけていることは?

阿知波宏一院長 あちわ内科胃腸科5

できるだけお話をする時間を確保したいと思っています。患者さんにとって最適な医療を提供していくには、丁寧にお話をして、理解していただくことを大切にしていきたいです。また、「もっと話を聞いてほしい」という患者さんも多いので、やはりコミュニケーションは重要です。その際はできるだけ患者さんの目を見てお話ししたいと思っていますが、電子カルテに入力するためには、どうしてもパソコンの画面を見てしまうことが多くなってしまいます。そこで音声入力ソフトを導入しました。このソフトのおかげて患者さんと目を合わせてお話できる時間が増えましたし、効率も上がったことで以前より患者さんのお話も聞けるようになりました。

地域の病院との連携も大切にされているそうですね。

当院は病院レベルの検査体制を整えていますが、より専門的な診断や検査が必要な場合は、東海中央病院や岐阜県総合医療センター、中部国際医療センター、周辺の大学病院など信頼できる医療機関にご紹介しています。また、これらの医療施設の中間に位置していることもあり、患者さんをご紹介いただくことも多いです。地域連携はうまくいっていますので、「悩みがあるけれど、いきなり大きな病院は……」という方も、安心してお越しいただければと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

阿知波宏一院長 あちわ内科胃腸科6

各務原市は、検診に力を入れている市だと思います。例えば胃カメラは画像を2人の医師が診断する「二重読影」を取り入れています。ぜひ検診を受けていただき、健康寿命を延ばせるようにしていっていただきたいと思います。また、当地は旧中山道の鵜沼宿という宿場町があった場所で、今も古い町並みの残る地域です。当院の外観には鵜沼宿の旧家に多い連子格子を取り入れ、院内は木材を多く使って落ち着いた雰囲気にするなど、旅館テイストで統一しています。さらに当院はスタッフの仲が良いのも自慢です。居心地良く、通いやすいクリニックであるよう、常におもてなしの心を持ち、皆さまにくつろいでいただくとともに地域の健康を守っていきたいと考えています。

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