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大橋 信昭 院長の独自取材記事

大橋医院

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2019/09/09

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JR東海道本線の大垣駅から徒歩約8分、商店や住宅が立ち並ぶ昔ながらの街並みの中に、「大橋医院」のビルがある。院長である大橋信昭先生の父が長年続けていた商売の跡地を、クリニックにつくり変えたそうだ。そんななじみの深い地元で開業して、もう30年以上。さまざまな努力を重ねながら、クリニックを続けてきたという。「生涯現役の医師であるために、禁酒、節制、勉強を欠かしません」と語る大橋院長。自分の身を徹底して律しながら、60歳を超えてなお地域医療にかけるそのひたむきな思いを聞いた。
(取材日2019年8月5日)

往診の医師に憧れて、医学の道へ

まずは、医師をめざしたきっかけを教えてください。

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私は小さい頃は体が弱く、よく熱を出して寝込んでいる子でした。その度に当時の私のかかりつけ医の先生が往診にいらして、治療してくれたんです。大きな声で威圧感のある先生だったので、毎度恐ろしい気持ちになったものです(笑)。それでも先生が来てくれれば体調は回復に向かいましたから、恐れながらも尊敬していました。そんなふうに育って、自然と医師になりたいと思うようになりました。父は地元で商売をしていましたから、あまり良い顔はせず、「医者になるというなら、医学部に絶対合格しろ!」とプレッシャーをかけてきました。それが父なりの激励だったのかもしれませんね。そういえば大学入試の前には熱を出してしまい、この時も先生にお世話になりました。

その後、循環器内科をご専門に選ばれたのはどうしてですか?

カテーテルや心電図など、今では当たり前のものですが、当時は先端の設備で、循環器内科は最先端の医療だと感じたんです。厳しくも温かい教授のもと、研究も臨床も経験を積むことができました。研究に注力していると「患者を全然診ていない」と叱られ、診療に時間を割いていると「研究の成果は?」と急かされ、教授の命令にすべて従おうと思うと体一つではもたないと感じるほど、本当に忙しい日々でしたね(笑)。非番の日にも電話がかかってくることがありました。それでも医師として経験を重ねていけるのが喜びでした。地元で暮らしている高齢の父母が気になり、いつかは地元に戻りたいという思いもあったので、大垣に戻って開業しました。父が商売を営んでいた土地にビルを建て、自分のクリニックを開くというのは非常に感慨深いものでしたね。

現在の先生の診療方針は何ですか。

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患者さんの言動すべてをつぶさに観察するということです。顔色、声色、歩き方、座り方、すべて丁寧に診ていきます。自分の症状や、気分など、細かにお話ししてくださる患者さんもいらっしゃいますが、これもすべて聞きます。私は東洋医学についても知見があって、漢方を処方することもあるのですが、東洋医学では特に、こういった情報が多いほど参考になります。そして問診をするときも、オープンな質問を心がけて、話しやすいように気を配ります。電子カルテは、どうしても画面を見てしまい、患者さんと目が合わせられないのが難点ですね。何とかできる限り、アイコンタクトをして患者さんと向き合おうと思っています。

地域のため、父母や妻に報いるために、診療を続ける

開業後、先生自らお父さまのがんを発見したと聞きました。

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地元に戻って開業して程なく、父が体調を崩すようになりました。あまり食事が取れなかったり、眠れないことが増えたり、元気もないように見えました。それでも医者嫌いな父なので、病院へ足を運ぶのを嫌がって…。無理やり連れて行って、何とか胃の検査をしたことがありました。そうしたら結果は、進行性の胃がん。それから半年くらいで亡くなってしまいましたが、最期まで手をかけてあげられたのは、良かったんでしょうかね。開業から4年ほどでしたので、医師として独立した姿を見せられたことだけは、良かったと思っています。やはりがんは早期に発見し、早期に治療するのが絶対だと思います。患者さんに対して、見落としだけはしたくないですね。

