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江崎 正浩 院長の独自取材記事

河合外科・整形外科

(岐阜市/加納駅)

最終更新日:2023/11/24

江崎正浩院長 河合外科・整形外科 main

岐阜駅からも近い「河合外科・整形外科」は、長きにわたって地域の健康を支えてきた。祖父、叔父から同院を継承した江崎正浩院長は、整形外科領域で研鑽を積んできた医師。こだわりの検査機器を備え、リハビリテーションを重視したチーム連携で、より良い結果につながる医療の提供をめざす。「心がけているのは、腰や肩、腕が痛い・しびれるといった整形外科疾患のプライマリケア。見逃しを決して許さず、早期発見、治療につなげていきたい」と語る江崎院長から、注力しているというエコー下で患部に局部麻酔薬を注射するハイドロリリースについてなど幅広く聞いた。

(取材日2023年10月19日)

町のかかりつけ医として、長年地域に根差してきた医院

歴史ある医院ですね。沿革を教えてください。

江崎正浩院長 河合外科・整形外科1

祖父が岐阜駅の正面口に「河合外科医院」という名で開業したのが始まりで、約85年の歴史があります。ただ、まもなくして戦災で焼けてしまい、少し離れた場所に建て直したそうです。それから20年以上たち患者さんが増えたので、今の土地に移転し当時は珍しかった鉄筋コンクリート4階建ての医院をここにつくりました。当初この辺りは外科が少なかったこともあり、腹部外科や脳外科、婦人科などの外科手術を活発に行い、叔父が副院長に就任してからは祖父とともに、労災事故、交通事故ややけどの治療にも注力しました。しかし、だんだん時代の流れで大きな病院もでき、医療制度も変わってきたので入院施設を廃止し、2002年に医院を新築の上、「河合外科・整形外科」と改称。私は2006年に、叔父から院長を引き継ぎ今に至ります。

先生が医師をめざされた経緯は?

私はこの地で生まれ育ち、近くで祖父や叔父が地域の人に医療を提供していたのを見ていましたので、自然と外傷を診る外科系の医師になりたいと思っていました。私が医師になったばかりの頃は、中小の病院でも手術を行っていましたが、だんだん医療の制度も変わり、昔みたいに当院でしか手術ができないことはなくなっていきました。そんな中で、現在のような整形外科疾患や小さな外傷を診るなど、町の外科医師、かかりつけ医というのをめざすようになりました。

先生のご専門について教えてください。

江崎正浩院長 河合外科・整形外科2

叔父の勧めもあって、大学卒業後の3年間は麻酔科に入局。まず外科医師になるなら麻酔科で全身管理を学んだほうがいいと言われたので麻酔・全身管理に加えて、ペインクリニックについて学んだ後、整形外科に入局して12年ほどあちこちの病院で学んできました。医院では入院が必要な手術の場合は大きな病院に送るという方針になるだろうと予想し、当院に勤務する前の4年間はリハビリテーション専門の病院で脳卒中や脊髄損傷・神経筋疾患などのリハビリテーションの勉強をしました。今、当院でニーズがあるのは、小さい外傷、肩や腰に症状が出る整形外科疾患、それに、痛みを専門的に診療するペインクリニックです。理学療法にも力を入れていますので、運動器リハビリテーションを必要とする患者さんの力になりたいと思っています。

培った経験と先進技術をかけ合わせより適切な診断を

検査機器も充実させているそうですね。

江崎正浩院長 河合外科・整形外科3

検査設備としては、エックス線、骨折の整復の際に使うエックス線透視装置、骨密度測定器、エコー検査器を備えています。骨密度を測定する機械は、市民病院が導入しているのと同じクラスの全身骨密度測定器です。エコー検査器は、従来型が2台、性能を高めた先進のものが3台。現在は、このエコーを用いて痛みの原因を突き止めながら、患部に局部麻酔薬を注射するハイドロリリースに力を入れています。

そのハイドロリリースについて教えてください。

エコー下で患部に局部麻酔薬を注射します。近年、エコーの解像度が上がり、これまでは透視装置がないと難しかったアプローチが、エコー下でも取り組めるようになってきました。腱や筋肉、靱帯、神経など、さまざまな部位の状態がより詳細にわかるようになったのです。しかも、何度もエコー検査を繰り返しているうちに私の理解も深まって、以前よりも痛みの原因がより適切に医学的な根拠を持ってわかるようになってきたように思います。肩や腰が痛いという主訴の方が多い開業医だからこそ、培ったエコーの技術を生かしながら痛みを取り除くことをめざす、ハイドロリリースに引き続き注力していきたいですね。

診療において心がけていることは何でしょうか?

