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夏目 英雄 院長の独自取材記事

夏目整形外科

(多治見市/多治見駅)

最終更新日:2019/08/28

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多治見市錦町、新羅神社の向かいに「夏目整形外科」がある。1983年に先代の夏目交授(たかし)先生が開業し、地域住民の健康をサポートしてきたクリニックである。現在は息子である夏目英雄先生が院長へ就任し、ブロック注射を主軸とした痛みへの治療を行っている。夏目先生は何事も挑戦するタイプとのことで、自身がスポーツでケガをした際も、最適なギブスの巻き方を見つけるために何度も巻き直して研究したこともあるそうだ。ホームページも自作で、治療方法や超音波診断など、主軸となる治療について詳しく記載し、夏目先生の診療に対する姿勢がうかがえる内容となっている。患者の訴えを注意深く聞きとり、患者にとってのベストな治療を心がける夏目先生に話を聞いた。
(取材日2018年12月6日)

痛みを取り除くため、ブロック注射治療に注力

こちらのクリニックへ来院される患者層や主訴を教えてください。

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高齢者が中心ですね。小児は1割程度で、大人のうち7割は高齢者です。近隣の方だけでなく、クチコミで近郊の市からも来てくださっています。症状としては痛みを訴える患者さんが多く来院されています。というのも、当院は注射による痛みの緩和に注力しており、症状にもよりますが、当院からお帰りになる頃には痛みが緩和されているというような治療をめざしています。僕は急性期の痛みに対してはなるべく一度で治療を完結させたいと思いながら診療しています。ありがたいことに父の代から長年通ってくださる方もいます。父は名誉院長として、現在も週に1、2回は診療にあたっていますので、父を頼りに来院される患者さんもいます。

こちらのクリニックはお父さまの代から続いていらっしゃるのですね。

はい。ここは父が1983年に開業したクリニックで、僕が幼い頃から父の医師としての姿を見てきました。患者さんが父を頼って来院され、楽しそうに会話する姿を見て、医師に憧れを持ちましたね。2013年から当院の勤務を始め、父から院長として継承したのは2016年になります。継承するまでは大学病院や市中病院などで経験を重ねてきました。大学病院では、小児、腫瘍、関節、脊椎と整形外科専門分野を研修し、勤務医として大きな病院を経験したことで、基本となる治療をしっかりと学び、多くの症例に携わってきたことが今の診療にも役立っています。症状の悪化した状態や、悪化するまでにたどる経過なども診てきましたから、初期治療の大切さを念頭に置きながら当院での診療にあたっています。

勤務医時代には他にはどのようなことを学ばれたのでしょうか。

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NTT西日本東海病院での勤務医時代はとにかくよく勉強をしました。上司が勉強熱心な方で、かなり影響を受けましたね。同院では患者さんの症状に対して、毎回検討会議を開くのですが、その症状に対しての治療方法を必ず文献を調べて発表するように教わりました。単純に教えられたとおりの治療を行うのではなく、調べて納得する治療を見つける大切さ、患者さんに真摯に向き合う姿勢が身についたように思います。またそこで現在の柱となるブロック注射についても学んだことで、手術に頼らず完治させる方向で治療を進めていました。症例によっては手術が必要な場合もありますが、極力ブロック注射での治療の道を探り、診療していましたね。

超音波診断装置を使い適切なブロック注射を

こちらのクリニックの柱となる治療、ブロック注射について教えてください。

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当院の柱となる治療は痛みを和らげるため行う、ブロック注射です。一言でブロック注射と言っても関節内の注射から、神経周辺、腱鞘内、筋付着部とさまざまです。まずは問診で腰や膝、首、肩など痛みの箇所に加え、どのような原因から来る痛みなのかを判断していきます。患者さんの訴えを注意深く聞き、痛みの原因を突き止めて注射を打ちます。この注射を打っても効果がないというときは、的確な場所に打てていないということになります。少しのずれで、注射の効果が十分に発揮できなくなります。もちろんお薬を一緒に処方いたしますが、飲み薬は出来るだけ飲みたくない方もいらっしゃいます。注射と外用薬で痛みをコントロール出来ることを目標としています。飲み薬は全身に作用してしまうということからも、患部に効果を発揮するブロック注射が当院の主軸なのです。