地域において、院外での活動も行っているそうですね。

日々の診療はもちろん、幼稚園の園医や母校の小中学校の学校医として、地域の皆さんの健康増進に関わっています。最近は、子どもが自ら命を絶ってしまうような例もあり、何とか命の大切さを伝えたいと奮闘しています。先生やPTAの方とも話すのですが、子どもたちは「死ぬ」という言葉を簡単に使うそうです。先生方もお忙しいとは思いますが、熱意を持って子どもの気持ちに向き合ってほしいですね。ほかには、過疎の地域の中小企業を中心に社員の方の健康に関する相談を引き受けていて、毎日忙しく自分の体に気を遣う暇もないトラックドライバーの方などと、向き合っています。健康について考える小さなきっかけになれば良いなと思いながら活動を続けています。最近では地域の祭りにも参加していますよ。紋付袴をはいて、夏祭りの踊りにも出かけます。地域のために尽くせるのはうれしいことです。地元あっての自分、と肝に命じています。

奥様と夫婦二人三脚で歩んでこられたとお聞きしました。

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そうですね。ここまでやってこられたのは、すべて妻のおかげだと思っています。開業直後スタッフも足りておらず、往診に出かける時は、妻と二人で自転車で駆けつけることもしばしばでした。妻は看護師ではありませんが、さまざまなことをこなしてくれました。私も大変でしたが、妻は慣れない仕事でもっと大変だったことでしょう。本当に感謝してもしきれないです。だからこそ、これからもここでクリニックを続けていきたいし、そのための努力はいくらでもしようと心に決めています。通ってくれる、頼りにしてくれる地域の患者さんがいらっしゃるうちは、医師として頑張っていきたいです。

禁酒、節制、勉強で、生涯現役医師をめざす

勉強会にも積極的に参加されていますね。

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医学の進歩は日進月歩ですから、そこからおいていかれるわけにはいきません。新しい研究成果や、新たなガイドラインを理解して、日々の診療に生かしていくことが必要です。興味のあるものには積極的に顔を出して、日々勉強しています。診察室の壁も、勉強会のお知らせだらけになってしまうんですよね。町医者だからこそ、最先端の医学を知り、実践していく必要があると思います。しかしこういう勉強会や講演会に参加すると、知り合いの医師もいるために、飲み会の誘いも多いんですよね。私は一切断っていますが。

飲み会を断っているのはどうしてですか?

60歳を過ぎて、酒を完全にやめました。私の尊敬する医師で長く高齢まで活躍されている方は、皆さん非常に健康に気を配っています。私もできれば最期まで医師を続けたいので、もともとたばこは吸っていませんでしたが、お酒も絶ちました。どうしても付き合い上で会合などに出るときは、ウーロン茶を飲んでいます。「酒を飲まないのか」と言われることもありますが、聞く耳を持ちません。付き合いが悪いと思われるかもしれませんが、医師として使命を全うすることのほうが大切なんです。食事についても脂っこいものや塩分の多いものは避け、妻の手料理で青魚や豆を積極的に取っています。きちんと節制して勉強を続けることで、いつまでも現役でありたいと願っています。

最後に、大切にされている地域の患者さんへメッセージをお願いします。

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患者さんに対して威張るような、そんな医師にはなりたくないので、いつも患者さんと同じ目線でいられるよう心がけています。新しい医療成果を診療にも反映し、患者さんの利益が最大限に大きくなるよう、自らを律し学び続けています。患者さんには、病気のことだけでなく、自分のことを素直に話してもらって構いません。先日はアイドルの話をしてくれる方もいらっしゃいましたね。そういった好きなことでも構わないので、気にせず自己開示してほしいです。まずは気軽に何でもご相談いただきたいですね。皆さんのご期待に応えられるよう、医師として励みます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/1万円(税込)~
※検査項目により異なりますので詳しくは医療機関にご確認ください。

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