江崎正浩院長 河合外科・整形外科4

当院で見落としをしたら次につながらないので、基本的な検査を重視しています。それから、腰や肩、腕が痛いといった整形外科疾患のプライマリケアですね。早期発見、治療につなげるために、適切な医療機関へ紹介することはもちろんですが、当院で対応できるものには適切な治療を行うこと。私の出身の岐阜大学医学部附属病院や近くにある朝日大学病院と密に病診連携を取って適宜対応します。あと、命に関わらない痛み・しびれでも患者さんにとっては大きな悩みです。地域のクリニックである当院こそ、そういったお悩みに手を差し伸べるべきだと考えています。適切な診断と治療で改善をめざせる痛みもあるので、どんなお悩みにも応えていくのが地域の整形外科クリニックの責務でしょう。

どんな時にやりがいを感じますか?

何と言っても、患者さんが信頼して来てくださることがありがたいですね。約85年間続く医院なので、私の祖父を知っている人となると80歳過ぎの人ばかりですが、そういう患者さんが5世代にわたり、家族ぐるみで利用してくださっているということもとても多いんです。かかりつけ医としての使命と喜びを感じますね。来院してくださる患者さんは老若男女幅広いですが、古い町なのでやはりお年寄りは多いです。また、学校がすぐそばにあるので部活などでケガをされた学生さんも結構来てくださいます。日々いろいろな世代の方々との絆を感じられ、うれしい限りですね。

医師と理学療法士の連携を密に精度の高い治療をめざす

貴院ではどのようなスタッフが活躍していますか?

江崎正浩院長 河合外科・整形外科5

当院には理学療法士が2人、マッサージ師が3人勤務しており、いずれも経験年数が10年から20年以上のベテランのスタッフです。縁があって理学療法士を養成する前大学教授に週1回、リハビリテーションの指導も兼ねて来てもらっています。また、3人いる看護師は患者さんの名前も顔もよく覚えていて、情報も正確に伝えてくれているのでたいへん助かっています。スタッフには、ケガや病気を絶対に見逃さないよう、患者さんにちょっとした変調や違和感などを感じた場合は、私にきちんと報告してほしいと伝えています。

リハビリテーションにも注力しているとお伺いしました。

当院には、予約不要で手軽にできる物理療法・マッサージと理学療法士と40分しっかり行うリハビリテーションがあります。通常リハビリテーションは20分が一般的ですが、時間をかけて理学療法士が患者さんの痛みを評価し、運動療法や自宅でできるリハビリテーションの指導も行います。理学療法士には実際に患者さんが体を動かしているところを評価して、フィードバックをもらいます。医師と理学療法士が相互に患者さんの情報を交換して、治療計画を綿密に立てているのです。また、手軽に受けられるリハビリテーションでは頸部や肩・腰などのマッサージやマイクロ波による温熱療法、電気治療、光線療法などの物理学治療が予約なしで利用できます。患者さんの希望や症状によって、2種類のリハビリテーションが選択できるのが当院の特徴です。

今後の展望をお聞かせください。

江崎正浩院長 河合外科・整形外科6

当院では、理学療法士も先進のエコーを用いています。医師と理学療法士が同じ画面を見ながらの情報共有が可能となり、リハビリテーションを担うスタッフとの連携が非常にうまくいっていると感じています。岐阜県内では理学療法士にこのエコーを使わせている医院が増えつつありますが、これから先はもっと増えていくでしょう。理学療法士もエコーを見ながら勉強することで、きっと運動器リハビリテーションの精度も上がっていくと思います。そういう時代になりつつある中、当院もスタッフみんなで切磋琢磨しながら頑張っています。体の痛みやしびれで悩んでいる方は、気軽にご相談ください。

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