ブロック注射を打つ位置が重要なのですね。

そうですね。実は患者さんが訴える痛む箇所と原因の場所は異なることがあります。患部にきちんと作用する位置に的確に注射する必要があります。そのため、当院では場所によっては超音波診断装置を使用して行っています。超音波診断装置を導入するまでは圧痛部位から注射位置を特定し、指の感覚で注射していましたが、超音波診断装置で位置を確認することで、より適切に処置を行えるようになりました。超音波診断装置は全身に利用できるという強みがあります。肩関節や手指、足指などの小関節だけでなく、最近では股関節への注射にも利用しております。エックス線透視装置が必要なくなり被ばくの問題も軽減できるようになりました。超音波診断装置を積極的に利用したブロック注射は当院の特色になっていると思います。

ブロック注射の特徴について教えてください。

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急性期の痛みであれば、一度の注射で治癒することもあります。慢性的な痛みですと、一定の期間にですが痛みの緩和に役立つと考えられます。症状にもよりますが、基本的には一度で治療が完結するように診療を行っています。

患者にとってベストな治療を提供したい

先生が診療で心がけていることはどのようなことでしょうか?

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いつも自分の診断・治療が本当に正しかったのか問いかけるように心がけていますね。自分の診療が患者さん一人ひとりにとってベストな内容であったのかどうか。僕は患者さんにはすぐに治ってもらって、通院しなくてもいい状態になってもらいたいと思っています。治療して治った際にも来院していただくのは申し訳ないので、症状が続いているときに再受診していただくようにお話しています。ただ患者さんが期間を置いて来院された時には、前回の治療後の様子もお聞きするようにしています。患者さんにとって正しい治療ができていたか、次に同じような症状の患者さんが来られたらどうするか、患者さんからも学んでいく必要があると思います。まだ症状が残っているという場合は、前回の診断を見直して治るまで、もしくは少しでも改善したとされるまで治療を行うように努めています。ブロック注射だけでなく新しい薬も症状に応じて積極的に採用しております。

患者さんとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。

僕は患者さんの訴えを聞くこと、また何を求められているのかを理解することを大切に考えています。患者さんの中には診療を一通り終えた頃にぼそっと「そういえば、ここも痛くて」とこぼす方もいらっしゃるんですよ。その一言も大切で、最初から聞き直して診療することもありますね。また、疾患が1つではなく、2つ3つと痛い箇所を持つ方もいらっしゃいます。当院ではそういった複数の痛みについてもゆっくり話を聞いて対応しています。複数の痛みを抱えている場合もそれぞれ治療を行えば良くなるものと考えていますので、前向きに考えて患者さんに明るく元気になってもらうよう努めてお話をしています。

今後の展望をお聞かせください。

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適切な医療を常に患者さんへ提供していきたいと思っています。その中でも患者さんにとってベストな診療でありたい。的確な診断と適切な治療に真摯に取り組むことで、地域の方には「夏目整形外科に行けば治してくれる」と頼られる医院でありたいですね。そのためには僕自身も元気でいなくちゃいけない。まずは僕が元気で、その元気を患者さんに分けてあげられるような、元気になってもらえる治療をしていきたいと思います。この地域では畑作業をされている方も多いですから、いくつになっても足腰が元気で動けるように、元気に畑作業をしてもらってご自身が満足する生活をしてほしいと思っています。地域の皆さんが元気に生活するためのお手伝いができたらと思っていますので、痛い箇所があればいつでもいらしてくださいね。

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