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江崎 正浩 院長の独自取材記事

河合外科・整形外科

(岐阜市/加納駅)

最終更新日:2021/10/12

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岐阜駅より近く、重厚感あるたたずまいの「河合外科・整形外科」は、長きにわたって地域の健康を支えてきた。祖父、叔父から同院を継承した江崎正浩院長は、整形外科領域で研鑽を積んできた医師。こだわりの検査機器を備え、リハビリテーションを重視したチーム連携で、より良い結果につながる医療の提供をめざす。「心がけているのは、腰や肩、腕が痛いといった整形外科疾患のプライマリケア。見逃しを決して許さず、早期発見、治療につなげていきたい」と語る江崎院長からさまざまな話を聞いた。

(取材日2020年7月30日)

長年地域に根差してきた医院。町のかかりつけ医として

歴史ある医院ですね。沿革を教えてください。

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祖父がJR岐阜駅の正面口に「河合外科医院」という名で開業したのが始まりで、約85年の歴史があります。ただ、まもなくして戦災で焼けてしまい、改めてここから少し離れた場所に建て直したそうです。それから20年以上たち患者さんが随分増えたので、今の土地に移転し当時としては珍しかった鉄筋コンクリート4階建ての医院をここにつくりました。当初この辺りは外科が少ないのもあり、腹部外科や脳外科、婦人科などの外科手術を活発に行い、叔父が副院長に就任してからは祖父とともに、労災事故、交通事故ややけどの治療にも力を入れていました。しかし、だんだん時代の流れで大きな病院もでき、医療制度も変わってきたので入院施設を廃止し、2002年に医院を新築のうえ、「河合外科・整形外科」と改称。私は2006年に、叔父から院長を引き継ぎ今に至ります。

先生が院長として就任された経緯は?

私はこの地で生まれ育ち、近くで祖父や叔父が医療をしていたのを見ていましたので、外傷を診る外科系の医師になりたいと思っていました。私が医師になったばかりの頃は、中小の病院でも手術をやっていましたが、だんだん医療の制度が変わってきて、昔みたいに当院でなくては手術ができないということはなくなっていきました。現在のような整形外科疾患や小さな外傷を診るなど、町の外科医師、かかりつけ医という形に変わっていったわけです。

先生のご専門について教えてください。

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叔父の勧めもあって、大学卒業後の3年間は麻酔科に入局しました。まず外科医師になるなら麻酔科で全身管理を学んだほうがいいと言われたので麻酔・全身管理に加えて、ペインクリニックを研修した後、整形外科に入局して12年ほどあちこちの病院で学んできました。医院では入院が必要な手術の場合は大きな病院に送るという方針になるだろうと予想し、当院に勤務する前の4年間はリハビリ専門の病院で脳卒中や脊髄損傷・神経筋疾患などのリハビリテーションの勉強をしました。今、当院でニーズがあるのは、小さい外傷、肩や腰に症状が出る整形外科疾患、それに、痛みを専門的に診療するペインクリニックです。理学療法にも力を入れていますので、運動器リハビリテーションや、脳卒中後のリハビリテーションを必要とする患者さんの力になりたいと思っています。

設備の充実を図り、正確な検査・診断をめざす

貴院ではどのようなスタッフが活躍していますか?

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当院には理学療法士が2人いて、このうち1人は運動器のリハビリを専門にしているベテランです。それから、マッサージ師が2人、柔道整復師が1人です。もう1人縁があって、理学療法士を養成する大学の教授に週1回、リハビリの指導もかねて来てもらっています。また、看護師が3人います。彼女たちは患者さんの名前も顔もよく覚えて、情報も正確に伝えてくれているのでたいへん助かっています。スタッフたちには、ケガや病気を絶対に見逃さないよう、患者さんにちょっとした変調や違和感などを感じた場合は、私にきちんと報告してほしいということを伝えています。

検査機器の充実にも、こだわりがおありとのことですね。

検査設備としては、エックス線、骨折の整復の際に使うエックス線透視装置、骨密度測定器、エコー検査器を備えています。骨密度を測定する機械は、市民病院が導入しているのと同じクラスの全身骨密度測定器です。エコー検査器は、従来型が1台、性能を高めた先進のものが2台。ここ5、6年でエコーの性能がとても良くなり、浅いところでも血管や神経が1本1本同定しやすくなりました。このエコーを用いて、神経ブロックやハイドロリリースにも力を入れています。

診療において心がけていることは何でしょうか?

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ここで見落としをしたら次につながらないので、まずは、基本的な検査を重視しています。それから、腰や肩、腕が痛いといった整形外科疾患のプライマリケアですね。早期発見、治療につなげるために、適切な医療機関へ紹介することはもちろんですが、当院で対応できるものは、きちんと適切な治療を行うこと。大きな病院に行っていただくと、時間もかかりますし随分待たないといけないことも多いですしね。例えば、腫瘍などを見逃すと大変なことになってしまいかねませんので、当たり前ですが当院の担う役割は重要だと思っています。私の出身の岐阜大学医学部附属病院やこの近くの朝日大学病院と密に病診連携を取っていくことを大切にしています。

どんな時にやりがいを感じますか?

何と言っても、患者さんが信頼して来てくださることがありがたいですね。約85年間続く医院なので、私の祖父を知っている人となると80歳過ぎの人ばかりですが、そういう患者さんが5世代にわたり、家族ぐるみで利用してくださっているということもとても多いんです。ご自身の親御さんが祖父に手術してもらったという話が出ることもあって、かかりつけ医としての使命を感じますね。来院してくださる患者さんは老若男女幅広いですが、古い町なのでやはりお年寄りは多いです。また、学校がすぐそばにあるので部活などでケガをされた学生さんもけっこう来てくださいます。日々いろいろな世代の方々との絆を感じられ、うれしい限りですね。

医師と理学療法士の連携を密に精度の高い治療をめざす

注力している診療についてお伺いします。

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先ほども少しふれましたが、腰や肩などの痛みやしびれに対して、局部麻酔薬を注射する神経ブロック、筋膜にアプローチするハイドロリリースに注力しています。この数年でエコーの解像度が上がり、これまでは透視装置がないと難しかったアプローチが、エコー下でも取り組めるようになってきました。このように、以前とは随分と状況が変わってきましたので、開業医でもこれだけのことができる、むしろ開業医だからこそできるというメリットが出てきていると思うんです。大病院はどうしても手術がメインになってしまいますから、肩や腰が痛いなどといった訴えを引き受けるのはクリニックの役目です。もっと精度を上げ、いい結果につながるような処置に力を注いでいきます。

神経ブロックやハイドロリリースにはエコーの役割も大きいのですね。

今までだったら、痛み止めが第一選択肢だったのが、先進のエコーを使用することで異なるアプローチを選択しやすくなりました。従来、神経ブロックやハイドロリリースは、医師が手で触れて確認しながら行うことも多かったのです。まさにパラダイムシフトに入ったような、驚くべき時代に突入した感覚です。

今後の展望をお聞かせください。

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当院では、理学療法士も先進のエコーを用いています。医師と理学療法士が同じ画面を見ながらの情報共有が可能となり、リハビリテーションを担うスタッフとの連携が非常にうまくいっていると感じています。岐阜県内では理学療法士にこのエコーを使わせているクリニックはまだ少ないと思いますが、これから先は増えていくでしょう。理学療法士もエコーを見ながら勉強することで、きっと運動器リハビリの精度も上がっていくと思います。そういう時代になりつつある中、当院もスタッフみんなで切磋琢磨しながら頑張っています。体の痛みやしびれで悩んでいる方は、気軽にご相談ください。

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