個々に合わせた診療計画で
一般患者から選手まで幅広く対応
やまが整形外科
(岐阜市/岐阜駅)
最終更新日:2023/04/11
- 保険診療
トップをめざすアスリートにとって、足や腰のケガは選手生命に関わる非常に切実な問題である。一方、一般の人たちにとっても、腰が痛い、肩が重いなどの悩みは、日常生活の中で切り離すことができない問題だろう。「やまが整形外科」はそんなアスリートから一般の患者まで、それぞれに合った治療とリハビリテーションを提案してくれるクリニックだ。「ケガをしたアスリートがパフォーマンスを落とさずに復帰できるように手助けしたい」と語る山賀寛理事長。「一般の人や部活を頑張る学生たちにスポーツを楽しんでもらえるように応援したい」と話す山賀篤院長。理学療法士や看護師などスタッフ一丸となり患者を支える。それぞれの患者へのアプローチやスタッフの取り組みを、理事長、院長両人からじっくり話を聞いた。
(取材日2019年2月14日/情報更新日4月4日)
目次
一般の患者からアスリートまで。豊富な知識と経験で、一人ひとりに合った治療とリハビリテーションを提案
- Qアスリートには具体的にどのようなリハビリを行うのですか?
-
A
【寛理事長】一般の方は日常生活に支障がないことが目標ですが、アスリートの場合は復帰後も試合に出場するために、治療目標が高くなります。ケガの治療後、院内でリハビリテーションを行うだけでなく、フィールドへ出た状態でのリハビリも必要です。当院では、スタッフが普段から現場へ出向き、練習の様子を確認しながら「どのくらいまで練習していいか」など具体的な指示を出すことで、選手が安心してプレーできるように考えています。監督やトレーナーと密に連絡を取ることも大切ですね。それからメディカルチェックといって、ケガをする前から選手の様子を見て、個々の選手の体の弱い部分を把握してケガ予防に努める取り組みも始めています。
- Q腰痛や肩凝りなど、一般の患者さんも来院されますか?
-
A
【寛理事長】当院はスポーツ選手だけでなく、一般の患者さんも多く、特に午前中は腰痛や肩凝りなど、皆さんがよく抱えている痛みで通われている方も多いです。当院としては、薬や注射などの治療はもちろんですが、そういう方たちにも体を動かすことの大切さを伝え、運動療法を取り入れながら具体的なアドバイスをしています。例えば猫背の方は肩が凝りやすいとか、太っている人は反り腰になりやすく腰痛になりやすいなど。そういった日常で気をつけることなどもお話しながら、家でできる体操なども取り入れていくようにしています。高齢だからと体を動かさないのは一番良くないので、治療と並行して体を動かす習慣をつけてほしいですね。
- Q市民スポーツや部活動を頑張っている方たちへのアプローチは?
-
A
【篤院長】アスリートと言われる人たちも、市民スポーツや部活で運動を楽しんでいる人たちも基本的な体のつくりは変わりません。ですから治療に臨む姿勢は変わらないですし、アスリートの方たちの診察から一般の患者さんに還元できることも多くあると思います。まったく運動をしないという人もいるかもしれませんが、若い時に運動をしていた方は骨密度や筋量が上がり、高齢になった時に良い状態を保てることも。それから、小学生以下の子どもは神経系が発達する時期なので、この頃にいろいろなスポーツに関わることで神経系の引き出しを増やすことができるんですよ。それが、結果的に自分のめざすスポーツで力を発揮できることにつながるんです。
- Qこちらでは、エコー検査に力を入れていると伺いました。
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A
【篤院長】エコー検査は人体に無害ですから安心して受けていただけます。MRIのように予約の必要もなく、その場ですぐに検査ができ、患者さんもその結果を一緒に見ることができるという利点があります。そして何よりも関節を動かしたときの動態を見ることができるのが、レントゲンやMRIにはない特徴であり、有用なところです。例えば、捻挫をするとレントゲンを撮ると思いますが、それだと骨しかわからないわけです。そういう時に足首を少しひねってストレスをかけてレントゲンを撮り、靱帯の様子を推測・確認するのですが、エコーなら靱帯の様子を直接写して判断できるので、捻挫などには有効な検査だと思います。
- Q幅広い知識や技術を有するスタッフについてお聞かせください。
-
A
【寛理事長】週一回のミーティングで医師を含め全員で問題を共有し、お互いの立場から意見を出し合っています。勉強の場にも積極的に参加してもらい、知識や技術の向上に努めています。スタッフは現場に出ていくことも多く、患者さんとの間にしっかり人間関係を築くことが大切です。選手から信頼され、いつでも相談したいと思ってもらえるようにと、スタッフに伝えています。 【篤院長】僕たちが診察するだけではわからないことを、看護やリハビリスタッフが気づいてくれていることがあり、頼りにしています。受付での何げない会話やリハビリでの動きから、今日の患者さんはいつもと何か違うと察知する目を持ってくれていますね。